2025年7月24日木曜日

24- 高浜4号機、運転再開に遅れ 配管4本に損傷 関電

  関西電力は23日、定期検査中の高浜原発4号機で蒸気発生器内にある伝熱管4本が損傷(2本は管の外側が削れ、他の2本は高圧蒸気圧よる「応力腐食割れ」)していたため、9月下旬としていた運転再開が遅れる見通しになったと発表しました。

 伝熱管外面の削れは蒸気発生器内で発生した鉄さびが原発の運転に伴う振動で繰り返し管と接触したためと推定され、応力腐食割れは肉厚の薄い細管を用いることで生じたものです。これは蒸気発生効率を上げるために限界の薄さ(このケースでは1・3ミリ)を選んだためで、定検の都度一定の損傷が出ることはある程度覚悟の上かと思われます。
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高浜4号機、運転再開に遅れ 配管4本に損傷 関電
                            時事通信 2025/7/23
 関西電力は23日、定期検査中の高浜原発4号機(福井県高浜町)で配管の損傷が見つかり、9月下旬としていた運転再開が遅れる見通しになったと発表した。
 詳しい調査結果や原子力規制委員会の審査などを踏まえて再開時期を決める。
 関電によると、損傷が見つかったのは蒸気発生器内にある伝熱管4本。うち2本は管の外側が最大7割近く削れていた。蒸気発生器内で発生した鉄さびが、原発の運転に伴う振動で繰り返し管と接触したと推定している。残る2本は、管にかかる圧力などによる「応力腐食割れ」とみられる傷が内側にあったという


高浜原発4号機の伝熱管4本に損傷 9月下旬予定の原子炉起動は遅れる見通し
                         中日新聞 2025年7月23日
 関西電力は23日、定期検査中の高浜原発4号機(福井県高浜町)の蒸気発生器内の伝熱管4本に損傷を確認したと発表した。外部への放射性物質の漏えいはないとしている。小型カメラで損傷箇所の調査などをするため、9月下旬としていた原子炉起動は遅れる見通し。
 伝熱管は厚さ約1・3ミリ。原子炉内で温められた水が流れ、タービンを回す蒸気をつくる。2本は外側からの「減肉」で、最も深い傷で厚さが0・4ミリほどになっていた。鉄がさびてできた薄片が伝熱管に付着し、振動で管が削れたのが原因とみられる。高浜号機では2019年以降、同様の傷が相次いで見つかっている。
 残り2本は内側の傷で、管にかかる圧力...
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