2026年2月2日月曜日

柏崎刈羽原発 制御棒警報トラブル 「工程にこだわらず調査徹底」東電

 柏崎刈羽原発6号機における「制御棒出し入れ装置」電動機異常の警報が出る問題でその後東電が調査した結果、電動機、インバーター(周波数変換器)、警報機本体等の各部品や各ケーブルはいずれも正常であるものの、通電して作動させると警報が出るというトラブルであることが明らかになりました。そう聞くとあと一息に思われますが、既に7日が経過しているので、実際にはそこで壁に突き当たっているという感じです。
 制御棒出し入れの速度は油圧ポンプの流量調整で行い、流量調整はインバータによる回転速度調整で行っているものと思われます。
 通常遠心ポンプにおいて回転数制御で流量を調整する場合は定トルク型電動機が使用されます。手配仕様書とは特性が異なる電動機が紛れ込んでいる可能性はないのでしょうか。
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柏崎刈羽原発の停止、続く原因究明 「工程にこだわらず調査徹底」
                            朝日新聞 2026/1/30
 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)6号機の原子炉停止に関して、稲垣武之所長は29日の定例記者会見で、2月26日に予定されていた営業運転開始の延期を検討していることを明らかにした。設備面に異常は見られないとしたうえで、「工程にこだわらず、徹底的に調査をしたい」と語り、警報が出た原因の究明を急ぐ考えを示した。
 6号機では21日午後7時2分から、205本ある制御棒を26本ずつ引き抜く作業が始まり、2グループ、計52本を引き抜いた状態で核分裂反応が続く臨界となった22日午前0時28分、次の26本を引き抜いていたところ、このうち1本の制御棒をコントロールする「電動機制御盤」の異常を知らせる警報が鳴り、作業は止まった。
 6号機では14日にも、別の制御棒を動かす試験を行っていた際に電動機制御盤での警報が発報。その時は、制御棒を動かす速度を調整するために電流の周波数を変化させる「インバーター」の故障が表示されたため、インバーターを予備品と交換したところ、正常に戻っていた

 今回もインバーター故障が表示されたため、14日と同様に交換したうえで、22日午前8時3分に引き抜き作業を再開したが、再び警報が発報。原因調査に時間を要すると見て、稲垣所長は午後3時半に原子炉停止を判断。制御棒を全て原子炉内に戻した。
 その後の調査では、インバーターに異常はなく、制御棒を動かす電動機や、その装置と制御盤を結ぶケーブルにも問題はなかったという。また、14日に故障が表示されて交換したインバーターも、実際は正常だったことがわかった。
 このため、東電は正常な状態でも、気温やケーブルの長さなど何らかの条件が合致した際に警報が鳴るのではないかと見て、調査を進めている。
 稲垣所長は「もう少しの追い込みだと思っている。何が問題で警報に至ったか、説明ができるところまで、しっかりやりたい」と語った。(戸松康雄)


「徹底的に調査したい」2月26日の営業運転開始を見直す可能性高まる【柏崎刈羽原発】
                         BSN新潟放送 2026/1/29
再稼働後に制御棒を監視する装置の不具合で運転を停止した柏崎刈羽原発 6号機について、東京電力は29日、来月26日に予定していた営業運転開始日を見直す可能性が高いとの考えを示しました
【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「まず工程にこだわらずに徹底的に調査をしたいと思っております」
柏崎刈羽原発6号機は今月21日、14年ぶりに再稼働しましたが、そのおよそ29時間後に停止しました。制御棒の引き抜き作業中に、制御盤の不具合を示す警報が鳴ったためです。
インバーターという部品が原因とみられていましたが、会見でインバーター自体には問題は確認されなかったと説明。インバーターと変圧器やモーターなどをケーブルでつないで動かした際の電流の波形を何らかの異常として捉え、警報音が鳴った可能性があるとして、引き続き原因を調査しているとしました。
その上で、来月26日に予定していた営業運転開始日は見直す可能性が高いとしました。
【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「すでに止めてから一週間経っていますので、可能性は高くなっていると認識している」
再稼働については
「そんなに遠くはないと思っておりますけども、まだ何月何日と申し上げられる段階ではないと考えている」
東電によりますと、制御棒の駆動装置には異常はなかったということです。
  インバータ 直流または交流から周波数の異なる交流を発生させる電源回路、


「まだ特定できていない」柏崎刈羽原発6号機 “不具合”の原因調査続く…2月26日の営業運転は遅れる見込み
                        NST新潟総合TV 2026/1/30
再稼働後、不具合が見つかり、原子炉を停止している東京電力・柏崎刈羽原発6号機について、稲垣武之所長は「まだ原因は特定できていない」と現状を説明。2月26日に予定している営業運転開始の日程についても「見直す可能性が高くなっている」との見方を示しました。
1月21日、14年ぶりに再稼働した柏崎刈羽原発。しかし、その2日後には…
【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】
「プラントを一旦停止し、原因について徹底的に調査を行っていく必要があると判断した」
制御棒の引き抜き作業中に電動機の制御盤から警報が鳴るトラブルが発生したことで、東京電力は「詳細な調査が必要と判断」し、原子炉を停止しました。
この原因調査を進めてきた柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は
【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】
「厳密にみると、故障はしていない。インバータ(制御盤)に起動指令が入って、きちんと立ち上がる。その立ち上がる過渡状態の中で、何らか警報を発令させる状況になるのではないかと。もう少しの追い込みかと思っている
1月29日の会見で、原因の特定には至っていないものの、これまでの調査で制御盤やケーブル自体に問題はなく、それらを組み合わせた際に何らかの理由で警報が鳴っているとの認識を示しました。
【原子力規制委員会 山中伸介 委員長】
「ものすごく重大な事案が起こって、我々が直接介入しなければいけないレベルの問題であるという認識ではない
原子力規制委員会の山中伸介委員長は“初期トラブルの一種”との認識を示し、特別な対応は考えていないと説明。
【原子力規制委員会 山中伸介 委員長】
「まずは、やはり慎重に作業は進めていただく。安全第一で進めていただくということで、東京電力にはその対応をステップバイステップで確かめていっていただくという思考に尽きると思う」
花角知事も今回の原子炉停止については「安全最優先の姿勢の表れ」という認識を示しています。
【花角知事】
「安全第一で慎重にということをずっと申し上げていた中で、問題が起きたら立ち止まってしっかりチェックされているということだと理解している」
ただ、今回の不具合の原因調査がまだ終わっていないため、稲垣所長は2月26日に予定していた営業運転の開始については遅れる可能性が高いとしています。
【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】
「すでに止めてから1週間経っているので、可能性は高くなっていると認識している」