2025年11月17日月曜日

【柏崎刈羽原発】花角知事が7年ぶり視察、「格段に改善」と評価

 花角知事は14日、知事に就任した2018年以来7年ぶりに柏崎刈羽原発を視察し、「セキュリティーは格段に改善している」と評価しました。
 県民の信頼を取り戻せるかについては、「安全対策を講じる努力をしているのはよくわかるし、何をしているのか(県民に)伝える努力をしているのは聞いていた。努力を積み重ねる中で信頼を取り戻せるのか見ていきたい」と述べました。
 同日原発から半径5〜30キロ圏の避難準備区域に位置する7市町長から意見を聞きました。
 18日には東電福島第1原発を視察する予定で、この視察をもって知事が挙げた判断に向けた一連の過程は終わるので、11月中にも判断を示すとみられます。
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【柏崎刈羽原発】花角知事が7年ぶり視察「格段に改善」東京電力の取り組みを評価
                       UX新潟テレビ21 2025/11/14
再稼働の判断が最終局面を迎えるなか、花角知事が7年ぶりに柏崎刈羽原発を視察し「セキュリティーは格段に改善している」と評価しました。
【動画】【柏崎刈羽原発】花角知事が7年ぶり視察「格段に改善」東京電力の取り組みを評価【新潟】
その後、原発から30km圏内の自治体トップと意見交換。長岡市の磯田市長は「判断には時間をかけた方がいい」とした一方、そのほかのトップは「知事に一任する」との考えを伝えました。

刈羽村にある原発の訓練センターを訪れた花角知事
■花角英世知事
「訓練の状況や核物質防護の状況。社内・社員の意識に関わる部分を拝見したい。」
現地で訓練などを視察するのは知事に就任した2018年以来、7年ぶり。再稼働判断前の最終チェックです。安全対策の現状と、万が一の場合の対応力を見たいとしていた知事。地震よって電源が失われた状況を想定した訓練を確認しました。

その後、柏崎刈羽原発の構内へ
東京電力が再稼働を目指す6号機の原子炉建屋内で、電源を確保する手順などを視察しました。県が実施した県民意識調査では、東京電力が原発を運転することが心配だとする意見が県全体で約7割に及び、立地する柏崎市(65%)と刈羽村(52%)でも半数を超えました。

知事は12日の会見で-
■花角英世知事
県民の東京電力に対する見方は厳しいですよね。やはり気持ちを変えるというのは時間がかかると思いますね。結局、実績が出て初めて信頼できるということなのだと思いますよね。」
IDカードの不正使用などセキュリティー上の問題が相次ぎ、政府から一時事実上の運転禁止命令が出されました。

東京電力の信頼性も再稼働の判断材料としてきた知事は-
■花角英世知事
少なくともセキュリティーは格段に厳しくなった。中で働く人の意識・意思疎通が円滑にできるように工夫している。意識が高いという状況にある。」

県民の東京電力に対する信頼性が低い点については-
■花角英世知事
安全対策を講じる努力をしているのはよくわかるし、何をしているのか(県民に)伝える努力をしているのは聞いていた。努力を積み重ねる中で信頼を取り戻せるのか見ていきたい。
安全対策やセキュリティーの強化が進んでいることに前向きな姿勢を示し、「肌で感じた中で判断していきたい」と述べました。

方、東京電力側は改めて原発の必要性を強調し、花角知事から肯定的な評価を受けたとの認識を示しました。
東京電力HD 小早川智明社長
「サイト(原発施設)の中の安全対策や人のふるまいが、県民意識調査の結果とギャップがあると私たちは感じていた。私たちの中身をまず見てもらうことが非常に重要だと思っていた。」
柏崎刈羽原発 稲垣武之所長
「人がしっかり動けることを見てもらいたいと思っていた。知事からは『最後は人だよね』という意見をいただいた。より一層の対応能力をつけていきたい。」


柏崎刈羽原発再稼働の是非判断へ最終局面…花角英世知事、7年ぶり原発視察/UPZの7市町長と意見交換
                           新潟日報 2025/11/15
 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働是非を巡り、花角英世知事の判断が最終局面を迎えている。14日は2018年9月以来、原発を視察。原発から半径5〜30キロ圏の避難準備区域(UPZ)に位置する7市町長から意見を聞いた。18日には東電福島第1原発を視察する。この視察をもって知事が挙げた判断に向けた一連の過程は終わり、11月中にも判断を示すとみられる。
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 「非常に意識が高い状況にあると肌で感じた。セキュリティーは格段に厳しくなった」。柏崎刈羽原発を視察後、花角知事は報道陣の取材にこう評価した。
 21年に発覚したテロ対策上の重大な不備を受けて、東電は構内に入る際に複数の生体認証装置を設置。6号機の原子炉建屋に入った知事は...
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【柏崎原発再稼働どう思いますか?】「不安だけど電力供給にも困る」「子はここにずっと住まなくていいと思う」…子育て世代の複雑な思い
<出雲崎町>「子は宝」多世代交流館きらり、JR出雲崎駅で聞いた
                            新潟日報 2025/11/15
 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に同意するのか、しないのか-。国からの要請を受け、新潟県は選択を迫られています。花角英世知事は県民の受け止めを見極めて判断すると公言し、その判断材料は間もなくそろう見通しです。再稼働の是非は知事の政治判断に委ねられていますが、肝心の新潟県民はどう考えているのでしょう。新潟日報の記者が全37市区町村、県内津々浦々を訪ね、再稼働問題への率直な意見に耳を傾けます。
これまでの回はこちら
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◆原発問題「あまり関心ない」、再稼働「なるようにしかならない」
 子育て支援に力を入れる出雲崎町。...
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