2018年1月14日日曜日

官邸前抗議行動に800人 肺にがんが転移した患者が7人に

 12日(金)の首相官邸前抗議行動(第276回)には800人が参加しました。
 訴えの中で、日立の英国向け原発輸出に、政府が1兆1000億円の債務保証をすることや、再生可能エネ発電へのシフトが遅れている問題が批判が浴びました。

 福島からの避難者からは、甲状腺がん患者197人に達し肺に転移した子どもが7人たことが報告されました(詳細はレイバーネットの動画をご覧ください)。
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原発ゼロ 輸出中止を 反原連が抗議
しんぶん赤旗 2018年1月13日
 首都圏反原発連合(反原連)は12日、首相官邸前抗議を行いました。日立のイギリスへの原発新設事業に政府系機関による債務保証・投融資での支援を検討するなど原発輸出をすすめる安倍晋三政権。原発即時ゼロを求める法案が発表されるなど、再稼働・輸出に反対する世論はますます広がっています。参加者からは「首相を代えて原発ゼロへ」などの声が相次ぎました。

 東京都世田谷区の女性(67)は「世界では原発や化石燃料から再生可能エネルギーへのシフトが進んでいるのに、日本だけ再稼働と輸出に固執している」と批判。「ゼロをめざす法案が出てきたのは、原発再稼働に反対する国民の声があるからだ。さらに声を広げて、原発をなくしたい」と語りました。

 国会正門前では、さらに市民の行動を広げようという声が相次ぎました。
 毎週マイクを握っている男性は、「国会内だけでなく、国民的な議論を広げ、私たちの力で原発ゼロへ踏み出す1年にするため、力を合わせて行動を続けよう」と訴えました。

 この日は、800人(主催者発表)が参加しました。


「肺に転移した子どもが7人も」〜 金曜行動で福島の亀屋幸子さん
レイバーネット 2018年1月13日
         ⇒  画(10分)
 1月12日金曜日。今週は、小泉元首相らが「原発即時ゼロ法案」を国会に提出する会見と、それとはウラハラの埼玉県議会が「原発再稼働を求める意見書」を採択したことが報じられた。とくに後者の問題については、「東京新聞」やレイバーネットが先行して報じていた。官邸前や国会前など抗議行動も、これを受けてのスピーチが多かった。

 双葉町からの避難者の亀屋幸子さんは福島での甲状腺がんは現在197人で、「今度は肺に転移した子どもが7人出ました」と訴えたが、7年でそこまできたのか!と驚かされた。その後、埼玉からきた女性は、自民党の県議会がとんでもないことをやっていると訴えた。

 いつもタイコを叩いている人が行列の中から、高校生の新聞投稿「放射能の前で人間無力」を読み上げた。最後に「時代おくれのアベはヤメロー!」と締めくくった。国会正門前でスピーチに立った山岡さんも、埼玉の議会採択をとり上げその議会の進行がどんな状況だったかを明かした。

 金曜日夜、国会前に出かけると原発に反対する人々の最前線の話がきけて刺激になる。ニュースはここから生まれる。〔木下昌明〕