2023年6月24日土曜日

国の「使用済み燃料のフランス搬出は中間貯蔵と同等の意義」発言に福井県などが反発

 関西電力使用済み燃料を処理するためフランスへの搬出したことを巡り、国が「中間貯蔵と同等の意義がある」と評価したことについて、福井県や県議会から厳しい意見が相次ぎました。
 櫻本副知事は23日、県庁で資源エネルギー庁の小澤次長と面談し、なぜそのように評価できるのか。県民には分かりにくい」として、より具体的な理由を説明するよう求めました。県議会からも「正直言って取って付けたような案件「きょうの説明だけでは、おそらく大半の議員は納得できていない。もう1度出直してきて下さい」などと反発されました。
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国は責務果たしていない 県や県議会から厳しい意見相次ぐ 関西電力の使用済み燃料のフランス搬出(福井県)
                         FBC 福井放送 2023/6/23
関西電力のフランスへの使用済み燃料の搬出を巡り、国が「中間貯蔵と同等の意義がある」と評価したことについて、県や県議会からは厳しい意見が相次いだ。(6月23日)

櫻本副知事は23日、県庁で資源エネルギー庁の小澤次長と面談し、「今回の搬出量は関電が貯蔵している全体の5パーセントに留まっている」と指摘した上で、「国は中間貯蔵の計画地点の確定は果たされたと評価しているが、なぜそのように評価できるのか。県民には分かりにくい」として、より具体的な理由を説明するよう求めた。また、国は責務を果たしておらず、事業者任せであると批判し、2030年ごろを予定している中間貯蔵施設の操業開始を約束するよう釘を刺した。

一方、県議会からも厳しい意見が相次いだ。宮本俊議員は「正直言って取って付けたような案件。中間貯蔵と結び付けちゃおうというイメージが強い」と話した。細川かをり議員は「今まで私たちが言われてきた言葉の一つ一つの意味がものすごく信用できなくなる」と話した。仲倉典克議員は「きょうの説明だけでは、おそらく大半の議員は納得できていない。国の責任として自分たちの主体的な意思を示しながら、責任を持ってもう1度出直してきて下さい」と話した。

杉本知事は、立地自治体や県会の意見を聞いた上で県として判断したいとしていて、6月議会での議論の焦点となる。