2015年8月4日火曜日

川内原発の再稼動に鹿児島県外からも説明会の要求

 再稼動第一号となる川内原発に対して、県外の市町からも運転についての説明会の要求が出されていますが、九電は公開の説明会を避けています。
 
 説明会の要求を議決したのは、風船の実験によれば3時間後には放射能が到達する宮崎県高原町、鹿児島県出水町の住民を受け入れる熊本県水俣市、それに原発から130キロの距離にある熊本県荒尾市と大津町の各議会で、何の説明もないままで再稼動するのは許されないとしています。
 福島原発事故のときに一時危惧されたように、もしも最悪250キロ圏内が避難を要するということになれば、九州の全域が対象になるということです。日本で原発を運転するのは基本的に無理があります。
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川内原発 迫る再稼働 鹿児島県外から説明会の要請続々
東京新聞 2015年8月3日
 九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)の再稼働が迫るなか、九電に公開の説明会を求める声が、鹿児島県外にまで広がっている。宮崎、熊本両県では、四つの市町議会が決議などの形で意志を表明した。だが、九電は求めに応じていない。 (小倉貞俊)
 
 原発から七十八キロ東の宮崎県高原(たかはる)町。川内原発がある西からの風が吹くことも多く、市民グループが原発近くから風船を飛ばした実験では、三時間後に町内で拾われたこともある。
 議会は「事故時に原発の風下になれば、町は壊滅的被害を受ける。まさに『被害地元』そのもの」と主張。説明会を求める文書を九電に送った。中村昇町議(63)は「放射能は県境に関係なく飛んでくる。このままの再稼働は許されない」と焦りをにじませる。
 
 隣り合う鹿児島県出水(いずみ)市から避難住民を受け入れる計画の熊本県水俣市では、同議会が「(福島では)いまだ十二万人が故郷を奪われたままなのに、原因の究明は中途半端。市民が不安なまま再稼働に踏み切るのは無責任だ」と安易な再稼働を批判するとともに、説明会を求める決議をした。
 
 原発まで百三十キロほど離れた熊本県荒尾市と大津(おおづ)町の議会はいずれも、福島の事故当時、政府が二百五十キロ圏まで避難が必要になる最悪のケースを想定していたことを指摘。「川内原発にあてはめれば九州全域がすっぽり入り、全県が避難の対象になる。説明会は当然」などと訴えた。
 
 鹿児島県内では三月以降、原発から約百七十キロ離れた屋久島町議会など六市町議会が九電に説明会を求めてきたが、九電は「個別の要請に応じて話はしている」と、公の場での開催を避けている。
 
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2015年8月3日月曜日

福島原発3号機プールから巨大「がれき」を撤去

 2日、福島原発3号機建屋の最上階にある使用済み燃料プールに落ちた巨大「がれき」(燃料交換機=大型装置の撤去作業が行われ、無事に終了しました。
 今後プール内に残っている小さながれきの撤去に移ります。
 
 燃料プールには今も566本の核燃料が残るとされていますが、プールの中には爆発で吹き飛んだ大量のがれきが落下していて、燃料取り出しの障害になっています。その最大のものは使用済み核燃料燃料を出し入れする燃料交換機(自動式天井クレーン及び同レール)で、重量は35トンありますが、これまでに水中カッターで切断して1個あたり最大重量20トンに減じてありました。
 
 燃料プールフロアの空間線量は200ミリシーベルト/時 以上あるので、地上からアームを伸ばした2台のクレーンを遠隔操作して行いました。作業中に燃料プールに再落下させた場合爆発が起きる危険性があるため、エリア内の他の全ての作業を中断して作業員は退避させたということです。
 
  原発事故時 天井クレーンが落下したのは3号機だけで、この建屋内が強烈なレベルで放射能汚染(1階では5000ミリシーベルト/時 弱)をしているので、水素爆発に誘発された何か他の爆発が燃料プールエリアで起こったのではないかと疑われています。
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福島第一3号機 巨大装置撤去へつり上げ開始
NHK NEWS WEB 2015年8月2日
東京電力福島第一原子力発電所3号機で、爆発で吹き飛んで使用済み燃料プールに落下した重さ20トンある巨大な装置の撤去作業が2日朝から行われ、正午ごろ、遠隔操作のクレーンで装置をつり上げる作業が始まりました。東京電力によりますと、これまでのところトラブルは起きていないということです。
 
福島第一原発3号機では、爆発によって原子炉建屋の最上階にある使用済み燃料プールに落下した重さ20トンある「燃料交換機」と呼ばれる巨大な装置を、2日に撤去する計画です。
現場は放射線量が極めて高いため、作業は遠隔操作のクレーンなどに取り付けたカメラの映像を頼りに行われ、午前10時ごろから装置の吊り上げに向けてクレーンの先端の工具を固定する作業が始まりました。
 
現場には濃い霧がかかり視界が極めて悪いことなどから、東京電力で慎重に作業を進めた結果、2日正午ごろ、装置をつり上げる作業が始まったということです。
また、東京電力によりますと、これまでのところトラブルはないということです。
3号機の使用済み燃料プールには今も566体の核燃料が残されたままとなっていて、今回の作業で燃料交換機が落下すれば核燃料が損傷するおそれもあることから、作業員の安全を考慮してほかの廃炉作業を中断するなど、細心の注意を払って作業を進めています。 
 
 
燃料プールの大型がれき引き上げ 福島第1原発3号機
東京新聞 2015年8月2日
 東京電力は2日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールに落ちて廃炉作業の支障となっていた「燃料取扱機」を大型クレーンで引き上げた。重さ約20トンとプール内で最大のがれき。誤って落とせば燃料の損傷など重大事故につながりかねず、屋外での全ての作業を中断するなど厳戒態勢で臨んだ。
 
 東電は「がれき撤去作業は大きく進展し、今後の燃料取り出しと廃炉に向けて大きな一歩となった」と評価した。
 現場は放射線量が極めて高いため、引き上げは2日午前11時55分ごろ、遠隔操作で大型クレーン2台を使って開始。午後1時18分ごろ撤去作業を終了した。(共同)

2015年8月2日日曜日

東電元会長ら強制起訴は当然と被災者

 検察審査会による東電旧経営陣3人の強制起訴について、今も避難生活を強いられている被災者からは、検察審査会の決定を「当然だ」と受け止める声が上がっています。
 
 「誰も責任を取らないのでは法治国家とは言えない」「検察審査会の議決は当然」、「福島第1原発事故の原因究明ができていない段階で再稼働を急ぐのは間違」などですが、その一方で「一企業の幹部の責任を追及するだけで、果たして国の原発政策が変わるのだろうか」という声もあります。
 
 いずれにしてもこの裁判を通じて事故の原因と責任を特定して欲しいものです。
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東電元会長ら強制起訴 被災者「当然だ」
河北新報 2015年8月1日
 勝俣恒久元会長ら東京電力の旧経営陣3人の強制起訴が決まった31日、福島第1原発の津波対策を怠ったとして刑事責任を追及してきた「福島原発告訴団」や原発の再稼働に反対する団体のメンバーをはじめ、今も避難生活を強いられている被災者からは、検察審査会の決定を「当然だ」と受け止める声が上がった。
 
 福島県庁で記者会見した告訴団の佐藤和良副団長(61)=いわき市=は「復興を前進させるために事故の原因と責任を特定する必要がある。被害者側に立った賢明な判断をしてくれた」と語った。「市民の声を代弁した」「涙が出るほどうれしい」。同席したメンバーも喜んだ。
 
 飯舘村から伊達市に避難し、東電に精神的賠償の増額を求めている長谷川健一さん(62)は「これだけの事故を起こした加害者が誰も罰を受けず、誰も責任を取らないのでは法治国家とは言えない」と断じた。
 東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の再稼働に反対する市民団体の篠原弘典世話人も「検察審査会の議決は当然だ」と評価した。その上で「福島第1原発事故の原因究明ができていない段階で再稼働を急ぐのは間違いだ。今回の議決は、強引に再稼働を進めようとする動きに対する警鐘になる」と強調した。
 
 一方で、審査会の決定を冷ややかに見る原発事故避難者も。飯舘村から福島市に避難する会社員男性(39)は「一企業の幹部の責任を追及するだけで、果たして国の原発政策が変わるのだろうか」と首をかしげた。
 
 企業幹部らの責任を追及した強制起訴をめぐっては、JR西日本の歴代3社長が対象になった尼崎JR脱線事故など、無罪の結論が導かれるケースが多い。
 佐藤副団長は検察役の指定弁護士の負担の大きさを指摘し、「弁護士をバックアップする体制を整え、支援したい」と力を込めた。


東電元幹部強制起訴へ 市民の力 扉開いた
東京新聞 2015年8月1日
 閉じかけていた司法の扉を、市民が開いた。未曽有の被害をもたらした東京電力福島第一原発事故から四年四カ月。三十一日に検察審査会が公表した議決に基づき、東電の歴代経営陣三人が強制起訴され、刑事責任を追及する裁判が開かれることが決まった。福島県内をはじめ各地では今もなお、十一万人が避難生活を続ける。この日を待ち望んだ人々は喜びの声を上げ、法廷で事故の真相が語られることを期待する。(加藤益丈、中山岳、大野孝志)
 
 「絶対に起こしてはいけない事故を起こしたのに、誰も責任を問われないのはおかしい。起訴議決は市民の良識の表れだ」
 原発事故で福島県南相馬市の自宅を追われ、神奈川県愛川町で避難生活を続ける山田俊子さん(74)は、この日の起訴議決を、たまたま用事で戻っていた自宅のテレビで知った。
 自然に囲まれた生活を送りたいと二〇〇七年四月、東京都町田市から、夫(66)の故郷である福島に移住した。鍼灸(しんきゅう)の仕事を始めた夫を手伝い、キュウリやトマト、アスパラガスなどの家庭菜園に精を出した。近くの山でくんだ水でそばを打ったり、コーヒーをいれたり。毎日が充実していた。
 そんな生活は、一一年三月の福島第一原発事故で一変した。原発から二十四キロにあった自宅は「緊急時避難準備区域」というおどろおどろしい名前の場所に指定され、町田市に近い愛川町に逃れた。
 半年後に同区域は解除され法的には帰れるようになったが、周辺の放射線量は高いままだ。自宅に戻ることで「将来ある子どもの帰還を後押しするような既成事実にされたくない」と、避難生活を続けることに決め、反原発のデモや集会に足を運び、福島原発告訴団に加わった。
 
 東電の旧経営陣三人は強制起訴され、事故の原因や責任の所在が初めて、司法の場で検証される。「責任追及をしてこなかったことが、ズルズルと原発再稼働に向かう原因になっている。無責任は許されないことを示す裁判にしてほしい」。自らも裁判を見届けるつもりだ。
 同様に各地で避難生活を強いられている福島の人たちからも、旧経営陣らの責任が明らかになることへの期待が聞かれた。
 「どれだけの人が避難中に亡くなり、自殺し、苦しい思いをしたか。元幹部たちに法廷で理解させ、裁いてほしい」。福島県大熊町から会津若松市の仮設住宅に避難している木幡(こわた)ますみさん(59)は被災者たちの思いを代弁し、「起訴の議決は当然」ときっぱり語った。「そして原発の危険を、再稼働を狙う人たちに気付かせてほしい」
 
 体が不自由な長男(37)を連れて同県富岡町からいわき市に避難中の坂本正一郎さん(67)は「東電は『想定外』で逃れようとしているが、対策を怠った責任を認めるべきだ」と話す。「法廷で謝罪し、避難した全員を救済すると明言してほしい」と望むが、事故から四年以上が過ぎてからの起訴議決には、「司法の動きが遅い」とも。
 同じくいわき市に避難している横山正さん(75)は「東電の元幹部たちは原発の危険に目をつぶっていた」と考えている。仮設住宅を出られる見通しはなく、「なぜ、私の家や土地を奪われなければならなかったのか。裁判で明らかにしてほしい」と訴えた。
 
 

2015年8月1日土曜日

福島原発、海側トレンチの汚染水の除去完了

 福島原発の1~4号機建屋海側のトレンチの水抜きがほぼ完了しました。
 これまでは建屋とトレンチの接合部の完全閉止が出来なかったために、トレンチ内の汚染水を抜き取ることが出来ませんでした。
 
 トレンチ内の水が空になれば、海側凍土壁用の凍結管がトレンチに打ち込めるので、今後は凍土壁工事を進めることができます。
 それにしてもこの閉止の工事だけに1年余りも掛かるとは、あきれるばかりの遅さでした。
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福島第1原発、汚染水の除去完了 3号機の海側トレンチ
東京新聞 2015年7月30日
 東京電力は30日、福島第1原発3号機の海側トレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)にたまっていた高濃度汚染水の抜き取りを終えたと発表した。2号機の海側トレンチでも6月末に抜き取りを終え、4号機もほぼ終了しており、2011年3月の事故当初からたまっていた高濃度汚染水約1万トンの抜き取りがほぼ完了した。
 
 トレンチ内の汚染水は海洋流出が懸念されており、東電は「リスクを大きく低減することができた」としている。
 東電は今後、3号機のトレンチの一部をコンクリートで穴埋めする作業や、4号機のトレンチに残る約60トンの汚染水抜き取り作業を進める。 (共同)

東電旧経営陣3人強制起訴へ  泉田知事がコメント

 福島原発事故を巡って東京地検が2度にわたり不起訴とした東京電力の勝俣恒久元会長(75)ら旧経営陣3人について、東京第5検察審査会が起訴すべきだとする「起訴議決」をしました。3人は今後、裁判所が検察官役として指定する弁護士によって強制起訴され未曽有の事故を巡る刑事責任の有無が法廷で争われることになりました
 
 それについて新潟県の泉田知事は31日、司法の場で事故責任の所在が明確になることを期待しています」とするコメントを発表しました。 
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原発事故:東電旧経営陣3人、強制起訴へ…検察審査会議決
毎日新聞 2015年07月31日
 東京電力福島第1原発事故を巡って業務上過失致死傷容疑で告発され、東京地検が2度にわたり不起訴とした東京電力の勝俣恒久元会長(75)ら旧経営陣3人について、東京第5検察審査会が起訴すべきだとする「起訴議決」をしたことが分かった。3人は今後、裁判所が検察官役として指定する弁護士によって強制起訴される。未曽有の事故を巡る刑事責任の有無が法廷で争われることとなった。
 
 勝俣元会長のほか武藤栄(65)、武黒一郎(69)の両元副社長が、ともに起訴議決を受けた。
 焦点は、(1)政府の地震研究機関の予測に基づき、東電が2008年に津波水位が最大15.7メートルになるとの試算を出したことから、巨大津波の来襲を事前に予測できていたか(2)対策を取っていれば事故は回避できたか−−の2点だった。
 被災者や市民団体が原発事故後、勝俣元会長ら当時の東電幹部や、事故対応に当たった菅直人元首相ら政府関係者を告訴・告発。東京地検は13年9月、当時の東電幹部10人を「容疑不十分」、菅元首相ら政府首脳を「容疑なし」とするなど計42人全員を不起訴とした。これに対し第5審査会は昨年7月、今回とは別の審査員による審査で3人を「起訴相当」と議決。東京地検が再捜査したが、1月に改めて不起訴としたため、第2段階の審査を行っていた。【山下俊輔】
 
 
検察審査会の議決についての新潟県泉田知事コメント 
新潟県ホームページ 2015年07月31日
 本日、東京第5検察審査会が福島第一原子力発電所の事故に関する再審査の結果、東京電力の旧経営陣3人について起訴すべきと改めて議決しました。
 東京電力は、これまで事故責任を誰も取っておらず、総括も終わっていません。自ら引き起こした事故に対する企業としての責任を果たしておらず、事故の当事者として、本当に厳粛な反省と真摯な姿勢があるとは思えません。
 このような状況において、司法の場で事故責任の所在が明確になることを期待しています。 

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