2015年11月24日火曜日

九電、使用済み核燃料の乾式貯蔵施設を検討

 九電、使用済み核燃料を保管する乾式貯蔵施設を玄海原発川内原発それぞれ建設することを検討しているということです。
 乾式貯蔵は、使用済み核燃料を貯蔵プールで一定期間冷却した後、特殊な金属製容器に閉じこめ、外気で冷やす方式で、プールで冷却保管する「湿式」より、事故時に搬出しやすいなど管理が容易で、福島第1原発事故の際も乾式貯蔵施設は問題がなかったとされています。
 
 現在の各原発の燃料保管プールは余裕が少なくて、再稼動するとあと数年で満杯状態になります。その対策ということであれば何をかいわんやですが、より安全なものを不断に指向するのは必要なことです。
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九電、原発敷地内に乾式貯蔵施設検討 玄海、川内で使用済み核燃料保管
佐賀新聞 2015年11月22日 
 九州電力が、使用済み核燃料を保管する乾式貯蔵施設を玄海原発(東松浦郡玄海町)と川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の、それぞれの敷地内に建設を検討していることが分かった。九電が乾式貯蔵施設建設の検討で、設置場所を「原発敷地内」と明らかにしたのは初めて。今後、佐賀県や玄海町など関係自治体と調整をしながら、具体的な計画策定を進めるとみられる。
 
 使用済み核燃料の将来の対策方針として、「安全性向上対策も考慮し、敷地内の乾式貯蔵施設を検討している」と経産省に20日説明した。当面の対策方針には、玄海3号機の貯蔵プールで燃料を置く間隔を詰めて置き直し、保管スペースを増やす「リラッキング」を示した。ただ、2010年の国への申請後、福島第1原発事故が発生し、見通しは立っていない。
 
 乾式貯蔵は、使用済み核燃料を貯蔵プールで一定期間冷却した後、特殊な金属製容器に閉じこめ、外気で冷やす方式。従来のプールで冷却保管する「湿式」より、事故時に搬出しやすいなど管理が容易で、リスクが少ないとされる。福島第1原発事故の際も乾式貯蔵施設は問題がなかったとされ、原子力規制委員会も各電力会社に設置や増設を促している。
 
 使用済み核燃料をめぐっては、青森県六ケ所村にある日本原燃の再処理工場の完成が見通せないなか、各原発の貯蔵プールの容量には余裕がなくなってきている。玄海も再稼働すれば5、6年程度で貯蔵プールが満杯になるとされる。九電の瓜生道明社長はこれまでも、乾式貯蔵の有効性に触れ、六ケ所村に搬出するまでの「バッファ(緩衝)としての中間貯蔵」の必要性を説明していた。

24- 福島原発 海側遮水壁1カ月 外洋流出に効果見えず

 福島原発「海側遮水壁」が完成して間もなく1カ月になります。東電はそれによって海に流出する汚染地下水量は日量400トンが10トンに減るので、放射性物質の流出も1/40に減じるとしていますが、東京新聞が実測したところによると、護岸の近辺は下がったもののそれ以外の海域では完成前と殆ど変わらないということです。
 
 護岸遮水壁はいわば川の流れに立て板を差し込むことに相当するものなので、地下水は遮水壁のところを迂回して両脇から海に流出します。したがって護岸の近辺は下がっても少し離れた海域では不変であるというのは、当然のことです。
 もしも流出日量が10トンに減るというのが「詐術」ではなくて、大真面目に考えていたのだとすればそれ自体が不可解なことです。
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福島第一 海側遮水壁1カ月 外洋流出に効果見えず
東京新聞 2015年11月22日
 東京電力福島第一原発で汚染した地下水が護岸から海に流出するのを防ぐための「海側遮水壁」が完成して間もなく1カ月になる。海水に含まれる放射性セシウムの濃度は、護岸付近は下がったものの、それ以外は完成前とほとんど変わらない状態が続いている。 (小倉貞俊)
 
 二〇一二年四月に工事がスタートした遮水壁は、1~4号機の海側に、約六百本の太い鋼管を打ち込んで造られた。鋼管は長い金具で連結され、すき間はモルタルでふさぎ、十月二十六日に完成した。東電の試算では、壁により地下水の流出量は一日四百トンから十トンにまで減り、セシウムの流出量も約四十分の一になる-とされた。
 東電が公表している海水の分析データを、本紙がグラフ化したところ、最後に残っていた開口部を閉じる工事が始まった九月十日以降、セシウム濃度の振れ幅は小さくなり、特に水中幕で仕切られた内側の1~4号機取水口近辺の濃度はがくんと下がった。
 港内の海水は二日で入れ替わり、海底にたまった放射性物質が巻き上がらないよう砂などで覆う作業も終わっている。壁が完成すれば、港内全体の値はさらに下がるはず-。
 こう期待されたが、推移を見る限り、東電が調査している十二地点のいずれも濃度は下げ止まりの状況。外洋に出て行く港湾口の一年間のデータを追ってみても、海にすむ魚に影響を与える可能性がある一リットル当たり一ベクレル前後が続いている。昨年十月、本紙が港湾口で調査した際も約一ベクレルを検出している。
 現状では、福島第一から外洋への影響は、壁ができる前と後ではあまり変わらない、といえる。
 遮水壁に残ったすき間から流出している可能性や、原発敷地内から排水溝によって流れ込む汚れた雨水の影響などが考えられるが、はっきりしない。東電の担当者は「効果の検証には時間がかかる。様子をみたい」と話している。
 
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2015年11月23日月曜日

11月の例会は24日(火)です


24日(火)は11月の例会です

  下記により「原発をなくす湯沢の会」の11月の例会を行います。
 どうぞお出でください。
  
 と き   11月24日(火) 19:00~21:00 
 ところ  湯沢公民館 1階 研修室 
         (詳細は事務室前の表示板をご覧ください)
 
 学習会のテキストは、「脱原発社会へ-電力をグリーン化する」長谷川公一(岩波新書) で、今回は第4章 「脱原子力社会に向けて」1~2節 です。
 
 会員外の方でも ご関心・ご興味がありましたら、どうぞお出でください。

川内原発 福祉避難所2600人分不足 要援護者の4割

 真っ先に再稼動した川内原発の30キロ圏内(=UPZ)の9市町に在住している障害者・高齢者などの要介護者は、原発事故時には周辺の18自治体に避難する計画ですが、要介護者の4割にあたる約2600人分の人たちを収容する「福祉避難所」が、避難先の自治体に不足していることが分かりました。
 
 「福祉避難所」は、災害救助法に基づいて高齢者や障害者、妊産婦などの配慮が必要な被災者向けに災害時に開設される避難所で、各自治体が福祉施設や公共施設を指定することになっているものです。
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川内原発:福祉避難所2600人分不足 要援護者の4割
毎日新聞 2015年11月22日
 東日本大震災後、他に先駆けて再稼働した九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)に事故が起きた際の避難計画で、避難住民を受け入れる計18自治体のうち10自治体で障害者や高齢者など要援護者を収容する「福祉避難所」が不足していることが、自治体などへの取材で分かった。避難対象の要援護者の4割近い約2600人分が足りず、計画の不備が浮き彫りとなった。【岩崎邦宏】
 
 川内原発では、鹿児島県内の9市町が30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)内にある。事故の際には、UPZ外の鹿児島、熊本両県計18市町が避難住民を受け入れる。鹿児島県の避難計画では、一般避難所での生活が困難な要援護者については福祉避難所へ移動させることになっている。
 だが、UPZ内外の関係自治体に取材したところ、9市町に避難対象の要援護者が約7000人おり、その約38%、2638人分の福祉避難所が確保できていない
 
 18市町を見ると、福祉避難所は鹿児島市など6自治体で足りている一方、10自治体で不足していた(2自治体は収容可能人数が不明確なため不明)。10自治体に避難する要援護者に対し、収容可能人数は17%の532人にとどまっている。さらに、5自治体には福祉避難所が一つもない
 
◇玄海原発周辺も20自治体で不足
 一方、来年度中の再稼働を目指す玄海原発(佐賀県玄海町)の場合、不足の度合いはより大きい
 UPZ内の佐賀、長崎、福岡3県8市町に要援護者が約1万2000人おり、避難者を受け入れるUPZ外の3県39市町の福祉避難所の収容能力を調べると、約58%6918人の避難先がない
 
 避難者を受け入れる39市町のうち、佐賀市や福岡市など15自治体が足りているが、20自治体は不足(4自治体は収容可能人数を非公表のため不明)。この20自治体の収容能力は1940人分で、避難する要援護者の22%にとどまる。また、福祉避難所ゼロも2自治体あった。
 
 川内、玄海原発を合わせると受け入れ先の計57自治体のうち過半数の30自治体で福祉避難所が足りず、要援護者の半数の約9500人分が足りない。
 
 福祉避難所が足りない自治体に避難する要援護者は、体育館など一般の避難所を利用することになるが、バリアフリーでない避難所での長期生活は負担が大きい。1995年の阪神大震災では、要援護者が避難生活の疲労やストレスで相次いで亡くなった。これを教訓にベッドや医薬品、支援スタッフを備えた福祉避難所が制度化された。
 
「広域避難必要」 神戸大大学院工学研究科の大西一嘉准教授(防災福祉学)は「福祉避難所は災害関連死をゼロにする切り札だ。より広域的な避難や、旅館やホテルの活用なども検討する必要がある」と指摘している。
 
 福祉避難所
 高齢者や障害者、妊産婦ら配慮が必要な被災者向けに災害時に開設される避難所。自治体が災害救助法に基づき、福祉施設や公共施設を指定する。国の指針では紙おむつや医薬品、車椅子などを備蓄し、開設時の対応に当たる「生活相談職員」を置くことが望ましいとされる。

23- 浜岡原発の再稼働問題 (小出裕章ジャーナル)

 今回の小出裕章ジャーナルは、東海地震の予想震源域の真ん中に建っている浜岡原発の再稼動問題です。
 規制委は浜岡原発を再稼動させる方向で複数回の立ち入り調査を行い、安全設備に高い評価を下しているということです。活断層の真上の原発は再稼動が許されないのに、震源域の真上に建っていて同じく激烈な地震動が生じるに違いない浜岡原発でなぜ再稼動が許されるでしょうか。防潮板を備えることは勿論その対策にはなっていません。
 本当に不可解な話です。
 
 市民2000人が21日、再稼動反対の集会を開いています。
 
追記 太字強調は原文に従っています。また原文では水野氏と小出氏には「さん」がついていましたが、この紹介文では外しました。
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浜岡原発の再稼働問題 小出裕章ジャーナル
第150回小出裕章ジャーナル2015年11月21日
 世界の地震学者が揃って東海地震はいつ起きてももう不思議ではないんだと言ってる地震で、その予想震源域のど真ん中に浜岡原子力発電所があるという状態になっています
今西憲之: 今日は、スタジオに水野誠一さんをお招きしております。
水野: はい、どうも小出さん、お久しぶりです。
小出: はい、ご無沙汰しております。
水野: こちらこそ、よろしくお願いします。
小出: ありがとうございます。お忙しいでしょうに。
水野: いえ、とんでもないです。楽しみしてまいりました。
小出: よろしくお願いします。
水野: わかりました。
今西: 今日のゲストの水野さんは、福島第一原発の事故の前から静岡県の浜岡原発の廃止を訴えてこられました。今も再稼働を反対運動をなさっておられます。今日は小出さんに、いわゆる科学者の視点から浜岡原発の現状と未来というところについてお尋ねしたいと思うのですが。中部電力は今年6月に浜岡原発3号機の再稼働に向けて、新規制基準に基づく審査を規制委員会に申請をしました。浜岡原発は昨年2月の4号機に続いて2基目なんですけれども、中部電力ですね何がなんでも再稼働したいというようなメッセージかなあと思うんですが、いかがお感じになられましたでしょうか?
小出: あまりにも愚かだなと私は思います。つい先日も私、浜岡原発まで行ってきたのですけれども、防潮堤というか防波堤というか高さ22メートルに及ぶコンクリートの壁を築いて、津波から守ろうというようなことをやっていました。そんなことまでして守らなければいけない原発なんだろうかと私は思いましたし、中部電力という管内で電気が不足するというようなことは、もうこの5年近く一度もなかったわけですし、もういい加減に原子力から足を洗うということを考えるべきだと私は思います
今西: 水野さん。どうなんでしょう? 実際その静岡県において、やっぱり中部電力のその原発への執着度というのは、これやはりすごいものがあるんでしょうか?
水野: まあ中部電力っていうのは1ヶ所しか持ってないんですね、いわゆる原発を。浜岡原発しかないということなんで、何とかそれは守りたいというか継続したいという意志ははあると思うんです。ただ今、小出さんがおっしゃったようにですね、私も防潮壁と言うべき、つまり防潮堤ではないんですね。もう本当に薄い壁がただただ丈が高い22メートルあるという壁があるだけで、そんな物をつくって、絶対津波に耐えるはずがないというような物までつくってるわけです。しかも、これ3000億近い金を確か投下してるんじゃないかと思うんですが。
今西: そうですねえ。
水野: それつくるっていう話が出た時にですね、私、川勝知事にお会いして、「浜岡は何が何でも止めて欲しい」ということをお願いに上がったんですね。そしたら、防潮壁、堤と言うよりは壁と言った方がいいんですが、その話になりましてね。川勝知事も「あれはちょっと馬鹿げてる」と。つまりあんな物ではもたないし、両側に川があるんで、川から津波が上がってしまったら今度、中から引く時にですね、あの壁は倒れてしまうだろうというようなことをおっしゃってました。そんな物です。
今西: なるほど。そんな中で、浜岡原発再稼働しようということで今申請出してるわけなんですが、小出さん、浜岡原発と言うと当然、東海地震とか南海トラフ地震で、これもし現実に起これば大変なことになるんではないかということで、常に筆頭にあげられるんですけれども、なかなかそいういう反省がないのかなあと思うんですが、いかがお感じでしょうか?
小出: そうですね。今、水野さんが正しくご指摘下さったけれども、防潮堤と言うよりは、むしろ防潮壁と言うですね、ただただ薄っぺらい壁をつくっているわけです
    それをどうして中部電力がつくらざるを得なくなったかと言うと、福島第一原子力発電所の事故の後に、当時、菅さんという方が首相をしていたのですが、菅さんが浜岡に対して防潮壁をつくることを提案したのです。それを中部電力が受けてこれまでやってきたわけですけれど、私としては、浜岡原発は津波なんかの心配をするより前に、地震の心配をしなければいけないんだと思います
    皆さんもご存知だろうと思いますが、浜岡原子力発電所というのは静岡県の御前崎のごく近くにあるのですけれども、その部分はいわゆる東海地震という巨大な地震が繰り返し繰り返し約100年、150年の周期で襲ってきたというその場所なのです。そして世界の地震学者が揃って東海地震はいつ起きてももう不思議ではないんだと言ってる地震で、その予想震源域のど真ん中に浜岡原子力発電所があるという状態になっています
    その原子力発電所で何よりも心配すべきなのは、津波よりも前に地震ということなのであって、予想される東海地震のマグニチュードは、8~8.5、あるいは9になるかもしれないというような巨大な地震なのであって、本当であれば耐震ということをもっと本気で考えるべきことだと私は思います。
今西: 小出さん、もうひとつですね、万が一の時に心配になるのはいわゆる浜岡原発ですね、沸騰水型、いわゆる福島第一原発ですね、同じタイプの原発ですよね?その辺いかがでしょうか?
小出: 今、全ての原子力発電所が止まってるわけですが、それは、なぜ止まったかと言えば、もちろん福島第一原子力発電所が巨大な事故を起こしたからなのであって、沸騰水型という原子力発電所が事実として炉心が溶け落ちるというような事故になったわけです。
    ですから、まずは沸騰水型原子力発電所の炉心を溶かさないためには、どうしなければいけないかということをしっかりと調べなければいけないのですが、残念ながら5年近く経った現在も福島第一原子力発電所の事故現場に行くことすらができないのです。
    どうしてあのような酷い事故になったかという原因を確定することすらが、まだできていないわけで、それと同じ原子力発電所を動かしてしまうというようなことは、技術的に考えても本当におかしなことになっていると私は思います
今西: なるほど、なるほど。そういう中で、非常に交通の便も不便な所にあるわけで、万が一の場合、これまた周辺の住民の方、避難するっていうのは、これ大変なことですよねえ?
水野: 大変ですね。しかも、あそこは新幹線もそう遠くありませんしね。東名高速道路も。もうこれも全部おそらく破綻するような事故につながる可能性ってあると思いますね。そうした時には、ほんと東西の主要な交通路っていうのが断たれてしまうということもありますし、その周辺の道路も非常に混乱をきたすことは間違いないということが言えると思いますね。
今西: なるほど。それで小出さん。再稼働を認めるにあたって、お題目のように語られてる言葉があります。世界一厳しい安全基準を適合してるので、再稼働は大丈夫なんだということが語られるわけなんですけれども、浜岡原発の現状と、そこにはらむ危険性を照らし合わせて、その世界一厳しい安全基準というのが、小出さん、どのように評価されますでしょうか?
小出: もちろんそんなことあるはずがないのです。浜岡原子力発電所も含めて、日本で動いてきた原子力発電所はかなり古いタイプの原子力発電所でして、様々な安全装置というのがまだ付いていない。そんなことを考えてもいなかった段階に設計された原子炉なのです
    例えば、これからつくられようとしている原子力発電所では格納容器を二重構造にするであるとか、もし炉心が溶け落ちてしまった時には、それを受けとめるだけの地下の構造物をつくってあるだとか、そういうことが基準に入っているわけですけれども、もちろん浜岡の原子力発電所も、そんなものは全くないまま運転が再開されようとしてしまっているわけです。
今西: なるほど。どうでしょう?水野さん、静岡の方、世界一厳しい安全基準でやってるということで、その言葉で納得されるような感じでしょうか?
水野: いや、気付いている人達は全然安心してないですね。ただ一般の人達というのは未だに、例えば「県がそう言ってるから」とか「中部電力がそう言ってるから」って言って、信じ込んでしまう方もいらっしゃるんでね。やっぱり我々は気づきを少しでも広げていかないといけないなと思っていますけど。
今西: なるほど。やっぱり小出さん、まだまだ原発の安全神話っていうのは根強いんでしょうか。
小出: 残念ながらそのようですね。国が安全神話を流してきたし、今でも流しているわけですし、私から見ると大変残念なことですけれども、日本のマスコミがほとんど全て揃って、国の宣伝だけを流すというような状態になってしまっているわけですので、多くの人々が安全神話を信じてしまうということはあり得ることだと思います
今西: 分かりました。小出さん、ありがとうございました。
小出: こちらこそ、ありがとうございました。
 
 
 
浜岡再稼働に反対 市民グループ集会 静岡
静岡新聞 2015年11月22日
 中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働反対を訴える「ひまわり集会」が21日、静岡市葵区の駿府城公園で開かれ、参加者約2千人(主催者発表)が「県内の隅々まで運動を起こし、再稼働を認めないよう全力で働きかけよう」との集会アピールを採択した。
 市民グループなどが開催し、参加者は再稼働の反対署名数をさらに増やしていくことを確認した。
 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県からの県内避難者らも登壇し、集会終了後には市中心部をパレードした。

2015年11月22日日曜日

「希望の牧場」に冬用の牛の飼料がどっさり届く 白石市から初めて

 「希望の牧場・ふくしま」は福島第1原発から約14キロ北西の避難地域(浪江町)にある牧場で吉沢正巳(61)さんが運営しています。そこには被曝後に出された国の殺処分命令を拒否して、被曝牛330頭がいまも飼われています勿論肉牛には出来ないので、ひたすら牛の余生をそこで送らせるのが目的です。
 東日本大地震が起きたとき、吉沢さんは南相馬市のスーパーで買い物をしていました。それから必死で牧場に戻り、給水用の電源が失われたので1週間はそこに泊まりこみました。その後は二本松市の自宅から片道2時間かけて牧場に通いましたが、毎回、避難地域への立ち入りを防止する警官たちと怒鳴りあいをしながら、ともかくも牛の命をつなぐために侵入しました。
 それから4年8ヶ月、監視突破の苦労はなくなりましたが、330頭分の牛の飼料の確保、とりわけ冬の分を確保するのは何よりの難問題になっていました。
 
 宮城県白石市は同市で保管している汚染牧草(キロ100以上8000以下ベクレル)を「希望の牧場」の飼料にしてもらおうと、14日、約1400万円をかけて牧草ロール全量(畜産農家が保管していた835個、約260トン)入しました。
 
 それに対して浪江町長は20日、白石市を訪れて「他自治体から汚染廃棄物の搬入誘発につながる恐れがある」などと抗議ました
 
 「希望の牧場・ふくしま」の代表吉沢正巳さん20日、宮城県庁を訪れ、放射性物質を含む牧草や稲わらの提供を各市町村に認めるよう求める要請書を提出ました。
 そして記者会見で、白石市の提供事業を「冬越しの貴重な餌で、市の英断に感謝する」と評価し、「牧草の行き場が見つからない自治体も助かり、何より被曝牛の命を救う合理的な処理方法だ」と理解を求めました。
 
 それとは別に、宮城県栗原市金成では20日、畜産農家菅原実悦さん(67)が汚染牧草を約150キロ南に離れた「希望の牧場」に提供するため、運送会社のトラックに積み込みました同牧場に初めて搬出する菅原さんは「対策を講じない行政への抗議の意味を込めた」と話しました
 
 希望の牧場・ふくしま」をめぐっての3つの記事を紹介します。
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<汚染牧草> 浪江町長、白石市に抗議
河北新報 2015年11月21日
 東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む汚染牧草をめぐり、福島県浪江町は20日、町内の牧場に牧草を持ち込んだ白石市に正式に抗議した。これに対し受け入れた牧場側は、各市町村に牧草提供を認めるよう宮城県に要請。原発事故から4年半を経てなお、汚染牧草が被災地の重荷となっている実態が浮き彫りとなった。
 福島県浪江町の馬場有町長は20日、放射性物質を含む牧草を被ばく牛の餌として「希望の牧場・ふくしま」(福島県浪江町、南相馬市)に市の事業として運んだ白石市を訪れ、「他自治体から汚染廃棄物の搬入誘発につながる恐れがある」などと抗議した。
 抗議文は「町民の帰還意欲の低下を招き、町や福島県全体への風評など深刻な影響が懸念される」と指摘。「同じ東日本大震災と原子力災害を被った自治体として、著しく配慮を欠いた行為」と批判した。
 白石市役所で非公開の関係者による意見交換が約40分間行われた。国と東電に原発事故の責任があるとの認識は一致したが、汚染牧草を「飼料」とみなす白石市、「放射性廃棄物」と訴える浪江町の主張は平行線をたどったという。
 終了後、馬場町長は「白石市から事前の通告も相談もなく、大変遺憾。他の自治体から浪江町で受け入れたと思われると残念だ」と述べた。対応した佐々木徹副市長は「われわれの行動は違法ではない。人道的、動物愛護の観点から決断した」と話した。
 市は14日、畜産農家が保管する1キログラム当たり8000ベクレル以下の牧草ロール全量(835個、約260トン)の運搬を終えた。事業費は約1400万円。
 
希望の牧場・ふくしま]福島第1原発から約14キロ北西の避難地域にある牧場。広さ約30ヘクタール。震災後、吉沢正巳さんらが一般社団法人を設立し運営する。国の殺処分命令を拒否した畜産農家の被ばく牛330頭を「原発事故の生き証人」として調査研究目的で飼育する。食用出荷はできないため、餌代など運営資金は募金などで賄っている。
 
 
<汚染牧草> 牧場代表「宮城県は容認を」
河北新報 2015年11月21日
 福島第1原発事故で被ばくした牛を飼育する「希望の牧場・ふくしま」の代表吉沢正巳さん(61)が20日、宮城県庁を訪れ、放射性物質を含む牧草や稲わらの提供を各市町村に認めるよう求める要請書を提出した。
 
 記者会見した吉沢さんは汚染牧草を牧場に搬出した白石市の事業を「冬越しの貴重な餌で、市の英断に感謝する」と評価。「牧草の行き場が見つからない自治体も助かり、何より被ばく牛の命を救う合理的な処理方法だ」と理解を求めた。
 吉沢さんは「他にも牧場への搬送に関心を寄せる自治体がある」と説明。「330頭の牛を見捨てることはできない。餌を集めるため闘い続けるしかない」と話した。
 宮城県は汚染牧草などの搬出をめぐり、市町村に「早期帰還や復興に取り組む福島県や自治体の動きを阻害しかねない」として自粛を要請中。横山亮一県農林水産部次長は「同じ被災県として容認できない。全て福島に集約すればいいという流れを招きかねない」と懸念を示した。
 
 
<汚染牧草> 「行政へ抗議」提供決意
河北新報 2015年11月21日  
 宮城県栗原市金成では20日、畜産農家菅原実悦さん(67)が汚染牧草を約150キロ南に離れた「希望の牧場・ふくしま」に提供するため、運送会社のトラックに積み込んだ。同牧場に初めて搬出する菅原さんは「対策を講じない行政への抗議の意味を込めた」と話す
 同市金成の採草地で午前9時ごろから約50分かけ、汚染牧草120~200キロのロール36個を農機でトラックの荷台に積んだ。菅原さんは所有するほかの157ロールも「年内をめどに順次、希望の牧場に運びたい」と話した。
 汚染牧草はいずれも国の基準(1キログラム当たり100ベクレル)を超過するという。原発事故があった2011年の牧草のほか、草地を除染しても基準を超えた本年産の牧草も含む
 菅原さんは「国も市も対応が悪い。4年間も個人で管理している。行政や国民も畜産農家の窮状を知ってほしい」と訴える。提供の理由については「同じ牛を飼う者として殺処分は受け入れがたい。餌に困る希望の牧場を応援したかった」と語った。


「希望の牧場・ふくしま」に提供するために積み込まれる汚染牧草=20日、栗原市金成

22- 廃炉事業者、半数が違反 福島労働局、原発事故後656件

福島民友  2015年11月21日
 福島労働局は20日、東京電力福島第1原発の事故収束・廃炉作業で、2011(平成23)年3月11日から今年9月30日までに行った現場の監督指導結果を発表した。
 
 対象となった延べ724事業者のうち、409事業者(56.5%)で労働基準関係法令違反があった。
 同局によると、違反件数は656件に上り、内訳は、放射線の被ばく防止など安全衛生関係の違反が250件、割増賃金の未払いなど労働条件関係の違反が406件だった。
 具体例をみると、安全衛生関係はマスクのフィルターが外れていたり、外壁塗装工事で設置した足場の墜落防止措置が不十分などのケースがあった。
 被ばく管理などの違反は減少傾向にあるものの、同局は「作業員の健康、安全確保が一番であり、違反は見逃せない。しっかり指導していく」としている。東電は「これからも適切な環境で作業できるよう改善に努めたい」とした。