2015年5月30日土曜日

準備区域の森林1・07マイクロシーベルト (福島)県線量調査平均

 福島民友ニュース2015年5月29日
 (福島)県は28日、県内の森林1193カ所の空間放射線量調査(3月1日現在)の結果を発表、原発事故による避難指示解除準備区域内134カ所の平均値は毎時1.07マイクロシーベルトとなった。前回発表の2014年3月1日時点の同区域の平均値よりわずかに上昇したが、前回は調査地点が65カ所と今年の半分で、県は測定地点を増やしたためとし、「全体的には低減している」と説明している。調査結果は、森林組合などを対象に福島市で開いた説明会で明らかにした。
  同区域内の昨年の平均値は同0.99マイクロシーベルトだった。同区域の調査は南相馬市など9市町村で実施。各測定地点で標準木を設け、周囲5地点を1メートルの高さで測定し、平均値を出した。同区域内134カ所の最大値は同3.35マイクロシーベルト、最小値は0.37マイクロシーベルト。県は住民帰還に向け「不安解消の取り組みが求められ、森林全体の除染方針策定を国などに引き続き訴える」としている。