24日の「なくそテ原発 2023 柏崎大集会」には、湯沢町から12人、南魚沼市から5人が参加し、健やかな好天の下、総勢17人のバスツアーで柏崎市の会場に入りました。なお湯沢町のSさんご夫婦は自家用車で別行動にて会場に入られましたので、湯沢からの参加者は合計14人でした。
今回は、コロナ禍のため4年ぶりの大集会でしたが、1000人超の人たちが集まり熱気にあふれる集会になりました。
「集式次第」は下掲の通りでほぼ予定通りに進みました。
「新たな情勢での決意表明」は「湯沢の会」と「新潟市民ネット」の代表が行いました。
「湯沢の会」の南雲敏夫さんは発足後の会の活動について簡単に説明した後に「決意表明」をしました。
集会の最後に「集会宣言案」が読み上げられ、満場の拍手で採択されました(末尾に掲示します)
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集 会 次 第 (12:45 ~ 15:10)
司会:つなけよう脱原発の輪上越の会 丸山美代子 開会宣言 開会挨拶: 小市 信 協賛団体メッセージ 原発をなくす全国連絡会 さようなら原発1000万人アクション 【代読】原発ゼロ阿賀野の会 大賀あや子 講 演 「あまりに愚かな日本の原子力政策」 小出裕章さん(元京都大原子炉実験所助教)
カンパの訴え 十日町・原発をなくす会 尾身むつ子 バンド演奏 ウイズ コーション
情勢報告 「新潟県における柏崎刈羽原発の再稼働問題の状況」 佐々木寛さん(新潟国際情報大教授)
実行委員会参加団体の紹介 新たな情勢での決意表明 原発をなくす湯沢の会 南雲敏夫 なくそう原発・新潟市民ネット 遠山 武
プラカード上げ 西区原発をなくす会 広瀬喜代子 集会宣言採択 原発ゼロ長岡市民ネット 土田美佐子 閉会宣言
○閉会後、パレードを行います。(15:30~16 : 30) パレード(デモ行進)の説明 原発問題を考える柏崎刈羽地域連絡センター
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【これまでの「なくそテ原発・柏崎大集会」】
2014年 柏崎市で開催 メイン講演者・崎山比早子氏(元国会事故調査委・委員)
2015年 柏崎市で開催 メイン講演者・武藤類子氏(福島原発告訴団団長)
2016年 柏崎市で開催 メイン講演者・三上元氏(静岡県湖西市長〈当時〉/脱原発首長
会議世話人)
2017年 新潟市で開催 メイン講演者・古賀茂明氏(元経済産業省官僚)
2018年 柏崎市で開催 メイン講演者・吉原毅氏(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会
長)
2019年 柏崎市で開催 メイン講演者・金子勝氏(慶応大学名誉教授)
集 会 宣 言
「なくそテ原発2023柏崎大集会」は、新潟県、長野県、群馬県をはじめ全国から多数の参加をえて開催され、成功を収めました。新型ウイルス蔓延を経て四年ぶりの大集会開催によって、柏崎刈羽原発の再稼働反対、廃炉実現を大きくアピールすることができました。
岸田政権は福島原発事故を忘れたかのように、「原発の最大限活用」を目指すとして原発回帰の推進法を成立させ、原発新設、運転期間の延長とともに、東京電力柏崎刈羽原発などの再稼働を強力に進めようとしています。岸田政権と東京電力は、福島事故により発生した汚染水を、「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」との約束を破り、海洋放出しました。海洋放出は、原発事故からの復興に尽力してきた福島の努力を台無しにしかねません。海洋放出に代わる具体的な提言を取り入れてください。海洋放出の中止を求めます。 東京電力の失態・不祥事はとどまることかありません。原子力規制委員会は、柏崎刈羽原発の核物質防護不備改善にかかわる命令を解除せす、追加検査が行われています。東電には総出力世界一の原発を運転する能力も資格もないことが明らかで、これは多くの県民の共通認識となっています。一部に「東電による再稼働は受け入れられないが、他の経営主体なら再稼働も容認する」という意見も見られますが、これには賛同できません。事故時の避難の困難、解決方法のない使用済み核燃料問題、原発敷地の軟らかな地盤と何本も走る活断層をかかえる柏崎刈羽原発を運転させることは非常に危険です。 さらに新潟県では「三つの検証」の検証総括を、県当局が専門家を入れすに行ったことから、科学的で高い専門性が欠落した検証総括文書が作成される結果となりました。一方、池内了・元検証総括委員長を中心に科学者と市民と共に検証を行おうとする市民検証委員会が組織され、科学的な検証を目指しています。県民が納得できる形で検証総括を徹底して行うことが重要です。 ロシアがウクライナを侵略し、原発を攻撃・占拠する事態が続いています。原発からの即時撤収を求めます。 福島原発事故は、環境を汚染し、多くの人ノマの暮らし、地域社会に、終わりの見えない甚大な被害をもたらしました。国と東京電力には被害者の恒久的救済を行うよう求めます。 これまでの重大な原発事故で明らかなように、人の手による原発の制御はできません。人類は原発と共存できません。住民の命と暮らしを守る責任をもつ国や市町村など自治体の皆さんに求めます。原子力災害の危険から住民を守るために、直ちに原発推進政策をやめ、再生可能エネルギーヘの大転換をはかってください。
新潟県には巻原発建設をくい止めるなど脈々と原発反対運動の流れがあります。四年ぶりの集会を機に、さらなる運動の発展を図りましょう。 「なくそテ原発2023柏崎大集会」の閉会にあたり、改めて東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働を許さす、廃炉実現に向けて一層大きく、運動を進めていくことを、ここに宣言いたします。 2023年9月24日 「なくそテ原発2023柏崎大集会」参加者一同
【注】「海洋放出に代わる具体的な提言」とは、汚染水をセメントと砂でモルタルで固化 (アメリカの原発で実施)や大型タンク保管、広域遮水壁の建設など。
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