2026年2月7日土曜日

浜岡不正巡り規制事務所 柏崎原発で基準地震動 策定を独自検査

 中部電力が浜岡原発の「基準地震動」を捏造していた問題で、原子力規制庁柏崎刈羽原子力規制事務所は4日、柏崎刈羽原発でも同様の不正が行われていないかを、同事務所の裁量で独自に検査していると明らかにしました。
 そして問題の「基準地震動」の策定手法について東電の担当者に聴取したところ中部電とは異なる方法を用いていることを確認したということです。
 浜岡原発では試験機による「地震波形」を数十枚撮って、それを解析する過程で不正操作を行ったのでした。多分通常の方法では地震の加速度が1200ガル以下にならないので、「苦肉の策」として新しい方法を採用したのではないかと思われます。
 柏崎刈羽原発では「通常の方法」ということなのでその点はいいのですが、2007年の中越沖地震時には、実際に2058ガルを測定(東電の公表値)しているので、予想最大加速度であるべき「基準地震動」が現行の2280ガル(4号機)で本当にいいのか、そして具体的にどの様にして策定したのかを「再点検」することが必須です。
 また規制事務所だけではその確認が困難であれば、第三者を入れる必要があると思われます。
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浜岡不正巡り規制事務所 柏崎原発で独自検査
                         新潟日報 2026年2月6日
 中部電力が浜岡原発(静岡県)の耐震設計に関わるデータを不正に操作していた問題で、原子力規制庁柏崎刈羽原子力規制事務所は4日、東京電力柏崎刈羽原発でも同様の不正が行われていないかを事務所の裁量で独自に検査していると明らかにした。
 4日夜、柏崎市であった「原発の透明性を確保する地域の会」の定例会で規制事務所の伊藤信哉所長が質問に答える形で説明した。1月の前回定例会で規制委の審査を不安視する意見が出ており、これに応える形で独自に検査をしているという。
 伊藤所長によると、耐震設計の目安となる「基準地震動」の策定手法について、3日に東電の担当者に聴取し、中部電とは異なる方法を用いていることを確認した。規制事務所が日常的に行う検査の環として、3月末までにデータの計算を委託している業者と東電のやりとりなどについても調べるという。
 中部電は1月上旬、浜岡原発3、4号機の審査で基準地震動の策定に使うデータを意図的に操作していたと発表。原子力規制委員会は2023年、基準地震動に関する中部電の説明をおおむね了承していた。
 データ不正に関して規制委の山中仲介委員長はこれまで、柏崎刈羽原発を含む他の原発では「不正の兆候は見いだされていない」として、同様の不正の有無を確認する調査は行わない考えを示していた。
 伊藤所長は会の終了後、取材に対し「規制事務所長には(検査をする)裁量がある。々やろうと思っていたが、心配の声があり、やらなければならないと思った」と語った。
 原子力規制庁は、規制事務所が必要と判断した検査を独自に行うことは「異例のことではない」としている。