2019年1月30日水曜日

30- フクシマのデブリに「指」で接触 2号機の調査機器公開

 28日、東芝エネルギーシステムズが、2号機原子炉格納容器の内部調査用機器を報道陣に公開しました。2月に実施する調査でデブリとみられる堆積物の性状を確かめるためのものです。この装置には、新たにデブリの破片を掴むための長さ3センチの2本の「指(トング)」を取り付けられています。
 東京電力は、来年度後半には、さらに詳しく調査し、その後、少量のサンプルを取り出す計画です。
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<福島第1>デブリに「指」で接触 2号機の調査機器公開
河北新報 2019年1月29日
 東京電力福島第1原発の廃炉作業に参画する東芝エネルギーシステムズ(川崎市)は28日、横浜市の同社工場で、2号機原子炉格納容器の内部調査用機器を報道陣に公開した。2月に実施する調査で溶融核燃料(デブリ)とみられる堆積物の性状を確かめる。
 
 機器は昨年1月の2号機格納容器の内部撮影で使った装置を改造。伸縮式パイプから格納容器底部につり下ろす全長30センチの先端部分に、カメラや線量計に加え、長さ3センチの2本の「指」を取り付けた。最大700グラムの力で対象物を挟める。
 同社の担当者は「指は光の反射を抑えるよう黒く塗装した。前回調査では手作業だった先端部分の細かい位置決定も、遠隔操作でできる」と説明した。
 
 2月の調査では格納容器底部にある小石状や粘土状のデブリとみられる堆積物に機器で触れ、映像では分からない硬さやもろさを確認。堆積物は持ち出さず、得られた情報を新年度下期に2号機で行うデブリの少量採取に生かす
 調査機器は2月初旬、福島第1原発に搬入の予定。
 
 
福島第一原発 格納容器の堆積物に触れる調査初実施へ 装置公開
NHK NEWS WEB 2019年1月28日
福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた核燃料の取り出しに向け、東京電力は来月、2号機で、デブリとみられる堆積物に触れて硬さなどを確認する調査を初めて行う計画で、28日に調査で使われる装置が公開されました。
 
福島第一原発2号機では去年1月、原子炉を覆う格納容器内部の底の部分に溶け落ちた核燃料と構造物が混じり合った「燃料デブリ」とみられる堆積物が確認され、東京電力は来月、堆積物の硬さなどを確認する調査を行う計画です。
横浜市で28日に公開された調査で使われる装置は、最大15メートルの長さまで伸ばせる棒状のもので、先端部分には、堆積物をつかむトングのような形をした部品や、カメラや放射線を測定する線量計が取り付けられています。
調査では、原子炉の真下のエリアまで装置を入れたうえで、ケーブルで先端部分をつりおろし、堆積物をつかむなどして硬さや動かせるかどうかを調べるということで、デブリとみられる堆積物に直接、触れる調査は初めてです。
 
装置を開発した東芝エネルギーシステムズの安田年廣担当部長は「調査はデブリの具体的な取り出し方につなげるための重要なステップなので、うまくいくことを期待している」と話していました。
東京電力は、来年度後半には、さらに詳しく調査し、その後、少量のサンプルを取り出す計画です。東京電力は、デブリの本格的な取り出しを2021年から始めるとし、来年3月までにどの号機から取り出すかを決めることにしています。