2026年6月18日木曜日

地熱発電の事業化は「有望」九州電力子会社が27年度中に判断(再生エネ)

 福岡市九電みらいエナジー16日、大分県由布市と九重町にまたがる山下池南部地域で進めている地熱発電の「噴出試験」現場を報道各社に公開しました。
 7月上旬までの予定で地下から噴き上がる熱水や蒸気の量などを調べ、2027年度中に事業化できるかどうか判断する予定で、同社の担当者は「有望」とみていると説明しました。
 地熱発電は地下約1000~3000メートルに達する井戸から噴き出した高温の熱水と蒸気を分離し、蒸気の力でタービンを回すもので、天候に左右されず、安定的に発電できることから「ベースロード電源」と位置づけられます。
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地熱発電の事業化は「有望」、九州電力子会社が2027年度中に判断…大分県由布市・九重町で噴出試験
                            読売新聞 2026/6/17
 九州電力の再生可能エネルギー子会社・九電みらいエナジー(福岡市)は16日、大分県由布市と九重町にまたがる山下池南部地域で進めている地熱発電の「噴出試験」現場を報道各社に公開した。7月上旬までの予定で地下から噴き上がる熱水や蒸気の量などを調べ、2027年度中に事業化できるかどうか判断する。同社の担当者は「有望」とみていると説明した。(秋吉直美)
 地熱発電は地下約1000~3000メートルに達する井戸から噴き出した高温の熱水と蒸気を分離し、蒸気の力でタービンを回す。同じ再生可能エネルギーでも太陽光などと違って天候に左右されず、安定的に発電できることから「ベースロード電源」と位置づけられる
 山下池南部地域では新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などによる先行調査の結果を踏まえ、17年度に地熱資源調査が始まった。18年度には実際に井戸を掘る掘削調査が始まり、掘削した5本のうちの2本で今年5月11日、本格的な噴出試験に着手した。
 現場を公開したのは地下約1300メートルまで掘り進めた井戸で、汽水分離器で熱水と切り離された蒸気が轟音(ごうおん)を響かせて勢いよく噴き上がっていた。
 九電みらいエナジー地熱開発部の藤本顕治部長によると、試験中の2本の井戸を合わせた熱水などの噴出量は1時間あたり約300トン。勢いがあり、継続して噴出していることなどから、事業化は「有望」とみている。数千キロ・ワットの出力が見込まれるといい、藤本部長は「(地熱は)国産のエネルギーであり、安定している。ぜひ活用したい」と話した。

九州の6か所で地熱発電所を運営
 九電みらいエナジーは九州の6か所で地熱発電所を運営している2025年4月時点の合計出力は約22万4000キロ・ワットに上り、全国の約43%を占める
 大分県内では国内最大規模の八丁原発電所を始め、いずれも九重町内の4か所で運営中。このほか山下池南部地域を含む3か所で調査・開発が進む。このうち涌蓋山(わいたさん)東部地域では、「湯坪地熱発電所」の建設を予定している。