2018年9月17日月曜日

「なくそテ原発2018柏崎大集会」が開かれました

 16日、「なくそ原発2018柏崎大集会」、新潟県、長野県、首都圏をはじめ全国から多数の参加を得て、柏崎市文化会館アルフォーレで開かれました。
 2014年から4回目になる今年の集会は首都圏反原発連合と原発をなくす全国連絡会、さようなら原発1000万人アクションの3組織の協賛を得て全国的集会となりました。
 
 幸いに現地はあたたかな陽射しが差す好天に恵まれ、全国から約1000人が集まり、講演や報告に熱心に聴き入りました。
 会場で集められたカンパでは42万円余が集まったということです。
 
 湯沢からはマイクロバスを仕立て、いつもの通り世話人の南雲さんの安全運転で往復しました。
 塩沢地区の3人の方も同乗され、総数15名が参加しました。ほかに町議の方も1名が自家用車で参加されました。
 
 大会のプログラムと集会宣言を紹介します。 
 
集  会  次  
(12:45 ~ 15:17)
司会:柏崎刈羽市民ネットワーク 竹内英子
 開会宣言
 開会挨拶:植木史将 実行委員長
 あいさつ
  ●首都圏反原発連合     ミサオ・レッドウルフさん
  ●原発をなくす全国連絡会  木下  さん
 協賛団体メッセージ:さようなら原発1000万人アクション(代読)
 講演 「原発ゼロで日本経済は再生する」                       <13 : 05>
         原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟 吉原  会長
 カンパの訴え
 フォーク演奏    たっつあん 北村新さん                         <14 : 05>
 福島からの報告  渡部チイ子さん                                 <14 : 22>
 実行委員会参加団体紹介
 運動報告と困難な情勢での決意                                     <14 : 47>
  ●柏崎刈羽原発を考える魚沼市民の会 米山幸子さん
  ●原発ゼロ長岡市民ネット      小山洋司さん
  ●十日町・原発をなくす会      安保サイさん
 プラカード上げ
 集会宣言採択
 閉会宣言
閉会、パレードを行います。  (15:35 ~ 16:30)
 
 
【集      言】
 
 「なくそ原発2018柏崎大集会」は、新潟県、長野県、首都圏をはじめ全国から多数の参加をえて、大成功を収めました。これによって柏崎刈羽原発の再稼働反対、廃炉実現を大きくアピールし、運動を前進させることがきました。
 
 安倍政権による原発推進と輸出促進の政策のと、九州・川内原発を始め高浜、大飯、玄海と全国的に再稼働の動きが強まっています。原子力規制委員会も、この政策に沿って避難計画などについては審査対象とせす、っぱら技術的な側面から各原発について審査を進めています。安倍政権は柏崎刈羽原発が新規制基準に合格したとして再稼働を進めようとしています。
 
 福島第一原発事故から7年半たつのに、東京電力と国は原発事故の自らの責任を自覚した十分な対応を取らす、事故の処理も福島の復興もまだまだの状況です。政府や原発推進勢力の、福島原発事故を過去のものとする動きを許さす、避難者支援、福島の真の復興へ運動強化が求められます。
 
 一方、東京電力について重大な事実が明らかになりました。柏崎刈羽原発が、事故を想定した昨年度の訓練において規制委との情報共有が最低のC評価でした。すでにこれまでも安全系ケーブルの不適切敷設や炉心溶融基準の存在と公表遅延、免震重要棟の強度不足の3年間もの公表遅延がおこっています。東京電力の安全無視・隠蔽体質には改善の兆しは見えません。総出力世界一の原発を運転する能力も覚悟もないことが明らかです。住民、県民、国民の命と生活を大きな危険にさらす柏崎刈羽原発の再稼働など到底みとめることはできません。廃炉にすべきです。
 
 新潟県知事が変わったことから、先行きが不透明な情勢となっています。新潟県民の65%から70%は原発再稼働反対であることから、知事には「3つの検証(原発事故原因、健康・生活への影響、避難計画の検証)が終わるまでは再稼働の議論はしない」「検証ので県民の信を問う」という公約をしっかり堅持するよう求めます。そしてさらに進んで再稼働反対、廃炉実現の立場に立つよう要請するものです。国政が回避した、原発事故の健康・生活への影響や避難計画の実効性についての検証も行うことから新潟県政には全国から大きな期待が寄せられています。
 
 福島第一原発事故をはじめ過去の重大事故で明らかなように、人の手による原発の制御はできません。人類は原発と共存できません。原発立地地域の経済も再生可能エネルギーヘの転換などによって、原発なしで長期的な経済発展は可能であり、その展望を切り開くことができます。
 新潟県には巻原発建設をくい止めるなど脈と原発反対運動の流れがあります。この間、「なくそテ原発・大集会」は2014年から4回、開催されており、特に今年の集会は首都圏反原発連合と原発をなくす全国連絡会、さようなら原発1000万人アクションの3組織の協賛を得て全国的集会となりました。本集会の成功は、さらなる運動発展の契機となるものです。
 「なくそテ原発2018柏崎大集会」の閉会にあたり、改めて東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働を許さす、廃炉実現へ向けて一層大きく、運動を進めていくことを、ここに宣言いたします。
            2018年9月16日
「なくそテ原発2018柏崎大集会」参加者一同