2014年1月28日火曜日

1月学習例会のお知らせ(再掲)

       28日(火)は1の学習例会です

 
  
 下記により今年最初の学習例会1月例会)を行います。
 

  今回のテーマは、
    「原発のウソ」 第6章 地震列島・日本に原発を建ててはいけない
                                      です。
 
 皆様どうぞお出でください。
 
 会員外の方でも ご関心・ご興味がありましたら、どうぞお出でください。
  
   と き  28日() 19:0020:30 (学習会部分)
   ところ  湯沢公民館 階 (詳細は事務室前の表示板をご覧ください) 
   
   テキスト  「原発のウソ」 小出裕章(京大原子炉実験所)著
                      ¥740+消費税  扶桑社新書
 
          ※ テキストをお持ちでなくても大丈夫です。

 なお、2月以降の学習例会の予定日は下記のとおりです。
             

             2月25日(火)
             3月25日(火)
  
                
 

2014年1月27日月曜日

チェルノブイリ原発事故の27年後の現状

 週刊ポスト1月31日号に、鎌田實氏による「チェルノブイリの現状』記が載りました。
 
 それによると、チェルノブイリの原発は事故後に石棺と呼ばれる「コンクリート覆蓋」状態にして放射能を封じ込めましたが、その後コンクリートのひび割れが進んだために遮蔽が完全でなくなり、2年前、放射線量が50m離れたところで18マイクロSV(シーベルト)に達しました。そのため石棺の周りを鋼鉄製のドームで覆うべく、いまドームの製作が進められていて2015年に完成するということです。
 
 ドームの耐用年数は100年で、ドームが完成すれば石棺は壊すということです。ただ50m離れて18マイクロSVなら1mの距離では計算上45ミリSVになるので、そうした工事が可能なのか、どういう方法で行うのか興味のあるところです。
 
 コンクリートや鋼板が早く劣化するのは、放射線源から照射される中性子アタックによるものです。原子炉の鋼板などは顕著な中性子照射脆化を起しますが、幸いにドームは圧力容器ではなくて自立出来ていれば用が足せるものなので100年使えるのでしょう。
 
 ドームのお守りはこの先も半永久的に必要ですが、放射能の遮蔽というただ1点を行えば万事は解決という点では見通しは明るいといえます。
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チェルノブイリ原発 27年経ち石棺ひび割れ放射能漏れ大きく
NEWSポスト 2014年1月26日
週刊ポスト2014年1月31日号
 長野県の諏訪中央病院名誉院長でベストセラー『がんばらない』ほか著書を多数持つ鎌田實氏は、チェルノブイリの子どもたちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。昨年末、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所を訪れた際に知ったチェルノブイリの現状を鎌田氏が報告する。
* * *
  昨年末、チェルノブイリに行ってきた。どうしても見たかったものがあった。チェルノブイリ原子力発電所のドームである。
 チェルノブイリ原発の石棺は事故から27年が経ち、ひび割れがひどくなり、2年前には原発から50メートルほどの所で、最大毎時18マイクロSV(シーベルト)が漏れていることが分かった。そこで日本やEUなどがお金を出し合って、石棺の上にドームを作って放射能を遮蔽するというプロジェクトが立ち上げられた。その進捗状況をこの目で見たかったのである。
 今回は爆発した4号炉の壁1枚隔てた3号炉の操作室まで入ることができた。ここは毎時29マイクロSV。目には見えないけれど、壁を伝わって放射能が漏れてくる感じがする。
 2015年、ドームの覆いが完成すれば石棺を壊すという。しかし高放射性廃棄物になるので、これをどこに捨てるかが再び問題になってくる。
 もう一つは、メルトダウンしてしまった燃料を取り出せるかどうかの問題。原発内を案内してくれた技術者に僕はその質問をした。
 「私見ですが、取り出すことはできないでしょう。ずっとこのまま放射能が外に出ないように守っていくしかないのでは・・・
 そう答えが返ってきた。
 福島第一原発に思いをはせる。福島も使用済み核燃料の処理ができたとしても、溶けてしまった核燃料を取り出すことが出来るのか──。万にひとつ、取り出せたとしてもそれを受け入れてくれる県があるかどうか。
 続けて僕は「ドームは何年持つのか」と聞いた。すると「100年持つ設計になっている」という。
 溶けてしまった核燃料は10万年近く管理が必要だ。100年ごとにドームを作っていかなければならないから、気の遠くなる話だ。
 
 

東電のADR和解案拒否に対し 日弁連が抗議の会長声明

 福島原発事故を巡り、東電が飯舘村住民が申し立てていた損害賠償請求に関し原発ADRが提示していた和解案を拒否したり、東電社員への賠償の支払一方的に中止し既に支払った賠償金の返還要求をしていることについて、原発ADRが提示しいた和解案を拒否したりしていることに対して、24日、日本弁護士連合会(山岸憲司会長)は原発ADRの和解案を尊重・順守するよう求める会長声明を出しました。
 
 声明の正式名称は「東京電力株式会社による原子力損害賠償紛争解決センターの和解案拒否に抗議し、新・総合特別事業計画の遵守を求める会長声明」というものです。
 
 これについて25日の毎日新聞が分かりやすい解説記事を載せました。
 加害者であるという自覚=当事者感覚のない東電に対しては、日弁連が要求する「片面的裁定機能」を付する立法がやはり必要です。
 
 以下に毎日新聞の記事と声明文を紹介します。
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日弁連:会長声明 東電に紛争解決センター和解案順守要求
毎日新聞 2014年01月25日
 福島第1原発事故を巡り、東京電力が社員に支払い済みの賠償金の返還を求めたり、国の「原子力損害賠償紛争解決センター」(原発ADR)による和解案を拒否したりしている問題で、日本弁護士連合会(山岸憲司会長)は原発ADRの和解案を尊重・順守するよう求める会長声明を出した。
 
 声明は24日付で「毎日新聞の報道によって、社員やその家族に(国の指針通りの)賠償さえ行っていないうえに、既に支払った賠償金の返還要求をしている実態が判明した」と指摘。原発ADRが社員らへの支払いを求める和解案を示しても従わない点について「被害者の心情を踏みにじり、いたずらに救済を遅らせるもので到底看過できない」と批判した。さらに政府に対しても、東電の姿勢を改めさせるよう強く指導するよう求めている。
 東電は国に提出した「特別事業計画」の中で「和解案の尊重」を掲げている。にもかかわらず実際には和解案を拒否しており、声明は「東電が一定期間内に裁判を起こさない限り、和解案通りの和解が成立したとみなす」立法措置も要求した。【高島博之】
 
 
東京電力株式会社による原子力損害賠償紛争解決センターの和解案拒否に抗議し、新・総合特別事業計画の遵守を求める会長声明    
 
本年1月15日、飯舘村長泥地区住民が申し立てていたいわゆる被ばく不安慰謝料の損害賠償請求に関し、原子力損害賠償紛争解決センター(以下「原紛センター」という。)が提示していた和解案について、東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)これを拒否していたことが原発被災者弁護団の発表により明らかになった。
 
また、本年1月4日及び6日付け毎日新聞の報道によって、福島県の避難等指示区域内に生活の本拠を有していた東京電力社員、さらにはその家族に関して、東京電力は一方的に避難終了時期を決定し、中間指針が示す賠償額の支払さえも行っていない上、既に支払った賠償金の返還要求をしているという実態が判明した。さらにこれに対し東京電力の現地社員らがこれらの会社の対応に納得ができず、原紛センターに和解仲介手続を申し立て、同センターから他の避難者と平等に賠償すべきとの和解案が示されても、東京電力は頑なにそれを拒否していることも明らかとなっている。
 
他方、本年1月15日、政府は、昨年12月27日付けで原子力損害賠償支援機構及び東京電力が申請していた新・総合特別事業計画を認定した。同事業計画において、東京電力は、これまでの総合特別事業計画において謳われていた「5つのお約束」をさらに一歩進めたものとして、損害賠償の迅速かつ適切な実施のための方策について「3つの誓い」と称し、「ⅰ)最後の一人まで賠償貫徹」、「ⅱ)迅速かつきめ細やかな賠償の徹底」、「ⅲ)和解仲介案の尊重」の3点を掲げている。
 
そして、「ⅲ)和解仲介案の尊重」については、「今般策定された紛争審査会の定める中間指針第四次追補においては、東電に対して、指針で賠償対象と明記されていない損害についても、指針の趣旨を踏まえ、合理的かつ柔軟な対応と被害者の方々の心情にも配慮した誠実な対応を求めている。東電としては、かかる指針の考え方を踏まえ、紛争審査会の下で和解仲介手続きを実施する機関である原子力損害賠償紛争解決センターから提示された和解仲介案を尊重するとともに、手続きの迅速化などに引き続き取り組む」としている。さらに、同事業計画では「東電と被害者の方々との間に認識の齟齬がある場合であっても解決に向けて真摯に対応するよう、ADRの和解案を尊重する」とも述べているところである。
 
しかしながら、冒頭に挙げた東京電力の対応は、同事業計画で謳っている「3つの誓い」中の「和解仲介案の尊重」に真っ向から反するものであることが明白であって、賠償問題を「円滑・迅速・公正」に解決するために設置された原紛センターの理念を蔑ろにするものである。さらには、事故から間もなく3年を経過しようとしているにもかかわらず、いまだに経済的にも精神的にも不安定な立場に置かれ、将来の先行きも見えない生活の中で、原紛センターの手続を通じて、相応の賠償を求めようという被害者の心情をも踏みにじり、いたずらに被害者の救済を遅らせるものといわざるを得ず、到底、看過できない。
 
当連合会は、東京電力に対し、このような対応を直ちに改善し、改めて原紛センターの和解案を尊重、遵守することを求めるとともに、政府に対しては、東京電力に対し、強くその旨を指導することを求めるものである。
 
さらに、当連合会は、2012年8月23日付け「原子力損害賠償紛争解決センターの立法化を求める意見書」において、原紛センターの和解案の提示に加害者側への裁定機能を法定し、東京電力側が一定期間内に裁判を提起しない限り、裁定どおりの和解内容が成立したものとみなすこととすべきであり、東京電力側は裁定案の内容が著しく不合理なものでない限り、これを受諾しなければならないものとすることなどを趣旨とする立法提言を行っている。
 
今般の東京電力の対応を踏まえ、当連合会としては、上記意見書の趣旨に沿った形で原紛センターの和解案に片面的裁定機能を付する立法を直ちに行うことを改めて求めるものである。
 
 2014年(平成26年)1月24日
  日本弁護士連合会
  会長 山岸 憲司
 
 

2014年1月26日日曜日

福島児童 甲状腺検査3万人未受診

 福島県民健康管理調査の甲状腺検査(福島原発事故時18歳以下対象)は、26年度から2回目の検査に入りますが、25市町村の対象者約21万人のうち、約3万人がまだ1回目の検査を受けていないことが分かりました。
 震災後、進学・就職に伴い転居した人や就学前の子どもに未受診者が多いということで、対象者の約15%に上ります
 検査を受けないと当然甲状腺がんなどの発見がその分遅れます。なぜこれまで放置されていたのでしょうか。
 
 検査を実施している福島医大は3月追加検査を行うということです
 
  福島県の甲状腺検査ではこれまで実に多くの問題点が指摘されてきました。
 まず受診者の36%とか44%の甲状腺に「しこりのう胞」が認められましたが、その結果を受診者や父兄たちに丁寧に説明しなかったこと1に始まって、受診結果をチャンと渡さなかったり他の医院での受診を事実上禁止したりなどしました。
 それに対してヒューマンライツ・ナウ(HRN)や市民団体は、福島医大に抜本的改善を求めました2
 また健康管理調査について議論する検討委員会明らかになった“がん”患者について、事前に秘密準備会を開いて原発事故との因果関係はない」と答えるのを申し合わせた3ことも明らかにされました。
 
  ※1 2012年9月13日衝撃!!福島市18歳以下の甲状腺に“しこりやのう胞あり”が
                44% 
(青字のURLをクリックすると当該の記事にジャンプします。以下同)
  2 2012年9月5日福島医大による甲状腺検査体制の抜本的改善を求める意見書が 
     2012年9月24日市民団体が福島医大に甲状腺検査の改善を求める
  3 2012年10月3日福島健康調査でも秘密会という暗闇が・・・ 
 
 そうした中でも最大の問題点は、2013年8月の段階で甲状腺がんの確定数が18名、がん疑い者数が25名という極めて深刻な事態が確認された4ことです。

  4  2013年8月21日福島児童のがん確定数は18人に平成25年度) 

  18歳未満での通常の発生比率は100万人当たり1~2人といわれています。それに対して福島県での発生率は下表の通りで、まさに桁外れに大きいものです。 
 
福島児童 甲状腺がん 検査結果 累計数 (H25 年8月)   (単位:人) 
受診児童数
がん確定数
がん疑い者数
(確定+疑い)数
213,366  183,000
18
25
43
100万人当たり換算
84  98
117  137
201  234
註. 原表は 2013年8月21日福島児童のがん確定数は18人に平成25年度) に掲載。
    青字は受診児童数を3万人減(⇒約183,000人)として算出し直した数字です。
 
 元の表では8月当時 受診児童数が公表されなかったので、該当者全員が受診したと考えて比率を求めました。青字は受診者総数を約3万人減にして再計算した結果です。
 いずれにしても実に膨大な比率なのですが、不思議なことに福島医大や検討委員会はいまでもがん患者が原発事故時の被曝に起因することを認めていません。それなら一体何が原因でこの異常事態が発生しているというのでしょうか。
 
 チェルノブイリ原発事故では、ベラルーシの児童の甲状腺がんは事故後4年目から爆発的に増加しました。福島では来年が4年目に当たります。果たしてどうなるのか、恐ろしいというほかはありません。
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甲状腺検査3万人未受診
福島民報 2014年1月25日
 東京電力福島第一原発事故を受けた県民健康管理調査の甲状腺検査(東日本大震災発生時18歳以下対象)で、平成26年度に2回目の検査が開始される25市町村の約21万人のうち、約3万人が1回目の検査を受けていないことが分かった。福島医大は県民の健康管理に向けたデータ蓄積に支障があるとして3月、緊急的に追加検査を実施することを決めた。
 26年度から2回目の検査に入るのは、原発事故の避難区域や比較的放射線量の高い県北地区と県中、県南の一部の25市町村。1回目の検査は原発事故発生後、3年以内の甲状腺の状態を把握するのが目的。今後の検査結果と比較する上で、データ蓄積が不可欠となっている。
 さらに検査を受けないと、甲状腺がんなどの発見が遅れる可能性もある。
 県は学校などで受診する機会を設けたが、震災後、進学・就職に伴い転居した人や就学前の子どもで検査を受けていない場合が多いという。未受診者は対象者の約15%に上る。
 さらに、震災時に居住していた市町村内や周辺地域での検査が原則となっていたため、自主避難を含め転居したケースでは受診しにくい状況にあった。県は受診率向上に向け、追加検査を現在の居住地に近い会場などで受け付けるようにする。
 追加検査は1回目の検査の未受診者を対象に3月中旬から下旬にかけ、福島、郡山、西郷、会津若松、南相馬、いわきの6市村のホテルや商業施設などで実施する。1日1会場で行う。
 検査を担う福島医大の担当者は「現状を把握し、県民の健康を見守るためには、甲状腺の現状を把握することが欠かせない。多くの人に受診してほしい」と呼び掛けている。
 県外避難者の未受診者に対しては、県と提携している県外46都道府県の80医療機関での実施を促す。
 甲状腺検査は2回目の検査以降、対象者が20歳になるまで2年に1度実施。その後は5年に1度調べる。
 
※甲状腺検査
 震災時に18歳以下だった県民約37万人が対象。1回目の検査でしこりの大きさなどを調査。軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定し、BとCが2次検査を受ける。県は2回目の検査に向けた態勢を拡充し、41医療機関で実施できるようにした。今年8月ごろから検査を開始する方針。
 
 

2014年1月25日土曜日

福島原発 1号機建屋も汚染源と規制委が指摘

 福島原発の1号機も地下水の汚染源になっている可能性が高いことが、24日開かれ原子力規制委作業部会で指摘されました。
 
 東電はこれまで、事故直後に2、3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)に流れ込んだ高濃度汚染水が土壌にしみ出して地下水を汚した可能性があると説明して来ましたが、東電自身本当にそう考えているのでしょうか。
 事故当初地中に染み出した汚染源によって、ほぼ3年近く日量1000トンの地下水で洗われながら、現在あれだけの濃度に上昇してきたことを、です。
 
 当初に限定された汚染(の流出)が、今日の地下水汚染の原因であるというようなことはあり得ないことです。
 隠蔽を重ねているとやがて収拾のつかないことになるというのは、良く知られている真理です。今の状態こそ、もう最も格好の悪いレベルに立ち至っていることの自覚はないのでしょうか。
 
 いい加減に「虚飾」の中に隠れるのはやめて、すべての真実を明らかにして欲しいものです。
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1号機建屋も汚染源か=福島第1の放射能地下水
-規制委作業部会で指摘
 時事通信 2014年1月24日
 東京電力福島第1原発で放射性物質に汚染された地下水が海に流出している問題で、汚染水対策を議論する原子力規制委員会の作業部会が24日開かれ、1号機タービン建屋地下にたまった高濃度汚染水が漏れ、地下水を汚している可能性を指摘する意見が相次いだ。
 東電はこれまで、事故直後に2、3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)に流れ込んだ高濃度汚染水が土壌にしみ出して地下水を汚した可能性があると説明。海への流出を防ぐため付近の地下水をくみ上げ、護岸近くの土壌を固めているが、建屋などからの漏えいは認めていない。1号機建屋から汚染水が漏れていれば、新たな対策が必要となる。
 作業部会に提出された資料によると、1号機タービン建屋海側で護岸から約45メートル離れた観測用井戸では、放射性物質トリチウムの濃度が昨年11月中旬は検出不能なほど低かったが、その後上昇。今月19日に採取した地下水では1リットル当たり5600ベクレルで、この井戸の最高値を更新した。

柏崎刈羽原発 断層調査は長期化も

 柏崎刈羽原子力発電所で断層の活動状況を調べるため、東電が大規模な縦穴を掘る計画であることが明らかになりました。
 直径4メートル、深さ最大30メートルの大規模な縦穴を少なくとも4所掘るほか、ボーリング調査を敷地の中や外で行うもので、少なくとも数か月はかかります。この調査が長引けば国の安全審査は当然長期に及ぶことになります。
 
 東電は新たな事業計画で、今年7月以降柏崎刈羽原発を順次運転を再開させると仮定して収支の見通しを示していますが、それはあまりにも虫のいい話です。新聞各紙が厳しく批判しているとおり、本来 柏崎刈羽原発の再稼動を再建計画の前提にすべきものではありません。福島原発の収束の見通しが全く得られないなかで、利潤の追求のためには見境なく原発を稼動させるというのは、犯罪的な発想です。
 
 柏崎刈羽原発では、建設の当初から原子炉建屋の直下に23本の断層があることが分かっていました。そもそもがそこに最初のボタンの掛け違いがあった筈です。簡単に取り繕える話ではありません。
 柏崎刈羽原発の敷地は識者の間で「豆腐の地盤」と呼ばれていますが、実際2007年7月の中越沖地震では、水平加振力2058ガルという発電所史上最大値を記録し、敷地の地面は1メートルほども上下にうねり、発電所の設備は3600箇所が損傷しました。
      ※ 2012年8月11日 柏崎・刈羽原発敷地内に活断層の可能性が」
 
 国や東電が考えているように、柏崎刈羽原発は簡単に再稼動できるようなものではありません。それは今回の調査で仮に活断層でないという判定になったとしても、決して変わるものではありません。
 その点で泉田知事が、審査に合格したからと言って再稼動して良いということにはならない、と考えているのは心強いことです。
 
 先ずは活断層の調査の結果がどうなるかに注目したいものです。
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柏崎刈羽原発 断層調査は長期化も 
NHK NEWS WEB 2014年1月24日
東京電力は、運転再開を目指す新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所で断層の活動状況を調べるため、深さ30メートルほどの大規模な縦穴を掘る追加調査の計画を明らかにしました。
東京電力は、「少なくとも数か月かかる」としていて、調査が長引けば運転再開の前提となる国の審査が長期に及ぶ可能性があります。
 
柏崎刈羽原発では、東京電力が運転再開を目指す6号機、7号機を含む、原子炉建屋の直下に23本の断層があり、原子力規制委員会は東京電力に対し、動く可能性があるかを確認する追加調査を求めています。
東京電力は24日、運転再開の前提となる規制委員会の安全審査の会合で、「断層は将来動く可能性はない」と改めて主張したうえで、活動状況を調べる追加調査の計画を示しました。
計画では、直径4メートル、深さ最大30メートルの大規模な縦穴を少なくとも4か所掘るほか、ボーリング調査を敷地の中や外で行うことにしています。
規制委員会は来月にも現地調査を行って、東京電力の追加調査の内容を決めることにしています。
東京電力の川村慎一原子力設備管理部長は、「追加調査は少なくとも数か月かかる」としています。柏崎刈羽原発を巡って、東京電力は新たな事業計画で、ことし7月以降、順次運転を再開させると仮定し、収支の見通しを示していますが、規制委員会は、審査で断層についての調査方針が決まるまで津波など自然災害への対策を確認しないとしていて、東京電力の追加調査が長引けば、審査が長期に及ぶ可能性があります。