乾式貯蔵施設の使用済み核燃料の扱いについて、関西電力が2035年末までに使用済み核燃料の県外搬出を開始できない場合、再び燃料プールに戻す考えを示したことに対し、美浜町議会は「地元に配慮ある対応をするよう」強く求めました。
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(9月25日)使用済み核燃料の県外搬出、期限内にできなければ「プールに戻す」に批判
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美浜町議会「地元に配慮ある対応を」 関西電力に要望書提出 使用済み核燃料の県外搬出 燃料プールに戻す方針表明めぐり批判
FBC 福井放送 2025/10/2
乾式貯蔵施設の使用済み核燃料の扱いについて、関西電力が搬出を開始できない場合、再び燃料プールに戻す考えを示したことに対して、美浜町議会は地元に配慮ある対応をするよう強く求めました。
美浜町議会・原子力発電所特別委員会の竹仲良廣委員長は2日、関西電力の高畑勇人原子力事業本部長代理に要望書を手渡しました。関西電力は、美浜原発の敷地内で計画中の乾式貯蔵施設の設置を巡って、期限の2035年末までに使用済み核燃料の県外搬出を開始できない場合、燃料プールに戻す考えを示していて、議会からは批判の声が上がっていました。
要望書では「立地の思いを考慮していない表現であり遺憾」と指摘し、表現の撤回は求めないものの、今後使用済み核燃料に関する協議等があった場合、地元とも話し合いを交えて配慮ある対応をするよう強く求めました。
これに対し、関西電力は「重く受け止めている」として「2035年末までにしっかりと搬出を開始することに全力を尽くす」と述べました。