2026年3月19日木曜日

柏崎刈羽原発6号機トラブル 原因は“発電機の部品”破損

 柏崎刈羽原発6号機発電機からわずかな電流が地面に漏れていることを示す警報が作動した件について、東京電力は発電機と漏電などを防ぐ装置をつないでいる「導体」の破損が原因だったと明らかにしました
 今後破損の原因を調査したのち「導体」を交換し、改めて原子力規制庁に申請して検査を受けるということです
 それで解決すれば一件落着なのですが、この種の問題ではメディアによって説明が違っていて、不具合の内容自体が理解しにくいのは何故でしょうか(「導体」の破損が漏電につながるという理屈が分からない)。こちらに十分な知識がないせいもありますが
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柏崎刈羽原発6号機トラブル 原因は“発電機の部品”破損
                       テレビ朝日(ANN)2026/3/19
新潟県の柏崎刈羽原発6号機で再稼働後に発生したトラブルについて、東京電力は発電機の部品の故障が原因だったと明らかにしました。
 1月に再稼働した柏崎刈羽原発6号機は発電機からわずかな電流が地面に漏れていることを示す警報が作動したとして、14日から発電と送電を停止しています。
 東京電力は、トラブルの原因について発電機と漏電などを防ぐ装置をつないでいる「導体」の破損だったと明らかにしました。
 原子炉に異常はないということですが、18日に予定されていた営業運転は延期となりました。
 破損の原因を調査したのち「導体」を交換し、改めて原子力規制庁に申請して検査を受けるということですが、営業運転開始の見通しは立っていません。


柏崎刈羽原発6号機の発送電停止、アース部品の破損が原因…営業運転開始の見通し立たず
                            読売新聞 2026/3/18
 東京電力は18日、発送電が停止した柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)6号機のトラブルについて、発電機と別の装置をつないで電流を逃すアースの役割を果たす部品の破損が原因だったと発表した。同日予定していた営業運転の開始は見送った。今後の見通しは立っていないという。
 東電によると、何らかの原因で部品が壊れ、本来流れる電流が流れなくなったため、警報が鳴ったとみられる。当初原因として推定した漏電は起きていなかったという。


警報の原因は「漏電ではなく部品の破損」 柏崎刈羽原発6号機 原因調査し営業運転開始時期検討
                          BSN新潟放送 2026/3/18
東京電力・柏崎刈羽原発6号機で漏電を示す警報が作動し発送電を止めたトラブルについて、東電は18日、警報が鳴ったのは部品の破損が原因で、漏電はなかったと発表しました。
柏崎刈羽原発の6号機は当初、18日の営業運転再開を目指していましたが、
12日に漏電を示す警報が鳴り、14日に発電と送電をストップしていました。
警報は発電機から地面へわずかに漏電していることを示すものでしたが、その後の調査で、警報が鳴ったのは発電機につながる部品の破損が原因で、実際には漏電していなかったことが分かったということです。
原子炉の状態は安定していて、他の設備に異常はないとしています。
今後、破損した原因を調べ、対応方法を決めることにしていて、それに合わせて営業運転の開始時期も検討していくとしています。


柏崎刈羽原発6号機、漏電警報の原因が判明 東電、今後の工程は未定
                            朝日新聞 2026/3/18
 東京電力は18日、柏崎刈羽原発(新潟県)6号機で発電機からの漏電を示す警報が鳴った原因が判明した、と発表した。電気を地面に逃がす装置(アース)と発電機を結ぶ電路が破損していた。実際には漏電は発生していなかったという。
 東電は破損の原因などを調べており、特定され次第、今後の営業運転開始に向けた工程を改めて発表するとしている。
 東電によると、この電路には常に微少の電気が流れているが、破損で流れなくなった。これを、漏電が起きた可能性があると監視装置がとらえ、警報が作動したとみられる。
■原子炉停止も検討
 東電は今後、破損の原因を特定したうえで、どのような改修が必要かを調べる。改修に時間がかかるようであれば、現在稼働中の原子炉を停止することも検討するという。
 6号機は1月21日、東電が福島第一原発事故後に初めて再稼働させたが、その約5時間後に制御棒の警報トラブルがあり、原子炉を停止。2月9日に運転を再開したが、営業運転の開始は当初の2月26日から3月18日に延期していた。
 さらに、今月12日に漏電を示す警報が鳴り、東電は原子炉の出力を100%から20%に下げたうえで発送電を停止。これを受け、営業運転の再延期を決めていた。(戸松康雄)

原発にドローン検知機設置を義務化へ 規制委が規則改正案を了承

 原子力規制委は原発の上空に飛来するドローン(無人機)を検知する機器の設置を電力会社に義務づけることを決めました。19日から30日間、意見を募集して正式に決め、施行から2年以内に設置を求める方針です。
 それは一歩前進ですが、ウクライナなどでは原発への攻撃に使われた事例もあることから、検知するだけでは不十分であるのは明らかです。原発が攻撃されれば大変な事故に発展するので、それへの対応こそが求められます。
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原子力施設のドローン検知機設置を義務化へ 原子力規制委員会が規則改正案を了承
                       TBS NEWS  JNN 2026/3/18
原子力規制委員会はきょう(18日)の定例会で、を了承しました。原子力施設にドローンを検知する機器を設置するよう、事業者に義務づける規則の改正案
原子力規制庁によりますと、ドローンの技術進展を踏まえたテロ対策の一環で、対象となるのは福島第一原発や東海第二原発など22の原子力施設です。
きょう了承された改正案は、あす(19日)から30日間の意見公募を経て正式に決定される見通しで、施行されれば、それぞれの原子力事業者には2年以内に検知機設置に向けた申請をするよう求めるとしています。
ドローンをめぐっては、去年7月、佐賀県玄海町にある九州電力・玄海原発の上空でドローンとみられる「3つの光」が目撃され、その後も原因の特定には至っていません。


原発飛来のドローン、検知を義務化へ 海外では攻撃も、規制委が方針
                            朝日新聞 2026/3/18
 原子力規制委員会は18日、原発の上空に飛来するドローン(無人機)を検知する機器の設置を電力会社に義務づける方針を決めた。ドローンの性能が向上し、ウクライナなどでは原発への攻撃に使われた事例もあることから、新たに対策を求めることにした。関連規則を改正する。
 設置の対象となるのは、原発や再処理施設、廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)など22施設。東京電力福島第一原発も含まれる。これらの施設が破壊されたり、ウランやプルトニウムが盗まれたりするおそれがあることから、ドローンを検知する機能がある設備を設けるよう義務づける。
■「施行から2年以内に」
 19日から30日間、意見を募集して正式に決め、施行から2年以内に対応を求める。
 国内では昨年7月、九州電力玄海原発(佐賀県)の上空で、警備員が「三つの光」を目撃して規制委や県警に通報する問題があった。光は約2時間にわたって断続的に確認されたが、ドローンは見つからず、県警は「航空機の光をドローンによるものと勘違いした可能性が高い」と説明していた。

中部電の内部通報、原発部門の反論優先/中部電力が地元議会は言い訳にしか聞こえない

 浜岡原発のデータ不正で、2020年ごろに寄せられた内部通報に対して原子力土建部は当時「合理的な説明がつく」と不正を否定し、通報窓口の担当部署はこの主張を優先する形で処理し不正が見逃されたと見られます。
 不正問題についての市民への説明会を中電は2月に8回開催し、合わせて356人が参加しましたが、中電から「(不正問題の解明は)第三者委員会に委ねている」という答弁が続いたことに、第三者任せで言い訳にしか聞こえないと批判が出ています。
 いずれにしても真の基準地震動がいくつになるのかを確定しないことには、この問題は前に進みません。
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中部電の内部通報、原発部門の反論優先
                            共同通信 2026/3/17
 中部電力浜岡原発のデータ不正で、2020年ごろに寄せられた内部通報への対処の詳細が17日、関係者への取材で分かった。原子力土建部は当時「合理的な説明がつく」と不正を否定し、通報窓口の担当部署はこの主張を優先する形で処理。通報が生かされず、不正が見逃された。


「言い訳にしか聞こえない」怒りの声続出 浜岡原発データ不正問題で中部電力が地元議会に説明 静岡・御前崎市
                         静岡朝日テレビ 2026/3/16
浜岡原発のデータ不正問題について中部電力が、取り組みの進捗を静岡県御前崎市の市議会に説明しました。
 御前崎市議会は1月、中部電力に対し市民への説明や浜岡原発に残された使用済み核燃料の安全確保などを申し入れていて、16日の原子力特別委員会で中電から対応が報告されました。
 このうち、市民への説明については2月開催した8回の説明会に、合わせて356人が参加したことや、説明会で中電から「第三者委員会に委ねている」という答弁が続いたことに、第三者任せだという意見が 相次いだことなどが報告されました。
 16日の委員会でも…。
福田伸次議員
(中電の説明は)言い訳にしか聞こえないって声を非常に多く聞いている。皆さんの理解を得るためにも(説明会)継続してお願いしたい
原子力対策特別委員会 河原﨑 惠士委員長
「我々の方から要求して答えていただくというのは、違うと思います。中部電力から説明会させてくださいという、姿勢物腰がいま求められていることではないのか」
 中電は今後、第三者委員会の査結果公表にあわせ説明会を実施する方針です。


中部電力 点検で発電所設備に異常は確認されず 浜岡原発データ不正で地元自治体から懸念の声受け点検
                         テレビNEWS 2026/3/16
この問題は、浜岡原発の再稼働に向けた審査で、耐震設計の基礎となる地震の揺れのデータを不適切な方法で算出し、意図的に揺れを小さく見せていた疑いがあるものです
地元自治体から現在の設備の安全性について懸念の声が上がっていたことなどから、中部電力は、発電所の設備点検を行っていました。
使用済み核燃料などを冷やす設備や放射性物質の漏えいを検知する装置などを点検し、16日までに異常は確認されず、安全を確保しているということです。
点検はおおむね完了していて、中部電力は引き続き、日々の点検などで安全を確保したいとしています。
今回の不正行為をめぐっては原子力規制委員会などが調査を続けていて、中部電力に対し3月末までに法律に基づいて事実関係などの報告を求める「報告徴収命令」を出しています。


原子力本部移転「検討中」 浜岡不正受け、中部電力
                            共同通信 2026/3/16
 中部電力が浜岡原発(静岡県御前崎市)の耐震設計に関わるデータを不正操作した問題を巡り、同社の豊田哲也原子力本部長らは16日、御前崎市議会の原子力対策特別委員会に出席し、同社本店(名古屋市)に拠点を置く原子力本部の市内移転について「引き続き検討する」と述べた。不正発覚後の1月、厳格な監督体制のため市議会が求めていた
 中部電担当者は、第三者委員会が問題を調査中で、その結果を踏まえた対応が必要だと説明。委員からは「真剣に進めようとする意気込みが全く感じられない」などの批判の声が上がった。
 また、中部電は要望を受けて2月中旬から住民説明会を8回実施し、計356人が参加したことも報告した。

19- 福島第一原発放流水分析をより合理的に 敷地内に新たな分析施設建設へ

 東京電力は福島第一原発の放流水などの液体試料を分析する新たな施設「放射性物質分析・研究施設別棟」を新設する計画です。他に、燃料デブリや放射能濃度が高い廃棄物の分析・研究を行う施設として「放射性物質分析・研究施設第2棟」の建設も計画されています。
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処理水分析をより合理的に 福島第一原発敷地内に新たな分析施設建設へ
                           福島テレビ 2026/3/17
東京電力は3月16日、福島第一原子力発電所で処理水の分析などを行う新たな施設の建設計画について、3月9日付で原子力規制委員会に申請したと公表した。
現在、福島第一原発の敷地内には、廃炉作業で発生したがれきや伐採した木、処理水などを分析する「放射性物質分析・研究施設第1棟」があるが、処理水などの液体試料を分析する新たな施設「放射性物質分析・研究施設別棟」を新設する計画。
施設を運用する日本原子力研究開発機構(JAEA)は、処理水の第三者分析の役割も担っている。現状「第1棟」では液体と固体の分析が行われているが、分析対象物を切り替える際に一定の準備時間がかかってしまうため、新施設の建設でより合理的・効率的に分析作業が実施できる見通し。
鉄筋コンクリート造の2階建てで分析設備などを備え、2027年11月末の竣工を目指している。
福島第一原発の構内には、燃料デブリや放射能濃度が高い廃棄物の分析・研究を行う施設として「放射性物質分析・研究施設第2棟」の建設も計画されている。施設を運用するJAEAは2025年3月にこの施設の建設工事に着工したが、分析設備の一部について寸法や構造など設計の変更が必要となったため、当初予定していた2026年度中の完成から1年あまり遅れ、2028年4月に完成する見通しとなっている。
この施設では、3号機で計画される燃料デブリの大規模取出しや、2号機での本格的な取出しで得られた燃料デブリの分析などが行われる計画。JAEAによると、施設では握りこぶし大の燃料デブリを、最大で年間12回受け入れることができる見通しで、2028年の運用開始を目指している。

2026年3月16日月曜日

原発の安全性は誰が保証するのか? 原発に頼る街の今後は? 浜岡原発続報

 基準地震動の不正策定問題で揺れる浜岡原発。
 これまで司法は原発の安全性について一貫して「原子力規制委が安全と保証」しているから問題ないとして来ましたが、当の規制委は「そこまでの責任は負っていない」と言います。それでは 一体何処が原発の安全性を保証するのか、問題は根源にまで遡りました。しかし、その後どこまで不正問題の解明が進んだのかは「不明」の状態です。
 不正問題の全貌が解明されるまで浜岡原発の安全審査は停止するので実害はないとしても、柏崎刈羽原発をはじめとする他の原発の安全性において問題がないのかは、いまも不明の状態が続いています。やはり浜岡原発の不正問題の全貌は一刻も早く明らかにされるべきです。
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安全性は誰が保証するのか?原発に頼る街の今後は? 東日本大震災から15年 岐路に立つ浜岡原発
                        テレビ静岡NEWS 2026/3/12
東日本大震災から15年。2回目の3月10日は原子力発電をめぐる状況と今後の課題を考えます。安全性は誰が保障するのか?原発に頼る街の今後は?いま、岐路に立っています。
中部電力・林欣吾 社長1月5日):
心より深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした
2026年1月、中部電力は再稼働の前提となる安全審査で地震データの改ざんがあったことを明らかにしました。
福島の事故の教訓を軽視した行為はこれまで築いてきた地元との絆、信頼を失墜させました。
東日本大震災の津波で爆発事故を起こした福島第一原発。
菅直人 総理(当時・2011年5月):
浜岡原子力発電所のすべての原子炉の運転停止を中部電力に対して要請しました。国民の安全と安心を考えてのことです
当時の菅総理は“地震津波対策が不十分”と指摘して、浜岡原発の運転停止を求めました。
この時、中部電力は…。
中部電力・水野明久 社長(当時):
当社は内閣総理大臣からの要請は極めて重いと受け止めております。当社は皆さまの新たな不安を真摯に受け止め、安全最優先という原子力事業の基本を貫くべきであると判断しました
「不安を受け止める」「安全最優先」約束は守られませんでした。
震災後、原発をめぐっては立地や運転の条件、地震津波対策などが強化されました。
厳しい審査を終え、地元の同意を得た原発がいま稼働しています。

一方、浜岡原発で進んでいた安全審査は白紙に戻され、先行きはまったく見えない状態です。
高本圭市 記者:
浜岡原発の再稼働の見通しが立たない中、周辺の宿泊業に大きな影を落としています
民宿たけゆうの経営者・竹田哲矢さんは今後の宿泊客の増加に期待していたところでした。
民宿たけゆう・竹田哲矢さん:
去年の忘年会ぐらいから地元の人たちが「いよいよ始まるぞ」と。「泊まる場所をしっかり整えて対応できるようにしてくれ」と工事関係の人たちからしっかり言われていたところだった
原発関連の作業員の数はこれからどうなるのか。
まったく先は見通せません。
それでも、竹田さんは前を向きます。
民宿たけゆう・竹田哲矢さん:
いま、子供たちのスポーツ合宿とか受け入れていこうと頑張っているところで、宿泊施設自体は今後も続けていきたい
影響は市の施設にも。
御前崎市に建設された公共施設は原発が立地しているため得られる国の交付金などで多くが賄われてきました。
陸上競技場に市民プール。
いずれも建設から30年が経ち、老朽化が目立ち始めています。
こちらは1991年に建てられた市立図書館です。
蔵書の数は人口あたりで県内トップクラスですが、新たに蔵書を増やす予算は年々減少しています。
さらに…。
壁にはヒビが入っています。
天窓に張られたシートは交換を検討したものの、費用が膨大なため手が付けられていません。
本棚の上にはバケツ、天井にはシミが。
御前崎市立図書館・市川幸治 館長:
雨漏りがいつも雨が降るたびに酷い状態なので、バケツを置きながら、いま対策をしている状況で、毎回だがブルーシートをかけながら対応している状況
空調も不具合によって一部が稼働できておらず、いたるところに老朽化の影響が出てきています。
御前崎市立図書館・市川幸治 館長:
大規模な改修がいずれは必要になってくるとは思うが、いまの段階では財政状況も踏まえると優先的な修繕で賄っていくしかないところで、そういった(改修の)検討は必要だとは考えている
御前崎市の市税収入は2006年度の115億円余りをピークに、2024年度は約67億円まで落ち込んでいます。
産業や人をどう呼び込むか、地域の賑わいについて考えるのに加え、事故に対する備えをさらに進めていくことも必要です。
エネルギー事情・地域経済・安全性の確認。
行政や地元住民だけでなく、多くの県民が考えていくことが求められています。

16- 「原発事故の影響、計り知れない」 栃木県産シイタケやタケノコ 出荷制限

 東日本大震災の発生から11日で15年を迎えました。福島第1原発事故に伴う放射性物質の影響で、国から出荷制限を受ける山菜類や肉などの食品数は14品目に上り、栃木県もいまなお負の影響は残っています。
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「原発事故の影響、計り知れない」 栃木県産シイタケやタケノコ 出荷制限、風評被害を乗り越えた生産者 東日本大震災15年
                            下野新聞 2026/3/15
東日本大震災の発生から11日で15年を迎える。東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質の影響で、国から出荷制限を受ける山菜類や肉などの食品数は14品目に上り、負の影響は本県に依然残っている。制限が解除されたシイタケやタケノコの生産者は、風評被害などの苦労を振り返り、前を向く決意を新たにする。

シイタケ農家になったその日に震災発生…生産者が減る中、栽培を続ける理由
 自慢のシイタケには、震災と原発事故に翻弄(ほんろう)された15年の苦労が詰まっている。「やっぱり原木の方が香りも歯応えも優れていると思います」。宇都宮市氷室町の「古田土しいたけ園」2代目古田土貴旭(こだとたかあき)さん(46)はハウス内に並ぶ1800本のほだ木に目をやった
 2011年3月11日は記念日のはずだった。父の跡を継ぐため、前日の10日付で県外のプラスチック加工会社を退職した。覚悟を決め、気合を入れて一歩を踏み出した日の惨事だった。
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2026年3月14日土曜日

「福島を忘れるな、もうやめよう原発」〜韓国で3.11集会開かれる

 レイバーネット2.0に掲題の記事が載りました。
 11日、韓国・ソウルで「福島を忘れるな、もうやめよう原発」と題した集会が開かれました。そこで福島避難者の鵜沼久江さんのメッセージが主催者から紹介されました。
 主催者で韓国在住の小原つなきさんのスピーチ鵜沼久江さんのメッセージを紹介します。11年3月11日に発生した福島第1原発事故を悼む行事が異国の地で行われたことに驚きます。
 韓国の反原発・脱原発運動は福島第1 原発事故以前と以後では、質的な違いを生み、3・11 以前は、新規原発建設反対など地域住民、環境運動活動家を中心とする運動でしたが、3・11 以降は労働界、生協、宗教界、法曹界、学界など文字通り各界各層に拡散し、事故以後は「脱原発運動」と呼ぶのが一般化するようになったと言われています。
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「福島を忘れるな、もうやめよう原発」〜韓国で3.11集会開かれる
                    レイバーネット2.0  2026年3月13日
 3月11日、韓国・ソウルで「福島を忘れるな、もうやめよう原発」と題した集会が開かれました。そこで福島避難者の鵜沼久江さんのメッセージが紹介されました。以下、主催者で韓国在住の小原つなきさんのスピーチです。(情報提供=堀切さとみ)

https://youtu.be/2WJmcQ5gYXg (1:14:18 全編 韓国語です)


















<小原つなきさんのスピーチ>
 こんにちは. 私は全羅道光州で脱核活動をしている小原つなきです。 昨年11月、私は久しぶりに福島に行ってきました。 15年の間に放射能で汚染された福島地域でも多くの変化がありました。 国家主導で推進された「復興」政策により、ほとんどの避難区域が解除されました。 「福島安全キャンペーン」を展開し、住民の帰還を促しました。 放射線量が下がった地域では、既存の建物を取り壊し、立派なインフラ施設が次々と建設されていました。 福島を先端技術開発の拠点都市にするための国家プロジェクトも進行中です。 他の地域から人々を呼び込むための政策も進行中です。 このような見せかけだけの福島の復興を見て、元々住民たちは大きな喪失感を感じているそうです。
 本日のイベントのために、福島県双葉町の住民・鵜沼久江さんが私の知人を通じてメッセージを送ってくださいました。 鵜沼久江さんは原発から約1.7km離れた地点で、牛50頭を飼育しながら生活していました。 現在は避難生活を始めた場所で新たに農業をしながら生活しています。 しかし、福島を懐かしむ気持ちは変わらず強いそうです。 それでは、いただいたメッセージを拝読します。

<鵜沼久江さんのメッセージ「福島のことを記憶してください」>
 原発事故からはや15年になりました。過ぎてみればあっと言う間にに過ぎたように思います。この15年の間に主人が亡くなり、私も急性心筋梗塞になり、なんと変化の多い年月だった事か。病気になった時につくづく感じた事はあの事故がなかったらこんなに苦しい思いをしなくても良かったのではないかと思えた事でした。知らない土地で生き直しはとても厳しいです。私が一番苦しいと思えるのは全て金の力で黙らさせられる事です。この言葉で私たちがどれほど悔しい思いをさせられたかわかりません。。。この言葉で私たちは全てを奪われたように思います。
 まだ双葉町の85%は除染もされていません。双葉町に住んでいる方々の多くは仕事先が無くてやはり悶々とした日々を送っておられるようです。住宅の借り上げ制度も無くなりことに高齢者の生活の場所が無くなったようです。住宅を新たに借りるのにはとても苦労されています。双葉町に住んでいる時は自宅があって老後の心配等しなくても良かったのに避難後は毎日これからどうしたらよいかと悩まされる日々だそうです。あの日から15年私たち避難者は何時になっら心が安らかに安心した日々を送れるのでしょうか。原発が無くなりますように願います。
 韓国の皆さん、私たち福島の人たちは、原発事故を経験してしまいました。皆さんの国ではまだ事故は起きていません。まだ間に合います。事故が起きてからでは遅いのです。どうぞ、福島のことを記憶してください。こんな苦労は私たち福島の人たちだけで十分です。共に核のない社会をつくりましょう