2026年3月30日月曜日

5月の新潟知事選、立民県議の土田竜吾氏が出馬表明 原発再稼働は「大きな争点の一つ」

 立憲民主党の土田竜吾県議(37)は27日、新潟県知事選(5月14日告示)に立候補する意向を表明しました。土田氏は報道陣に、柏崎刈羽原発の再稼働問題について「大きな争点の一つだ。私なら再稼働問題への県民の意思をしっかりと受け止められる」と語りました。
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5月の新潟知事選、立民県議の土田竜吾氏が出馬表明 原発再稼働は「大きな争点の一つ」
                            産経新聞 2026/3/27
立憲民主党新潟県連に所属する土田竜吾県議(37)は27日、任期満了に伴う県知事選(5月14日告示、31日投開票)に立候補する意向を表明した。知事選には、3選を目指す花角英世知事(67)が立候補を表明しているほか、元同県五泉市議の安中聡氏(48)も3月末に出馬会見を行う。
土田氏は、立民の森裕子参院議員の秘書などをへて、令和5年の県議選で初当選し現在1期目。27日、新潟市内で報道陣の取材に応じ「県政には若い力が必要だ。立候補は今月25日に決断した」と説明した。無所属で出るかどうかや選挙態勢は今後、詰める。
知事選では、花角氏が東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市、刈羽村)の再稼働を容認したことや、深刻化する人口減少への対応などが争点になるとみられる。土田氏は報道陣に、柏崎刈羽原発の再稼働問題について「大きな争点の一つだ。私なら(再稼働問題への)県民の意思をしっかりと受け止められる」と語った
2月の衆院選で立民県連が支援した中道改革連合の候補者5人全員が小選挙区で敗れた影響で、知事選への独自候補の擁立作業は難航。告示まで約1カ月半と迫る中、急転直下で土田氏の出馬表明となった。
立民県連幹部は「森裕子参院議員を中心に、土田氏に立候補を働きかけた」と明らかにした。(本田賢一)

浜岡原発データ不正受け新組織発足を協議 静岡・磐田市、島田市など7市町

 浜岡原発のデータ不正問題を受け、静岡県の磐田市や島田市などが3月30日、新たな組織の発足に向け協議を始めました。浜岡原発の周辺地域の住民の安心・安全を確保するための新たな組織の立ち上げのほか、今後の中部電力への対応について話し合いがされました。
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浜岡原発巡る中部電力データ不正受け新組織発足を協議「安全・安心できる環境確保のため行動」=静岡・磐田市、島田市など7市町
                       静岡放送(SBS) 2026/3/30
浜岡原発の再稼働を巡る中部電力のデータ不正問題を受け、静岡県の磐田市や島田市などが3月30日、新たな組織の発足に向け協議を始めました
中部電力のデータ不正問題を受け協議を始めたのは、磐田市や島田市など浜岡原発から31キロ圏内の7つの市町の市長、町長です。
浜岡原発の再稼働審査を巡っては、中部電力がデータを不正に操作し想定される地震の揺れを意図的に小さくみせていた疑いが発覚しています。
<磐田市 草地博昭市長>
「今回の事案については信頼が大きく揺らいだ大きなきっかけになったと感じている。この7市町が一体となって市民や地域を安全・安心できる環境の確保のために行動していきたい」
協議では浜岡原発の周辺地域の住民の安心・安全を確保するための新たな組織の立ち上げのほか、今後の中部電力への対応について話し合いがされました。
7市町は今後、中部電力への申し入れに向けて協議を重ねていくとしています。

規制委、再発防止策を検討 浜岡原発データ不正受け

 浜岡原発の耐震データ不正問題で山中伸介・規制委員長は27日、同日開かれた電力各社の責任者らとの意見交換会合で「不正が起きない環境やルール作りを進めなければならない」と述べ、電力各社にデータの計算記録を保管させ、追跡できる仕組みを導入するなどの再発防止策を検討する考えを明らかにしました。
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規制委、再発防止策を検討 浜岡原発データ不正受け
                     共同通信 2026/3/27(金) 21:28配信
 中部電力浜岡原発(静岡県)の耐震データ不正問題で、原子力規制委員会の山中伸介委員長は27日、「不正が起きない環境やルール作りを進めなければならない」と述べ、電力各社にデータの計算記録を保管させ、追跡できる仕組みを導入するなどの再発防止策を検討する考えを示した。同日開かれた電力各社の責任者らとの意見交換会合で明らかにした。
 これまで規制委は中部電本店(名古屋市)への立ち入り検査を実施し、耐震設計の目安となる「基準地震動」の策定過程に関する記録が十分に残っていなかったと公表。委員から問題視する声が上がっていた。

福島除染土の最終処分場、「自分の地域で受け入れてもよい」20・3%…環境省調査

 環境省は27日、福島県で発生した除染土に関する一般市民を対象にインターネットアンケート調査した結果20歳代~60歳代の男女3600人(県外3200人、県内400人)が回答し、最終処分場を受け入れるか県外の人に聞いた質問では、「よいと思う」か「どちらかといえばよいと思う」との回答は20・3%で、否定的な回答は39%、「どちらとも言えない」は40・7でした
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福島除染土の最終処分場、「自分の地域で受け入れてもよい」20・3%…環境省調査
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 環境省は27日、福島県で発生した除染土に関する一般市民を対象にしたアンケート調査の結果を公表した。自分が暮らす地域で最終処分場を受け入れるか聞いたところ、肯定的な意見は約20%にとどまった。
 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染作業で発生した除染土は現在、同県内の中間貯蔵施設で保管されている。除染土は、2045年3月までに県外で最終処分することが法律で定められている。
 調査はインターネットで行い、20歳代~60歳代の男女3600人(県外3200人、県内400人)が回答。最終処分場を受け入れるか県外の人に聞いた質問では、「よいと思う」か「どちらかといえばよいと思う」との回答は20・3%で、否定的な回答は39%、「どちらとも言えない」は40・7%だった
 政府は、放射能濃度が低い除染土は全国の公共事業などで活用して処分量を減らす方針だ。アンケートでは、こうした方針を踏まえ、自分が暮らす地域での除染土の再利用に関する意識も調査。肯定的に受け止めている人は県外で22・9%、県内では39・5%だった。

30- 原発事故、風化抑止迫る 福島・内堀知事、政府対策検討へ

 内堀雅雄福島県知事は29日、復興に関する再生協議会で「福島第1原発事故から15年が経過し、残念ながら風化が国内や世界で進んでいる」と危機感を示し「同原発事故の風化抑止に努めるよう政府側に迫りました。
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原発事故、風化抑止迫る 福島・内堀知事、政府対策検討へ
                     共同通信 2026/3/29(日) 20:18配信
 福島県の内堀雅雄知事は29日、福島市で開かれた復興に関する再生協議会で、東京電力福島第1原発事故の風化抑止に努めるよう政府側に迫った。関係閣僚らが出席する協議会は冒頭を除き非公開。内堀氏は終了後、報道陣の取材に応じ「事故から15年が経過し、残念ながら風化が国内や世界で進んでいる」と危機感を示し、政府に対応を求めたことを明らかにした。
 牧野京夫復興相も取材に応じ「重く受け止め、政府が一丸となって対応すると約束した」と言及した。
 内堀氏は「若い世代は東日本大震災当時の記憶が鮮明ではない」と強調。大震災と原発事故を併せて表記することで「風化を少しでも遅らせることにつながる」と述べた。

2026年3月26日木曜日

西岡研介が『百年の挽歌 原発、戦争、美しい村』(青木理 著)を読む

 かつて「日本で最も美しい村」のひとつとされた福島県飯舘村は、福島第一原発の事故で、大量の放射性物質を含んだ「冷たい雨」によって汚染されました。
 それから約1か月後の2011年4月12日、この村で、1人の古老が自死しました
 大久保文雄さん102歳でした。百寿を越えてもかくしゃくとし、家族と穏やかに暮らしていた文雄さんははなぜ、自ら命を絶ったのか――
 この出来事を10年近く取材してきた青木理さん(ジャーナリスト、ノンフィクションライター)が、著書:『百年の挽歌 原発、戦争、美しい村』にまとめました。
 文春オンラインの記事を紹介します。
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102歳の老人はなぜ自ら「死」を選んだのか…原発事故で故郷を追われた農民が命をかけて示した“怒り”の正体――西岡研介が『百年の挽歌 原発、戦争、美しい村』(青木理 著)を読む
                         文春オンライン 2026/3/24



『百年の挽歌 原発、戦争、美しい村』(青木理 著)






 東日本大震災による東京電力福島第一原発事故の発生から4日後のことだ。原発から40キロ近く離れていたにもかかわらず、かつて「日本で最も美しい村」のひとつとされた福島県飯舘村は、大量の放射性物質を含んだ「冷たい雨」によって汚染された。

 それから1か月後の2011年4月12日、この村で、1人の古老が自死した。大久保文雄、102歳。百寿を越えてもかくしゃくとし、家族と穏やかに暮らしていた文雄はなぜ、自ら命を絶ったのか――。
 理由は明白だ。この村に生まれ、幼少期からひたすら土を耕し、作物を育て、終生、村から離れようとしなかった文雄が、原発事故によって愛する故郷を汚され、その豊かさを奪われたことに絶望し、果ては「全村避難」によって、この地を追われることを拒絶したからにほかならない

 文雄の自死を知ったことを機に、この村に通い始め、生前の彼の姿や思いを遺族や村人から聞きとり続けていた著者の青木理にとっても、その理由は疑いようのないものだった。
 しかし青木は、文雄の自死には〈ほかにもっと深く根源的な絶望と意味が〉込められていたのではないかと、彼の出生にまでさかのぼり、100年余に及んだ文雄の人生をたどり始めるのだ。
 そこから浮かび上がってきたのは、ふたつの事実だった。ひとつは、終戦間際の1944年、文雄と15歳離れた弟の久が、20歳で徴兵され、そのわずか1年後には硫黄島に、本土防衛の“捨て石”として送り込まれ、「戦死」していたという事実
 ふたつめは、幸いにも徴兵を免れた兄の文雄が、その弟の死を生涯、気に病んでいたという事実だ。
 つまり、ふたりの兄弟はともに、戦争と原発という、ふたつの「国策」によって殺されたわけである。
 そして、10年近くに及んだ取材で、これらの事実にたどりついた青木は改めて、文雄が自死に込めた思いを、こう汲みとるのだ。
ならば文雄の自死は、故郷を追われることへの深刻な悲嘆や絶望のみにとどまらず、重大な国策の誤ちによって運命を翻弄された兄弟の、そのふたり分の怒りを満身に込めた抗議の行動だったと受けとめるべきではないか
 原発事故によって破壊された飯舘村と文雄の家族の物語は、震災から15年が経ち、私をはじめとする被災地外の人たちの中で、その記憶が確実に風化しつつある今、原発事故という「人災」の理不尽さを、これでもかといわんばかりに思い起こさせてくれる。

 また本書の中で青木は、震災前の「美しい村」の姿に随所で触れているのだが、それを読むごとに、あの事故で喪ったものの、はかり知れない大きさに愕然とし、文雄をはじめとする村人たちの筆舌に尽くし難い無念さに、胸が締めつけられるのだ。(文中敬称略)

あおきおさむ/1966年生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクションライター。事件や事故、災害、刑事司法、朝鮮半島、メディアなど多岐にわたるテーマの取材・執筆を行う。主な著書に『安倍三代』、『日本会議の正体』など。

にしおかけんすけ/1967年、大阪生まれ。著書に『マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』など。

柏崎刈羽原発付近の海底活断層 規制委、津波規模「見直し不要」

 原子力規制委は23日、日本海の海底活断層が柏崎刈羽原発に与える影響に関する第4回会合を開き、論点として残されていた海底地滑りを考慮しても、安全対策の基準となる基準地震動津波の規模を見直す必要がないことを確認し、協議を終えました。
 柏崎刈羽原発は中越沖地震横揺れ加速度2000ガル以上を記録したので、再稼働に向けての審査で「基準地震動国内では最高レベルの2000ガル以上に設定していました。
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柏崎刈羽原発付近の海底活断層 規制委、津波規模「見直し不要」
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 原子力規制委員会は23日、日本海の海底活断層が東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)に与える影響に関する第4回会合を開いた。論点として残されていた海底地滑りを考慮しても、安全対策の基準となる津波の規模を見直す必要がないことを確認し、協議を終えた
 この会合は、政府の地震調査研究推進本部(地震本部)が2024年8月に示した日本海の海底活断層や、同年1月の能登半島地震で発生が確認された海底地滑りなどが、柏崎刈羽原発6、7号機の地震・津波対策に影響を及ぼすか、との観点で同年12月から行われていた。
 25年12月の前回会合で、複数の活断層が連動した形で地震や津波が発生した場合でも、6、7号機が認可された際の「基準地震動」「基準津波」の規模に及ばないと東電が説明。規制委側は了解した上で、海底地滑りの影響に関する評価を示すよう、東電に求めていた。

 この日の会合で、東電は海底地滑りが起きても、水位の上下は基準津波に及ばないことを示す資料を提示。規制委側も異議を唱えず、山岡耕春委員が協議の締めくくりとして、「適切な検討がなされており、基準地震動、基準津波への影響がないとの評価は妥当であることを確認した」と語った。(戸松康雄)