2018年8月24日金曜日

24- 原子力機構の作業員 あごにプルトニウム付着

 東海村の日本原子力研究開発機構の研究施設で、今月6日、作業員のあごに核燃料の材料になるプルトニウムが付着するトラブルがありました。幸いに体内への吸引等はありませんでした。
 原子力機構は、すぐに除染し、作業員の被ばくは確認されなかったとして公表しませんでした。
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原子力機構の作業員 あごにプルトニウム付着 茨城
NHK NEWS WEB 2018年8月23日
茨城県にある日本原子力研究開発機構の研究施設で、今月6日、作業員のあごに核燃料の材料になるプルトニウムが付着するトラブルがあったことがわかりました。原子力機構は、すぐに除染し、作業員の被ばくは確認されなかったとして公表しませんでした。
 
茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の核燃料サイクル工学研究所で、今月6日、作業員1人がプルトニウムを扱う機器を分解する作業を行ったあと、検査で、あごから5ベクレルという微量のプルトニウムが検出されたということです。
原子力機構は、すぐに除染し、健康への影響はないとしています。
また、作業着からも33ベクレルが検出されたほか、周辺の床でも飛散したプルトニウムが検出されたということです。
 
原子力機構によりますと、作業員は顔の鼻から下を覆うマスクをつけ、「グローブボックス」と呼ばれる密閉された箱の中に腕を差し入れて作業をしていましたが、腕を入れるゴム製のグローブに小さな穴があり、箱の中のプルトニウムが漏れ、付着したと見られるということです。
 
原子力機構の施設では去年6月、プルトニウムなどの核燃料物質を保管する袋が破裂して作業員5人が被ばくする事故が起き、管理体制の在り方が問題となっています。
今回のトラブルについて原子力機構は「作業員の被ばくは確認されず、施設の外にも影響はないため公表の基準には該当しない」として、公表していませんでした。