2023年6月10日土曜日

北海道電力泊原発の基準地震動693ガルを了承 原子力規制委

 原子力規制委の審査会合は北海道電力泊原発の再稼働を前提とした審査で、基準地震動について従来の最大620ガルから最大693ガルとすることを了承しました。

 基準地震動は全ての構造物の強度計算の基礎条件になるものです。それが審査申請から10年も掛ってようやく決まったわけですが、それにしてもチマチマした値で、日本では最低でも1500ガルとすべきという値を大きく下回っています。これ以上にすると既設構造物が使えなくなるからかも知れません。
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北海道電力泊原発の基準地震動を了承 原子力規制委 再稼働前提の審査会合で
                       テレビ朝日系(ANN) 2023/6/9
原子力規制委員会の審査会合は北海道電力泊原発の再稼働を前提とした審査で、耐震設計の目安となる基準地震動について最大693ガルとすることを了承しました。
 北海道電力は停止中の1号機から3号機のうち、3号機の早期の再稼働を目指しています。
 泊原発の基準地震動を巡っては、敷地内の断層の活動性など複数の論点が決着するまで時間がかかりました。
 2013年7月の審査申請から約10年で基準地震動の了承という大きな節目となりましたが、津波や火山対策など残された課題は多く、再稼働は依然として見通せません。


北電泊原発3号機、耐震設計の目安「基準地震動」最大693ガルを了承 原子力規制委員会
                        HBCニュース北海道 2023/6/9
 北海道電力の泊原発の再稼働に一歩近づくのでしょうか。
 原子力規制委員会は、9日開かれた審査会合で、泊原発の耐震設計の目安となる地震の揺れ「基準地震動」を従来の最大620ガルから最大693ガルに引き上げるとする北電の検討結果を了承しました
 泊原発の再稼働にはこのほか、津波や火山の審査などが残っていますが、まずは大きな論点の一つが決着したことになります。
 泊原発は2012年5月に1号機から3号機まで、すべての原子炉が停止していますが、北電は来年1月ごろまでに残る審査を終え、3号機の早期再稼働を目指す考えです