1日夜、都知事選主要4候補が参加して討論会が開かれ、その様子がインターネットで生放送されました。
東京新聞の記事によると、都知事選で原発の是非を問うことが日本の岐路になるとして、「脱原発」の可否が激論を呼んだということです。
当初 政府やマスメディアが避けたがった「脱原発」問題が都知事選の中心的な話題になったのは、当然の帰趨であり愉快なことです。これには細川氏の付っきりの応援弁士である小泉(純一郎)氏が、ひたすら「即時 脱原発」の一点張り(^○^)で訴えまくっていることが、なんといっても大きいようです。
それに対して「原発継続派」は、相変わらず「原発をやめれば電気料金が上がる」というような、マヤカシの口実しか挙げられないということも明らかになりました。
いずれにしても首都の知事選で「脱原発」がこれほど叫ばれたことは、今後の脱原発運動にも少なからぬ好影響を与えるものと思われます。
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なお、植草一秀氏は2日付のブログ「都知事選ネット討論会と腐った御用放送NHK」※で、インターネット討論会の意義を高く評価していますので以下に紹介します。
「日本記者クラブが実施する歪んだ討論会よりもはるかに中立公正な討論会である。
日本のマスメディアは腐り切って、腐臭を巻き散らしているから、今後も選挙の際の討論会はネット討論会だけにするべきだ。
記者クラブの討論会では、読売の橋本五郎、毎日の倉重篤郎、朝日の星浩など、ゴロツキ記者しか登場せず、頓珍漢な質疑応答を繰り返す。
日本をここまでダメな国にした主因のひとつは、マスメディアの著しい劣化にある。
権力にすり寄る、品性の低さが最大の問題だ。」
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原発是非激論 都知事選 主要4候補
東京新聞 2014年2月2日
東京都知事選(九日投開票)の主要四候補が参加する討論会が一日夜、都内で開かれ、インターネットで生放送された。四人が顔をそろえ、他候補にも質問できる形の討論会は初めて。日本の岐路である原発の是非と、福祉や防災など暮らしをテーマに、各候補が主張の違いを見極めてもらおうと論戦を繰り広げた。
参加したのは前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)、元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)、元厚生労働相の舛添要一氏(65)、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)。ドワンゴなどネット事業者七社が企画し、主催者発表で十七万人が視聴した。
「原発は争点ではないという人がいるが、都民の命の問題であり最優先に考えないといけない」「首相が脱原発と言えば、みんなが知恵を出してくれるだろうというのは責任あるリーダーの発言ではない」。一時間半の討論会で、四人が激しくけん制し合ったのが原発をめぐる是非だ。
舛添氏は、原発依存度を下げる努力に言及した上で「電力の安定供給や経済を考えないといけない。きちんと代替案を出さないと」と強調。隣にいた細川氏は「原発はコストもリスクも高い。『即ゼロ』を宣言すれば、みんな成長産業の自然エネルギーに切り替えていく」と訴えた。
宇都宮氏は、脱原発に向け「都内の放射線量の高い場所を率先して調査し、原発事故の被害者救済も合わせて進める」と宣言。一方、田母神氏は「原発をやめて電気料金が上がれば、倒産する中小企業が多いだろう」と反論した。
保育所に入れない待機児童対策も議題に。一人が「八千人を超える都内の待機児童をゼロにする」と公約を述べると、別の候補者との間で「質を考えないと、ただゼロになっただけでは解決しない」「どういう手法でやるのか」と言い合いになる場面もあった。