2025年7月31日木曜日

東電、元双葉町長に1億円賠償命令

 福島第1原発の事故で、当時福島県双葉町長だった井戸川克隆氏(79)が避難生活を余儀なくされたなどとして、東電と国に損害賠償を求めた訴訟が30日、東京地裁で開かれ、東電に約1億円の賠償を命じる判決を言い渡しました。国に対する請求は退けました。
 判決は、井戸川氏が避難生活を強いられたことは、原子力損害賠償法に基づく損害に当たると認定しました。避難誘導などは「町長としての権限や義務に基づく任務として行われたもの」として、町長としての追加の慰謝料を認めませんでした。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
東電、元双葉町長に1億円賠償命令 「町長としての任務、想定超えない」 東京地裁
                           産経新聞 2025/7/30
東京電力福島第1原発の事故で、当時福島県双葉町長だった井戸川克隆氏(79)が避難生活を余儀なくされたなどとして、東電と国に損害賠償を求めた訴訟が30日、東京地裁で開かれ、阿部雅彦裁判長は東電に約1億円の賠償を命じる判決を言い渡した。国に対する請求は退けた。
別の原発避難者訴訟で最高裁が既に国の賠償責任を認めない統一判断を示しており、今回も同様の判断が示された。

井戸川氏は平成17年12月~25年2月、原発がある双葉町で町長を務めていた。23年3月の事故発生直後から、町長として町民の避難誘導や避難先の確保などにあたり「苦痛を負った」などと主張。国と東電に計約7億5千万円の賠償を求めていた。
判決は、井戸川氏が避難生活を強いられたことは、原子力損害賠償法に基づく損害に当たると認定。一方、避難誘導などは「町長としての権限や義務に基づく任務として行われたもの」として、町長としての追加の慰謝料を認めなかった。


東京地裁、東電に元双葉町長への賠償命令
                            共同通信 2025/7/30
 東京電力福島第1原発事故で避難生活を余儀なくされたとして、福島県双葉町の井戸川克隆前町長が国と東電に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は30日、東電に約1億円を賠償するよう命じた。国に対する請求は棄却した。