2014年2月2日日曜日

原発・放射能ニュース 2014.2.1~5

 電子版の各紙に載った原発と放射能に関するニュースを掲示します(但し公開の範囲)。記事の掲載は原則として書き出し部分に留めますので、全文はURLをクリックしてご覧ください(URL記載のないものは公開の全文です)。公開期限後表示されなくなった記事を読みたい方はコメント欄にお書き下さい。(返信欄に表示します)
 
2.5
 
福島第一原発、作業現場で高放射線量を計測(テレビ朝日)
 福島第一原発の4号機では、使用済み核燃料を貯蔵しているプールから燃料棒を運び出す作業が続いている。今回、高い放射線量が計測されたのは、プールの上に設置された作業台と燃料棒を移動させるためのクレーン付近だ。実際の映像では、緑色の構造物付近にあたる。放射性物質の「コバルト60」が発する人体に影響の大きいガンマ線が出ていることが分かった。その量は、核燃料をつり上げる装置の上で1時間あたり81マイクロシーベルト、プール内のがれきを取る作業台の上で90マイクロシーベルトだった。被ばく量が1時間で100マイクロシーベルトを超えた作業員もいたという。原子力規制委員会は、東京電力に早急に対策を取るよう求めている。
 
中間貯蔵施設2町に 大熊、双葉 福島知事が要請(東京新聞)
  東京電力福島第一原発事故の除染で出た廃棄物を保管する中間貯蔵施設の建設問題で、福島県の佐藤雄平(ゆうへい)知事が四日、大熊町の渡辺利綱(としつな)町長、双葉町の伊沢史朗町長と会談し、建設候補地から楢葉町を外し大熊、双葉の二町に集約したいとの考えを表明した。
 佐藤知事は会談後、「双葉郡の復興を進める上で敷地を極力小さくするのが大事だ」と述べた。県は三町を含む双葉郡八町村と協議した上で、計画案の見直しを国に求める。
 国は中間貯蔵施設のため大熊町十一平方キロ、双葉町五平方キロ、楢葉町三平方キロの計約十九平方キロを国有化する方針。佐藤知事は、大熊町と双葉町の敷地面積について「国から要請があった面積のままにしたい」と増やさない考えを示した。
 渡辺町長と伊沢町長は建設の受け入れの是非を含め、町民や議会と協議して判断するとした。楢葉町の松本幸英(ゆきえい)町長は会談には参加しなかった。
 中間貯蔵施設では、放射性物質が一キログラム当たり一〇万ベクレルを超える高濃度の廃棄物を保管することになっている。楢葉町の松本町長が、一〇万ベクレル超の高濃度のものは受け入れない方針を表明し、佐藤知事が調整に乗り出す考えを示していた。
 
2.4
 
地下水放出に厳格基準 福島第一、経産副大臣が適用表明(東京新聞)
 東京電力福島第一原発の汚染水対策に関し、経済産業省の赤羽一嘉(あかばかずよし)副大臣は三日、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長に、汚染される前の地下水をくみ上げて海に排水する「地下水バイパス」を稼働する場合、放射性物質の濃度には現行の法令基準より厳しい基準を適用する方針を示した。
 地下水バイパス計画は漁業関係者を中心に懸念が強いことから、稼働のめどが立っておらず、赤羽副大臣は新たな基準を説明して理解を求めた。
 新基準では排水許容限度として、くみ上げた水のトリチウム濃度を排水の法令基準の一リットル当たり六万ベクレルに対し、三万ベクレルと設定。ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質は一リットル当たり一〇ベクレルとする。
 さらに運用目標値として、トリチウム濃度を一五〇〇ベクレルなどと設定。目標値以上の濃度を確認した場合、水の移送を停止するなどの対策を取る。
 岸会長は会談後「排水ありきの話ではない。国が責任を持つ(海水の)モニタリング体制や風評被害の防止対策なども見極めた上で、最終的な判断をしたい」と述べた。東電は「漁業関係者らの理解が得られるよう丁寧に説明していきたい」としている。
 
汚染チップ作業遅れ、滋賀県が謝罪 搬出、6割止まり(京都新聞)
 高島市内の鴨川河川敷に放射性セシウムに汚染された木材チップが放置されている問題で、滋賀県は3日、復旧作業の進行状況を発表した。今後の見通しについて、撤去・搬出は「2月中下旬までかかる」とし、覆土などの復旧完了を「3月初め」とした。高島市にも状況を説明した。
 作業遅れについて県は、着手遅れや積雪、チップ周辺の土も除去対象に加えたためとした。チップの袋詰めは1月21日にほぼ終え、現在は周辺の土を除去しているという。
 チップと土の合計量は大型土のうで600袋強に達し、うち6割程度を搬出した。搬出後は良質土で覆い、整地する作業を3月初旬まで実施し、土壌の放射能濃度や空間線量の測定結果を地元住民に説明する機会も設けるとした。
 
2.3
 
地下水バイパス稼働に理解求める 経産副大臣、全漁連に(東京新聞)
 経済産業省の赤羽一嘉副大臣は3日、全国漁業協同組合連合会に対し、東京電力福島第1原発の汚染水対策として、地下水をくみ上げて海に放出する地下水バイパスの稼働への理解を求めた。
 経産省側は、漁業者の懸念を取り除くため、くみ上げた地下水を放出する際、放射性物質の濃度について、現行基準より厳しい運用基準を適用する考えを明らかにした。
 原子炉建屋に流れ込む地下水は、汚染水増加の原因となっている。地下水バイパスは汚染される前に地下水をくみ上げるが、漁業関係者を中心に、風評被害などへの懸念が強く、運用できない状況が続いている。(共同)
 
2.2
 
シカのセシウム濃度、詳細を調査 秩父の市民団体まとめ(東京新聞)
  (3日 「埼玉県でもシカのセシウム濃度189ベクレル」本文記事参照)
 
「伊方」再稼働反対6割 四国4県住民調査(東京新聞)
 (3日「四国の伊方原発再稼働反対が6割」本文記事参照)
 
2.1
 
放射能汚染ごみ、神奈川で初指定 汚泥2.9トン(朝日新聞)
  環境省は31日、神奈川県内で出た汚泥2・9トンを、放射能に汚染された「指定廃棄物」に指定したことを明らかにした。同県分の指定は初めて。環境省は汚泥が出た詳しい場所は公表していないが、横浜市が昨年9月、市立小中学校など17校の雨水利用施設にたまっていた泥の指定を申請しており、同市によるとこれが含まれている。
 市によると、ほかに道路の側溝などにたまっていた泥も申請し、指定された。同省は「昨年12月に指定した」と説明している。
 指定廃棄物は東京電力福島第一原発事故で飛散した放射性セシウムがついたごみで1キログラムあたり8千ベクレルを超えるもの。ごみの焼却灰や下水処理場の汚泥、稲わらなどが多い。神奈川を加えて12都県で指定され、総量は昨年末時点で約14万トンになった。
 
第一原発5、6号機廃炉 東電、技術開発施設に転用(福島民報)
 東京電力福島第一原発5、6号機は電気事業法に基づき、1日午前零時で廃炉となった。東日本大震災で事故を起こした1~4号機は平成24年4月に廃炉になっており、第一原発は約40年にわたった発電施設としての役割を終えた。
 東電は昨年12月18日、経済産業省に今年1月31日付での廃炉を届け出ていた。1日以降は電気事業法上、一般的な工場などと同じ受電設備として扱われる。
 5、6号機は震災発生時、定期点検中で、6号機の非常用電源によって燃料の冷却を継続し、重大な損傷を免れた。東電は両号機を解体せず、1~4号機の廃炉作業のための技術開発施設に用いる方針。5、6号機の廃炉で、国内の商業用原発は48基となった。
 
福島第1の線量 規制委、15年度末までに年1ミリを指示(河北新報)
 福島第1原発の敷地境界の放射線量が年1ミリシーベルトの制限値を大幅に上回っている問題で、原子力規制委員会は31日、2014年度末までに年2ミリシーベルト未満、15年度末までに年1ミリシーベルト未満を達成するよう東京電力に求めた。東電は達成可能かどうかの回答を保留した。
 同日あった規制委の第1原発監視・評価検討会で、東電は線量上昇の要因となっている貯蔵タンク内の汚染水を14年度末までに処理し、多核種除去設備や設置予定のストロンチウム除去装置で線量低減を図る方針を示した。
 

都知事選で原発是非激論 ネット生中継

 1日夜、都知事選主要4候補が参加して討論会が開かれ、その様子がインターネットで生放送されました。
 東京新聞の記事によると、都知事選で原発の是非を問うことが日本の岐路になるとして、「脱原発」の可否が激論を呼んだということです。
 
 当初 政府やマスメディアが避けたがった「脱原発」問題が都知事選の中心的な話題になったのは、当然の帰趨であり愉快なことです。これには細川氏の付っきりの応援弁士である小泉(純一郎)氏が、ひたすら「即時 脱原発」の一点張り(^○^)で訴えまくっていることが、なんといっても大きいようです。
 それに対して「原発継続派」は、相変わらず「原発をやめれば電気料金が上がる」というような、マヤカシの口実しか挙げられないということも明らかになりました。
 
 いずれにしても首都の知事選で「脱原発」がこれほど叫ばれたことは、今後の脱原発運動にも少なからぬ好影響を与えるものと思われます。

 なお、草一秀氏は2付のブログ「都知事選ネット討論会と腐った御用放送NHKで、インターネット討論会の意義を高く評価していますので以下に紹介します。
 
 「日本記者クラブが実施する歪んだ討論会よりもはるかに中立公正な討論会である。
 日本のマスメディアは腐り切って、腐臭を巻き散らしているから、今後も選挙の際の討論会はネット討論会だけにするべきだ。
 記者クラブの討論会では、読売の橋本五郎、毎日の倉重篤郎、朝日の星浩など、ゴロツキ記者しか登場せず、頓珍漢な質疑応答を繰り返す。
 日本をここまでダメな国にした主因のひとつは、マスメディアの著しい劣化にある。
権力にすり寄る、品性の低さが最大の問題だ。

                 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
原発是非激論 都知事選 主要4候補
東京新聞 2014年2月2日
 東京都知事選(九日投開票)の主要四候補が参加する討論会が一日夜、都内で開かれ、インターネットで生放送された。四人が顔をそろえ、他候補にも質問できる形の討論会は初めて。日本の岐路である原発の是非と、福祉や防災など暮らしをテーマに、各候補が主張の違いを見極めてもらおうと論戦を繰り広げた。
 
 参加したのは前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)、元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)、元厚生労働相の舛添要一氏(65)、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)。ドワンゴなどネット事業者七社が企画し、主催者発表で十七万人が視聴した。
 
 「原発は争点ではないという人がいるが、都民の命の問題であり最優先に考えないといけない」「首相が脱原発と言えば、みんなが知恵を出してくれるだろうというのは責任あるリーダーの発言ではない」。一時間半の討論会で、四人が激しくけん制し合ったのが原発をめぐる是非だ。
 
 舛添氏は、原発依存度を下げる努力に言及した上で「電力の安定供給や経済を考えないといけない。きちんと代替案を出さないと」と強調。隣にいた細川氏は「原発はコストもリスクも高い。『即ゼロ』を宣言すれば、みんな成長産業の自然エネルギーに切り替えていく」と訴えた。
 
 宇都宮氏は、脱原発に向け「都内の放射線量の高い場所を率先して調査し、原発事故の被害者救済も合わせて進める」と宣言。一方、田母神氏は「原発をやめて電気料金が上がれば、倒産する中小企業が多いだろう」と反論した。
 
 保育所に入れない待機児童対策も議題に。一人が「八千人を超える都内の待機児童をゼロにする」と公約を述べると、別の候補者との間で「質を考えないと、ただゼロになっただけでは解決しない」「どういう手法でやるのか」と言い合いになる場面もあった。
 
 

2014年2月1日土曜日

原発・放射能ニュース 2014.1.26~31

 
 電子版の各紙に載った原発と放射能に関するニュースを掲示します(但し公開の範囲)。記事の掲載は原則として書き出し部分に留めますので、全文はURLをクリックしてご覧ください(URL記載のないものは公開の全文です)。公開期限後表示されなくなった記事を読みたい方はコメント欄にお書き下さい。(返信欄に表示します)
 
1.31
 
今年も県産米の全袋検査実施 県、安全確保へ方針福島民友ニュース)
 福島県は30日、全ての県産米の放射性セシウム濃度を測定する全量全袋検査について、本年産米も県内全域で継続する方針を示した。全袋検査の実施は2012(平成24)年から3年連続。放射線量が比較的低い地域からは規模の縮小を求める意見も出ていたが、県は県産米の信頼回復には至っていない現状を踏まえ、県内一律で安全確保の取り組みを続ける必要があると判断した。
  郡山市で同日開いたコメ政策改革説明会で市町村や各JAなどに伝えた。市町村やJAなどでつくる地域協議会が、市場に出荷するコメに加え、自家消費米や縁故米を含む全ての県産米を調べる。県内各地に配備した約200台のベルトコンベヤー式検査機器を活用する。
 
4号機の損傷燃料を共用プールへ 別容器に収納、移送福島民友ニュース)
 東京電力は30日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プール内に保管している損傷燃料1体について、現在使用している燃料輸送容器(キャスク)とは別の型の容器に収納し、別棟の共用プールに移送すると発表した。
 損傷燃料はくの字に折れ曲がっており、現在、共用プールへの移送作業で使用中の通常の燃料を入れる容器に納めることができず、東電は対応策を検討していた。別の型の容器は、内部の燃料を納めるスペースが広いため、損傷燃料の移送が可能と判断した。
 4号機プールからの燃料取り出し作業は昨年11月から始まった。約100メートル離れた共用プールに移送した燃料は使用済み220体、未使用22体の計242体(29日現在)で、プール内に残る燃料は1291体。燃料取り出しと移送作業は年末まで続く予定。
 
甲状腺検診 異常19人 全体の0.5%(東京新聞)
 (2月1日「東海村で子どもの甲状腺検診 異常19人 全体の0.5%」本文記事参照)
 
1.30
 
楢葉町議会、中間貯蔵施設の住民投票条例案を否決(河北新報)
 福島県楢葉町議会は29日、福島第1原発事故の除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設建設の是非を問う住民投票条例案を、賛成4、反対6の反対多数で否決した。昨年9月にも議員提案の同様の条例案を否決している。
 条例案は住民団体「住民投票を実現させる会」が地方自治法に基づいて制定を請求した。松本幸英町長が条例案を説明し、「貯蔵施設は双葉郡や県全体の問題で、楢葉町だけで議論すべきでなく、住民投票は適当でない」と反対意見を述べた。
 採決前の討論で、賛成議員は「町の存続を懸けた重要な問題は主権者である町民の意見に従うべきだ」と主張した。反対議員は「町と議会は既に建設反対の意思表示をしており、住民投票は必要ない」と述べた。
 実現させる会の松本慶一共同代表は「理解されず、残念な結果だ」と話した。
 条例案は実現させる会が昨年12月に町選管に出した。有効署名は2151人で、条例制定の直接請求に必要な有権者の50分の1(126人)を大きく上回り、1月10日に町長に直接請求した。
 貯蔵施設は放射性廃棄物濃度が1キログラム当たり10万ベクレルを超す除染廃棄物を長期間保管する。国は楢葉町のほか、大熊、双葉両町に建設を要請した。
 楢葉町は町内で排出した10万ベクレル以下の廃棄物に限って保管する「保管庫」を前提に、現地調査を受け入れた。
 松本町長は27日、10万ベクレル超の廃棄物の受け入れを拒否し、施設の集約化を県に要請した。住民投票条例については反対運動が過熱化するのは得策でないと判断し、反対の意を示したとみられる。
 
福島住民ら原発メーカー3社提訴 「製造者として責任」(東京新聞)
 福島第1原発の1~4号機に欠陥があることを知りながら放置したとして、福島県の住民ら約1400人が東芝、日立、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の3社に原告1人当たり100円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
 原子力損害賠償法は原発事故が起きた際、電力会社以外は責任を負わないと規定している。原告側は訴状で「損害賠償請求を認めない規定は財産権を保障する憲法に違反している」と主張している。
 原告団は世界各国に賛同者を募り、日本人約千人と韓国など32カ国の外国人約400人が原告となった。(共同)
 
1.29
 
原発事故避難訴訟 東電と国 争う姿勢(NHK)
東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、福島県から神奈川県などに避難している人たちが、東京電力と国に対し慰謝料などの支払いを求めている裁判で、東京電力と国は「地震や津波の規模は予見できず責任はない」などと主張し、争う姿勢を示しました。
神奈川県と東京の合わせて17世帯44人が、3年前の福島第一原子力発電所の事故の影響で福島県から避難を余儀なくされたとして、東京電力と国に対し慰謝料など合わせておよそ11億円の支払いを求めています。
29日、横浜地方裁判所で初めての裁判が開かれ、東京電力は「地震と津波の規模は予見できず、責任はない」と主張しました。
そのうえで、「原子力損害の賠償に関する法律に基づく賠償には応じるが、それ以外には応じられない」として、争う姿勢を示しました。
また、国も争う姿勢を示しました。
これに対し郡山市から子どもと避難している女性は、「私は避難区域外から避難しているが、東京電力はほとんど補償してくれない。自宅の近くでは除染後の今も高い放射線量が測定されているが、避難区域外から避難するのはわがままなのか」と意見を述べました。
原告側は裁判のあと記者会見を開き、弁護団の黒澤知弘事務局長は「東京電力や国に責任がないはずはなく、今後もしっかり反論していく。また、原告の数を増やして100人以上の規模で闘っていきたい」と話していました。
 
福島第一 処理水タンク周り 雨水放置 「汚染水漏れ分からぬ」(東京新聞)
 東京電力福島第一原発で、処理水タンクを囲う堰(せき)に雨水がたまっているのを東電が放置し、漏えいをいち早く検知する堰本来の役割が失われた状態が続いている。乾いているはずの堰内に水があれば、すぐ処理水漏れの恐れありと分かるが、水がたまっていては発見が遅れる。
 タンクの処理水は、原子炉を冷やした後の水。放射性セシウムはおおむね除去されているが、高濃度の放射性ストロンチウムなどが含まれている。ストロンチウムは骨にたまりやすく、海を汚染すれば、魚類への汚染が懸念される。タンクは水漏れの心配があるボルト締め型が多いため、タンク群の周囲を堰で囲み、パトロールで簡単に漏れを見つけ、漏れても海や地中にまで汚染が広がらないようにするため設置された。
 ところが、東電は堰内にたまった雨水をきちんと排水しておらず、数センチ分も水がたまったままのタンク群もある。たまった水の水位が二センチ以上変化した場合、漏れの恐れがあるとして、タンクや堰に異常がないか確認しているという。
 たまった雨水は、汚染されていないかチェックした後に排出する決まりになっており、チェックが遅れたり、汚染雨水の移送先が乏しいなど福島第一の厳しい現実もある。
 ただ、タンク群は広く、水位で監視する手法は見逃す可能性が高い。気づかない間に雨水が処理水で汚染され、雨水自体が汚染水になる危険性もある。
 なかなか対応しない東電の姿勢に、二十四日の原子力規制委員会の作業部会では専門家から批判が続出。「堰は水をためるものではない。雨の多い時期はどうしようもなくなる」「堰内に雨水がたまらないようにすることも含め、対策を急ぐべきだ」などの声が相次いだ。 (清水祐樹)
 
支援法の早期実施を 原発事故被害者ら全国集会 約20万人分 署名を提出(しんぶん赤旗)
 (1月30日「支援法の早期実施を 原発事故被害者ら全国集会」本文記事参照) 
 
1.28
 
放射能汚染水の解決 国の責任で 福島県内49市町村が意見書(しんぶん赤旗)
 (1月28日「放射能汚染水の解決は国の責任で 福島県市町村が意見書」本文記事参照)
 
1.27
 
チェルノブイリ原発 27年経ち石棺ひび割れ放射能漏れ大きくNEWSポストセブン)
 (1月27日「チェルノブイリ原発事故27年後の現在」本文記事参照)
 
最終処分場:加美町議会「候補地から除外を」意見書可決(毎日新聞)
 環境省が指定廃棄物の最終処分場候補地として宮城県加美町の「田代岳」など同県内3カ所を提示したことに対し、同町議会(定数20)は27日の臨時会で「田代岳を候補地から除外するよう国に求める」意見書を全会一致で可決した。近く安倍晋三首相、石原伸晃環境相らに送付する。
 同県内で他に候補地を提示された大和町議会も2月4日の臨時会で同趣旨の意見書を可決見込み。栗原市議会も今後、可決する見込みで、関係3議会とも処分場反対で足並みがそろう。
 加美町議会は意見書で、(1)田代岳は年間約90万人を集客する観光地・薬莱(やくらい)山に近い上、地盤が軟弱なのに候補地に選定した経緯が不明確(2)仮に処分場が設置された場合、町内農産物に及ぼす風評被害は計り知れない−−などとしている。来月中にもこの問題を審査する調査特別委員会を設けることも決めた。
 同町には指定廃棄物(放射性セシウム濃度1キロ当たり8000ベクレル超)に含まれない仮保管中の汚染牧草が約5800トンある。これを早期処理できるよう支援を同省などに要請してきたが、対策は示されないままで、今度の提示に対し「国はご都合主義」と不信感が募っている。
 一方、加美、色麻町で営業展開する加美よつば農協(三浦静也組合長)は27日、猪股洋文町長らに「処分場反対の決意を最後まで貫くよう求める」要請書を提出した。【小原博人】
 
楢葉町長、高濃度の受け入れ拒否 中間貯蔵施設(東京新聞)
 東京電力福島第1原発事故で出た除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設をめぐり、国に建設候補地とされている福島県楢葉町の松本幸英町長は27日、1キログラム当たり10万ベクレルを超える高濃度の廃棄物の受け入れを拒否し「施設の配置の再検討」を求める考えを、佐藤雄平福島県知事に伝えた。
 国は中間貯蔵施設で、福島県全体の土壌や草木に加え、1キログラム当たり10万ベクレルを超える焼却灰や汚泥を保管するとしているが、高濃度廃棄物については楢葉町への搬入を認めない意向を示した形。
 
1.26
 
甲状腺検査3万人未受診福島民報
 (1月26日「福島児童 甲状腺検査3万人未受診」本文記事参照)
 
 

NHK“脱原発”言及禁止問題 中北教授の原稿が明らかに

 NHKラジオ第一放送30日朝番組出演予定だった東洋大の中北教授に対して、NHK側が「東京都知事選の最中は“脱原発”に言及することは絶対にやめてほしい」と要求したのを教授が断って、NHKの「ビジネス展望」番組から降板した事件で、教授が事前にNHKに提出した原稿が明らかになりました。
      ※ 2014年1月30日NHKが都知事選中はと脱原発のコメントを拒否 
 
 それによると教授は冒頭で、「都知事選で焦点となっているとされ、また、国会の質問でも取り上げられている、原発再稼働の問題について安倍総理も、議論が行われるのは望ましい。と述べている。」と、話題としてして取り上げることの正当性を最初に断り、終りでもまた「以上、経済学の観点から問題提起を試みた。議論の活性化を望む」と結んでいるのにもかかわらず、NHK側は番組で脱原発に言及することを拒否したことが分かります。
 
 民放などでは都知事選が始まる前から公然と出演者に、「都知事戦中は脱原発には触れないように」と注意していたということですが、それは官邸からの圧力によるもの以外には考えられません。だとすれば議論が行われるのは望ましい』という安倍総理の発言は偽りということになるし、31日の国会で籾井NHK会長が「不偏不党で、公正な報道に心がける」と述べたことも、また偽りということになります。
 
 NHKはこれまでも不偏不党であるどころか、衆院選や参院選、そして秘密保護法の報道についてもことごとく体制・政権べったりの報道姿勢に徹していると、識者から批判されてきました。そうしたことがこの「ビジネス展望」番組の問題でも一層明らかにされました。
 これは公正を期した放送法(第4条)に明確に違反するものであり、イギリスの権威ある公共放送BBCと比べてみても落差が大きすぎて話になりません。
 会長のみならずNHKの報道姿勢を律してきた幹部たちは全員、この際心底から反省する必要があります。
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<NHKラジオ ビジネス展望>「原発再稼働のコストと事故リスク」(案) 
ハフィントンポスト 2014年01月31日 
(2014年1月30日WEB RONZAより転載)
NHKの朝のラジオ番組に出演予定だった中北徹・東洋大教授が、30日放送予定だった番組内で脱原発をテーマに取り上げようとしたところ、NHK側にテーマ自体の変更を求められ、放送が中止になった。今後の出演などにはついては現在のところ不明。「都知事選中は原発問題はやめてほしい」と言われたという。
 
番組は月~金曜の午前5~8時のラジオ第1放送「ラジオあさいちばん」。中北教授は「ビジネス展望」というコーナーに20年来出演しており、30日朝も「原発の再稼働のコストと事故リスク」をテーマに出演する予定だった。だが、前日に原稿案を見せたところ、ディレクターに「テーマを変えてくれ」と言われたという。
 
いったいそれはどのような内容だったのか。WEBRONZAはその原稿案を紹介する。一連の報道を受け、中北教授に依頼し、提供を受けた。以下がその全文だ。
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<ビジネス展望>
「原発再稼働のコストと事故リスク」(案)
2014.1.30         
東洋大学経済学研究科
 中北 徹
Q1.イントロ・・・
A1.(都知事選で焦点となっているとされ、また、国会の質問でも取り上げられている、原発再稼働の問題について安倍総理も、「議論が行われるのは望ましい。」と述べている。)
 経済学の観点から、コメントして、いくつか論点に触れて、議論の喚起に供したい。
最初にポイントを集約する。
第一は、事前の安全確保の対策、保険料などといった原発稼働のコストが世界的にアップしていること。第二に、万が一の際、巨大事故もたらす損害が膨大化している。最後に、日本の場合、廃炉の費用が発生しているが、それが企業の費用に明示的に計上されていないこと。
 
Q2.それぞれ詳しく・・
A2.まず、稼働コストの上昇が上昇している。2011年の段階で、民主党政権のもと、評価委員会が示した原発の電力コストは、当時、8円/KWH 。それが、最近では、たとえば、「自然エネルギー財団」の資料などを参照すると、11円から17円/KWHということで、2倍前後へ。その他、関連データを参照しても、2~3倍へ。
 
これは世界的な趨勢であって、保険料、安全確保の事故対策費などが、東日本大震災をきっかけに、リスクへの認識が高まった結果。すると、他の石炭・石油による発電コストは大差なく、小さくなっている可能性。
加えて、日本の場合、原発の廃炉の費用が積み上がってくる。廃炉技術が未開発の段階にあり、十分な試算が行われてない。
一方で、会計の観点から、廃炉は電力会社の命運を左右する大きな作業で、膨大な費用を伴うものだ。原理的には、事前に必要な費用を前倒しで積み上げる必要がある。しかし、電力会社のバランスシートに計上されていない。過小評価されているわけで、将来国民が負担する、見えない大きな費用になる可能性。
 
Q3.ということは・・・
A3.以上の全体像で、即時脱原発路線を支持するのか、それとも、時間をかけながら、緩やかに原発依存を減らしていくのか、という費用の選択の問題になる。それは国民がどう選択するのか、という政治的な課題だ。
現状では原発稼働がゼロ。しかし、そうしたなかで、アベノミクスが成果をあげている。株価が一昨年末から大きく戻し、今年は、一部上場の大企業は業績相場を達成すると見込まれている。原発(稼働)ゼロでも、経済成長が実現できることを実証したといえる。
もちろん、燃料コストがアップしているのは事実。そのこともあって、日本の経常収支の黒字額が減ってきた。これらの事情を念頭に入れて、脱原発か、それとも、原発稼働を重視して、国民がどう判断するのかが問われている。
東京都知事選挙をきっかけに、千葉や神奈川などの住民も、どこまで消費者とか、生活基盤の見地に立って、問題意識を高めていけるかが課題だ。
 
Q4.では、残るリスクの問題は・・
A4.最後に強調したいのは、原発事故発生のリスクと、巨大事故が起きた際の損害額との関係。
大震災のあと、確率的安全評価という観点にたって、原発の安全設計の妥当性を確認するための手続きや基準(PSA)を考える動きが生まれている。つまり、原発事故は起きるとして、その時点で原子力プラント、環境に対する影響を定量的に評価し、一定基準以下であれば、その事故に対しては安全性が確保されていると判断する、評価手続き。
しかし、テクニカルにはどうであれ、基本的な問題(ポイント)は、事故の発生確率と、その事故がもたらす損害賠償料との両者の掛け算、積がどれだけ大きいかである。
 
確かに、PSAモデルによる確率制御によって、発生件数は、もしも、一桁下げることで、安全性は改善されるかもしれない。しかし、一方、損害賠償額は大きく、巨大事故が起きると10兆円にも達すると見込まれる。近隣の土地買収・除染など費用を考えると、その何倍にも達する可能性。
事故発生の件数が一桁下っても、損害額が巨額なので、(両者の掛け算の積で決まる)やはり想定損害額が桁外れに大きい。そもそも、事故発生の確率が小さくなって、「数千年、数万年に1回の発生確率だ」といっても、それは今日、明日にも発生する可能性がなくなるわけでない。
すると、リスクである積の値を確実に減らし、ゼロにできるのは、原発を止めることになるだろう。
以上、経済学の観点から問題提起を試みた。議論の活性化を望む。
 

東海村で子どもの甲状腺検診 異常19人 全体の0.5%

 福島県以外での福島原発事故の影響を調べるために、茨城県東海村で行われた子どもの甲状腺超音波検診の中間報告が30日、筑波大付属病院(つくば市)でありました。
 
 2013月までに受診した3,600人中、甲状腺異常で精密検査が必要と診断されたのは19人で、全体の0・5%でした。19人のほとんどがしこり」で、2、3歳児が人ずつと最多した。
 甲状腺に20ミリ以下の膿疱(のうほう)かまたは5ミリ以下のしこりが見つかり「経過観察」と診断されたのは1067人(32・4%)でした32・4%という比率は、福島県の36%~44%を若干下回っています。
 結果について検診を指揮する筑波大の原尚人教授は「悪性腫瘍が一人も見つかっておらず、住民に不安を与えるものは何一つない」と述べましたが、今後の推移が注目されます
 
 汚染が知られている福島県以外の地域でも、早急に子どもたちの甲状腺検査を行って欲しいものです。
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甲状腺検診 異常19人 全体の0.5%
 東京新聞 2014年1月31日
 東海村は、東京電力福島第一原発事故による子どもの健康被害を調べる甲状腺超音波検診の中間報告を三十日、筑波大付属病院(つくば市)で行った。二〇一三年九月までに受診した三千六百人中、甲状腺異常で精密検査が必要と診断されたのは十九人で、全体の0・5%だった。結果について検診を指揮する筑波大の原尚人(ひさと)教授(甲状腺外科)は「住民に不安を与えるものは何一つない」と述べた。 (林容史)
 
 甲状腺に二十ミリ以下の膿疱(のうほう)か五ミリ以下のしこりが見つかり「経過観察」と診断されたのは千百六十七人(32・4%)。二十ミリを超える膿疱か五ミリを超えるしこりが見つかった十九人のほとんどが、しこりだった。二、三歳児が三人ずつで最も多かった。
 
 会見で原教授は「悪性腫瘍が一人も見つかっておらず、精密検査の結果も心配するようなことは、まったくない。現時点での甲状腺異常は、ほかに要因がある。(今後も)個人的には福島の影響は少ないと考えている」と見解を示した。
 検診は東日本大震災後に生まれた現在二~十五歳の幼児と小中学生を対象に一二年十一月から始めた。四千四十一人が受診を希望し、九割に当たる三千六百人が検査を済ませた。中間報告は今回で三回目。村は一四年度中に最終報告をまとめる方針。村は三十日の会見で、検診の対象となった子どもたちに対し、再検査を一六年四月から無料で行うことを明らかにした。