2024年11月13日水曜日

浜岡原発の防潮堤 28mにかさ上げへ 「基準津波」25・2mに対応

 浜岡原発の防潮堤は2012年に18mの高さで完成しましたが、その後 国の南海トラフ地震の津波想定に基づき22mまでかさ上げされました
 中部電力は、先に「基準津波」高さが25・2mとされたことを受けて、防潮堤をさらに28mにかさ上げすることを決め、13日規制委との意見交換の場で説明する予定です。継ぎ足し・継ぎ足しの改造で強度的に大丈夫なのでしょうか。いずれにしても大変な費用が掛かるものです。
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浜岡原発の防潮堤 28メートルにかさ上げへ 「基準津波」25・2メートルに対応 中部電力、13日に表明予定
                           静岡新聞 2024/11/12
 中部電力は浜岡原発(御前崎市佐倉)の敷地前面に設置している防潮堤を、現在の海抜22メートルから28メートルにかさ上げする方針を固めた11日までの関係者への取材で分かった。原子力規制委員会の再稼働に必要な審査で決定した耐津波設計の目安となる25・2メートルの「基準津波」を上回る高さにして、新規制基準に適合させる。林欣吾社長が13日に開かれる規制委との意見交換の場で説明する予定。
 浜岡原発の防潮堤は2012年に18メートルの高さで完成した。その後、国の南海トラフ地震の津波想定に基づき、22メートルまでかさ上げされた。関係者によると、中電は前回のかさ上げの際に取り付けた鋼鉄製の板など上部の4メートル部分をいったん撤去し、新たに10メートル分を上乗せする考えという。壁下部の補強もするとみられる。 東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえて定められた新規制基準は、原発の敷地内が津波で浸水しない「ドライサイト」を原則的に要求している。林社長はこれまでの取材や記者会見で、ドライサイトを確保するためにかさ上げを含む防潮堤の追加対策を検討していると明らかにしていた。
 3、4号機の再稼働を目指して受けている規制委の審査では、基準津波のほかに耐震設計の目安となる最大の揺れの想定「基準地震動」が決まっている。中電は13日の意見交換で建屋や設備、機器といったプラント審査の再開も要望する見通しで、かさ上げの設計の妥当性などもこの中で議論されることになる。
 中電の広報担当者はかさ上げについて「意見交換会の準備を進めていて、回答は差し控える」としている。


【浜岡原発】津波対策で整備した「防波壁」…海抜28メートルに“かさ上げ”する方針固める(中部電力)
                        静岡第一テレビ 2024/11/12
中部電力が、浜岡原子力発電所の津波対策として整備した防波壁を、海抜28メートルにかさ上げする方針を固めたことがわかりました。
中部電力は、浜岡原発の再稼働を目指していて、現在、3号機・4号機について原子力規制委員会による審査が行われています。
中電は、その後、想定される最大の津波の高さについて、より厳しい条件で解析を進め、南海トラフ巨大地震による津波と、海底での地すべりが重なって発生すると、最大25.2メートルに達すると2024年に新たな評価をまとめました。これに対し、原子力規制委員会は、10月の審査会合で、この想定が妥当な検討であると了承しました。
一方、この想定の津波は、現在の防波壁よりも高いため、関係者によりますと、中電は、今後、防波壁を28メートルにかさ上げする方針を固めたということです。
中電は、このかさ上げについて、13日に開かれる原子力規制委員会との意見交換会で説明する見通しです。

浜岡原発事故に備え 水素爆発防止へ、中部電力が新設備導入検討

 核燃料は直径10ミリ程度のジルコニウム製の管内に収められています。
 原発事故で核燃料が溶融すると超高温水がジルコニウムと反応して酸化ジルコニウムに変わる際に、水の組成である水素が遊離し水素ガスとなって上部に貯まるため、福島第1原発では大規模な水素爆発を起こしました。
 中部電力は、この水素爆発を防ぐ「水素濃度制御設備」の導入を検討しているということです。関係者によると、それは「触媒で水素と酸素を反応させて再び水にするもの」で、格納容器内水素濃度を低減させる装置だということです。それ自体は結構なことですが。
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浜岡原発事故に備え 水素爆発防止へ、中部電力が新設備導入検討
                           静岡新聞 2024/11/13
 再稼働を目指す中部電力浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の安全性向上対策で、中電が炉心溶融(メルトダウン)に備えて、格納容器から漏れ出た水素を酸素と結合させて水素爆発を防ぐ「水素濃度制御設備」の導入を検討していることが12日までに、関係者への取材で分かった。林欣吾社長が、13日に開かれる原子力規制委員会との意見交換の場で、原発敷地前面の防潮堤を現在の海抜22メートルから28メートルにかさ上げすることと合わせて表明する方針。
 関係者によると、同設備は触媒で水素と酸素を反応させて水にすることで、格納容器内の水素濃度を低減させる装置。電源や起動操作が不要で水素処理ができる。再稼働した東北電力女川原発2号機などでも導入されている。
 東京電力福島第1原発事故では、地震と津波で原子炉の冷却機能が失われ核燃料が溶融する過程で、燃料棒を覆っている金属の管(被覆管)が水や水蒸気と化学反応して水素ガスが発生し、原子炉建屋内に充満して爆発事故を招いた。福島第1事故の教訓を踏まえた新規制基準は、炉心が激しく損傷した場合でも、放射性物質が外部に放出されないように原子炉建屋が壊れない対策を求めている。
 中電の広報担当者は「意見交換会の準備を進めていて、回答は差し控える」としている。

敦賀原発2号機、原子力規制委が新基準への「合否」を13日に決定

 原子力規制委は今年8月、敦賀2号機が新規制基準に適合していないとする審査書案を了承し30日間の意見公募を経て正式決定するとしていました。
 13日の定例会合で意見公募に関する協議をした上で、審査書案を正式決定する見込みということです。
 敦賀2号機の維持費は社員(約1200人)の人件費だけでも年間100億円程と推定され、それらの費用はすべて電気料金の名目で国民の負担となっています。国民が納得できる決着をつけるべきです。
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敦賀原発2号機、原子力規制委が新基準への「合否」を13日に決定…「不合格」なら初
                           読売新聞 2024/11/11
 原子力規制委員会は11日、日本原子力発電の敦賀原子力発電所2号機(福井県)について、原発の安全対策を定めた「新規制基準」に適合していないとして正式に「不合格」にするかどうかを、13日の定例会合で決めると発表した。不合格となれば、2012年の規制委発足後で初めてとなる。

 規制委は今年8月、敦賀2号機が新規制基準に適合していないとする審査書案を了承した。30日間の意見公募を経て、正式決定することになっていた
 2号機を巡っては、原電が15年11月に再稼働に向けた審査を申請。審査書類の無断書き換えなど原電の不手際による中断を経て、23年に審査が再開された。しかし規制委の審査チームは「活断層が原子炉建屋直下に延びている可能性が否定できない」として、再稼働を認めない判断を示した。
 13日の定例会合では意見公募に関する協議をした上で、審査書案を正式決定する見込みだ。

9日夜の大規模停電は「人為ミス」原因 四電送配電が調査結果発表

 四国4県で9日夜に発生した大規模停電は、本州と四国を結ぶ電力の連系線の復旧を進める際に起きた操作上のミスによるものと四国電力送配電12日、調査結果を発表しました。文字通り「送配電上」のミスで影響は多大なので、しっかりして欲しものです。
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9日夜の大規模停電は「人為ミス」原因 四電送配電が調査結果発表
                           愛媛新聞 2024/11/12
 四国4県で9日夜に発生した大規模停電で、四国電力送配電は12日、本州と四国を結ぶ電力の連系線の復旧を進める際に起きた操作上の誤りが原因だったとする調査結果を発表した。人為ミスが関西方面に電力が多量に流れる事態を招き、四国内の需給バランスが崩れ、一部地域での送電が自動停止した。電力の流れを調整する手順を巡り、関西電力送配電との間に認識の違いがあったとしている。

13- 森関電社長、原発の新増設や建て替え「検討必要」と

 関西電力の森望社長は12日、福井県美浜町住民らと会談し、原発の新増設や建て替えは、それの検討が必要な時期に来ている」と話しました。

 原発の運用を出来るだけ抑制するという基本方針から、急遽「再稼働の促進」に切り替えたのは、昨年夏 岸田首相がコロナ罹患での休養から復帰した時にいきなり宣言したもので、国会の合議等を経たものではありません。
 福島原発事故後、原発は増々高コストな電源となる一方で、使用済み核燃料の処置・保管まで含めれば原発は最大量の炭酸ガスを排出します。安易に新・増設などを推進すべきではありません。
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森関電社長、原発の新増設や建て替え「検討必要」
                           時事通信 2024/11/13
 関西電力の森望社長は12日、同社の原発が立地する福井県美浜町で地元住民らと会談し、原発の新増設や建て替え(リプレース)について「検討が必要な時期に来ている」と話した。

2024年11月11日月曜日

〝県民投票で決める会″ 田中淳哉弁護士のブログのご紹介

  田中淳哉弁護士(上越中央法律事務所)のブログに掲題の記事が載りました。

 「柏崎刈羽原発稼働の是非を県民投票で決める会(県民投票で決める会)」のホームページを紹介するとともに、その〝要点をQ&A形式でまとめ”られています。

 以下に紹介します。
 「原発をなくす湯沢の会」も署名活動を開始しました。どうぞ参考にして下さい。
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「原発を再稼働するかどうかは県民投票をやってから決めて欲しい」ということで署名を集めています

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「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会(県民投票で決める会)」が、県民投票実施のために、条例の制定を求める署名をはじめました。

必要な情報はすべて上記リンク先のサイトに書かれていますが、要点をQ&A形式でまとめてみました。

どういう署名ですか?

柏崎刈羽原発の再稼働に関する県民投票(住民投票)を実現するための署名です。

県民投票をするためには、その手続きなどについて定めた条例が必要となります。条例案は多くの場合、議員や自治体の長が作成して議会に提出しますが、住民が知事に対して条例の制定を求めることも可能です。ただし、そのためには、有権者の50分の1以上の方から賛同の署名をもらう必要があります。今回の署名は、この県民投票条例の制定を求めるための署名ということになります。

条例制定を求めるために必要な署名数は3万6404筆ですが、条例案が県議会で否決されないようにするためには、なるべく多くの方の賛同が必要です。会では20万筆を目標にしているようです。

誰でも署名できますか?

新潟県内に住民票がある、18歳以上の方は、どなたでも署名することができます。

署名はどこでできますか?

上越市内にお住まいの方は、当事務所でも署名していただくことができます。営業時間中でも不在にしていることがありますので、お電話でご一報いただいたうえでご来所ください。

それ以外の署名スポットや、各市区町村の窓口・担当者については、県民投票で決める会のサイトでご確認ください。

自分も署名を集めたいのですが?

署名を集めるためには、「受任者」になることが必要です。新潟県内に住民票がある、18歳以上の方は、「受任者」になることができます。県民投票で決める会のメールフォームからお申し込みください。

署名簿は法令で定める所定の様式があり、注意事項も細かく決まっていますので、署名を集める前に必ずご確認ください。

署名以外にもできることはありますか?

①SNSをフォロー、シェアする

署名の期間が限られているので(12月28日まで)、大至急、この署名のことを多くの方に知らせる必要があります。

県民投票で決める会のSNS(Facebook、Instagram、X)をフォロー、シェアしてください。また、署名に関する報道などを拡散しましょう。

②寄付する

20万筆の署名を集めるためには、様々な費用がかかります。署名簿の印刷だけでも300万円かかるとのこと。県民投票で決める会のサイトからクレジットカードで寄付することができます。口座振り込みの場合には、以下の口座までお願いします。

新潟県労働金庫(金融機関コード:2965)
新潟南支店(店番号:363)
普通預金
口座番号:5766226
口座名:県民投票で決める会 代表 片野純也(ケンミントウヒヨウデキメルカイ ダイヒヨウ カタノ ジユンヤ)

③イベントを開催する

署名のことを知らせたり、集めたりするために、講演会や映画上映会を開催しましょう。

柏崎市長選、現新3氏立候補 柏崎刈羽原発再稼働、2氏は条件つき容認、阿部氏は全廃

 柏崎市長選は10日告示され、新人の反原発市民団体の共同代表で飲食店経営の阿部由美子氏(62)と、3選を目指す現職柏崎刈羽原発の再稼働を条件付きで容認する桜井雅浩氏(62)、新人の会社員で同じく条件付きで容認する野本祐二氏(58)の3人が立候補を届け出ました。
 阿部氏は午前10時に出陣式を行い、「同原発を全て廃炉にしたとき、柏崎の未来は変わると信じている」、「市民の命と暮らしを守る市政をつくっていきたい」と訴えまし
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新潟・柏崎市長選、現新3氏立候補 柏崎刈羽原発再稼働、2氏は条件つき容認、1氏は全廃
                           産経新聞 2024/11/10
任期満了に伴う新潟県柏崎市長選は10日告示され、いずれも無所属で、新人の反原発市民団体の共同代表で飲食店経営の阿部由美子氏(62)と、3選を目指す現職で同市に立地する東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を条件付きで容認する桜井雅浩氏(62)新人の会社員で同じく条件付きで容認する野本祐二氏(58)の3人が立候補を届け出た。選挙戦では、同原発の再稼働を巡り舌戦が繰り広げられることになる。

阿部氏は午前10時に市内で支援者と出陣式を行い、「同原発を全て廃炉にしたとき、柏崎の未来は変わると信じている」と気勢を上げ、「市民の命と暮らしを守る市政をつくっていきたい」と訴えた
桜井氏は午前9時から、市内の選挙事務所で出陣式を開催。原発や再生可能エネルギーの電力を市内に供給し、「柏崎を脱炭素エネルギーでものづくりを行う日本のトップランナーにする」とアピールした。
野本氏は、市民が原発を考えるきっかけになればと直前に立候補を決意。「津波対策として、同原発を高い壁で囲うことを条件に再稼働を容認する」という。ポスターは貼らず、訴えは選挙公報を通じて行う。

選挙人名簿登録者数は9日現在、6万6458人。

愛媛大で震災被災者の支援考えるフォーラム 福島から避難の沢上さん葛藤紹介

 学生有志でつくる研究フォーラム「学生が知りたい! 伝えたい! 震災・人災と交流・支援」が9日、松山市の愛媛大で開かれ、約20人が参加しました。
 福島県双葉町から出身地の松山市に避難した沢上幸子さん(49)が講演し、発生直後の避難所の様子や原発事故後、幼い子どもと愛媛に移るまでの葛藤などを紹介し、避難先の愛媛でいわきナンバーの車に乗っていると、ガソリンの給油を断られたりコンビニで駐車しないよう注意されたりしたことを報告し、「風評被害は人災」と指摘しました。
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愛媛大で震災被災者の支援考えるフォーラム 福島から避難の沢上さん葛藤紹介
                            愛媛新聞 2024/11/9
 2011年の東日本大震災の被災者の体験談を通じて今後の支援の在り方を考えるフォーラム「学生が知りたい! 伝えたい! 震災・人災と交流・支援」9日、松山市文京町の愛媛大であった。学生や市民ら約20人(オンライン参加含む)が被災者の心情や必要な支援について考えを深めた。
 学生有志でつくる研究フォーラム実行委員会が学生祭の一環で開催。東京電力福島第1原発事故で福島県双葉町から出身地の松山市に避難したNPO法人「えひめ311」(同市)事務局長の沢上幸子さん(49)が講演した。
 発生直後の避難所の様子や原発事故後、幼い子どもと愛媛に移るまでの葛藤などを紹介。避難先の愛媛でいわきナンバーの車に乗っていると、ガソリンの給油を断られたりコンビニで駐車しないよう注意されたりしたと紹介し「風評被害は人災」と指摘した。

デブリ本格回収は3号機 25年度前半に工法具体化

 東電は福島第1原発の核燃料デブリの取り出しについて、25年度前半に本格取り出しの工法具体化し、3号機については、30年代初頭に本格的な取り出しを始める計画であると明らかにしました。問題はその通りに実施できるのかということです。

 デブリの総量は1号機279トン、2号機237トン、3号機364トンと推定されます。
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デブリ本格回収は3号機 25年度前半に工法具体化
                           共同通信 2024/11/9
 東京電力は福島第1原発2号機で、2011年3月の事故後初めて溶融核燃料(デブリ)を回収した。量は約0.7グラムとごくわずかだが、分析して得られた情報を活用し、30年代初頭に本格的な取り出しを始める計画対象は取り出しの支障となる使用済み核燃料プールの燃料搬出を終えている3号機25年度前半の工法具体化を目指す
 1~3号機は東日本大震災で原子炉が冷却できなくなり、炉心溶融(メルトダウン)を起こした。溶け落ちた核燃料が制御棒などの構造物と混ざってデブリとなり、1号機に279トン、2号機に237トン、3号機に364トンあると推定される。

11- 東通原発重大事故時の防災訓練 車両の放射線量の測定や簡易除染の手順を確認

 東通原発の重大事故を想定した青森県の防災訓練が六ヶ所村など5市町村で行われ、六ヶ所村では参加者が車両の放射線量の測定や簡易除染の手順を確認しました。また東通村では能登半島地震での被害状況を踏まえ、土砂崩れなどで孤立した住民を陸上自衛隊のヘリコプターを使って避難させる訓練も行われました。
 能登半島地震は全国各地への大きな警鐘になっていることが分かります。
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県原子力防災訓練 原発の重大事故を想定 参加者が車両の放射線量の測定や簡易除染の手順を確認
                         RAB青森放送 2024/11/9
東通原発の重大事故を想定した県の防災訓練が六ヶ所村など5市町村で行われました。
訓練は青森県東方沖を震源とする地震の影響で、東通原発が外部電源を失い原子炉を冷却できず放射性物質が放出されたという想定で行われました。
六ヶ所村では参加者が車両の放射線量の測定や簡易除染の手順を確認しました。
また東通村では能登半島地震での被害状況を踏まえ、土砂崩れなどで孤立した住民を陸上自衛隊のヘリコプターを使って避難させる訓練も行われました
参加した人たちは避難所で使う物資を確認するなどして万が一に備えていました。
★宮下 知事
「原子力災害というのは独特な部分がありますので日頃の防災訓練に加えて本当に万が一に備えた準備をしておくということの必要性を改めて感じています」

県は参加したおよそ1,100人から意見を聞き取り、今後の訓練や避難計画に反映させます。 

2024年11月9日土曜日

もんじゅ、追加調査不要 「推定活断層」指摘受け 規制委

 国土地理院は10月29日、全国8カ所の活断層の地図を更新し、もんじゅ」の敷地内に長さ約1キロメートルの「推定活断層」を記載しました。

 原子力規制委は6日の定例会合で、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県、廃炉作業中)について、「リスクは十分低い」とした上で、追加調査などの指示は不要との方針を示しました。
 規制委は、位置がやや不明確で活断層である確実な証拠は確認できなかったとしていますが、そもそも活断層に確実な証拠を求める方が無理で、そんな場所に既に「もんじゅを設置してしまったこと自体が大変な問題です。
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もんじゅ、追加調査不要 「推定活断層」指摘受け 規制委
                            時事通信 2024/11/6
 原子力規制委員会は6日の定例会合で、敷地内に活断層のある可能性が指摘されている日本原子力研究開発機構(JAEA)の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県、廃炉作業中)について、今後の対応を議論した。
 規制委は「リスクは十分低い」とした上で、追加調査などの指示は不要との方針を示した。
 国土地理院は10月29日、全国8カ所の活断層の地図を更新。もんじゅ敷地内に北東―南西方向に通る長さ1キロメートルの「推定活断層」を記載したただ位置がやや不明確で、活断層である確実な証拠は確認できなかったとしている。
 規制委はこの日の会合で、使用済み核燃料が全て燃料プールで冷却されている点や、JAEAが冷却材のナトリウム漏えい事故などを想定した対策を取っていることを確認。「活断層図の公表を踏まえても追加調査などの指示は不要」とした。 

使用済み核燃料「中間貯蔵施設」事業開始 知事「中長期的スケジュールを」と

 6日に操業を始めた、青森県むつ市にある使用済み核燃料の中間貯蔵施設について、宮下知事は、使用済み核燃料の搬入と搬出について、国・県・市・事業者に対し、中長期的なスケジュールを示すよう求めました。
 中間貯蔵施設は、東京電力と日本原電の原発から出た使用済み核燃料を最長50年間保管する施設です。
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使用済み核燃料「中間貯蔵施設」事業開始を報告 知事「中長期的スケジュールを」
                       ABA青森朝日放送 2024/11/7
6日に操業を始めた、青森県むつ市にある使用済み核燃料の中間貯蔵施設についてです。宮下知事は、中長期的なスケジュールを示すよう事業者に要請しました。
中間貯蔵施設を巡っては、原子力規制委員会が6日、事業者のリサイクル燃料貯蔵に事業開始に必要な確認証を交付しました。
リサイクル燃料貯蔵の高橋泰成社長は7日、東京電力や日本原子力発電の幹部らとともにむつ市役所を訪れ、宮下知事と山本知也市長に、6日付で事業を開始したことを報告しました。
報告を受けた宮下知事は、使用済み核燃料の搬入と搬出について、中長期的なスケジュールを示すよう求めました
【宮下知事】
「県として取り組めるのは、期限の約束ということをしっかりと政府にも認識してもらい政府とも共有して国・県・市で事業者に対してしっかりと対応していただけるような環境を常につくっていくことと考えています」
中間貯蔵施設は、東京電力と日本原電の原発から出た使用済み核燃料を最長50年間保管する施設です。
原発の敷地外で中間貯蔵施設が操業するのは国内で初めてです。


燃料搬出へ「責任の自覚を」 青森知事が期限順守求める
                           共同通信 2024/11/7
 原発の使用済み核燃料を保管する中間貯蔵施設(青森県むつ市)の操業が始まったことを受け、宮下宗一郎知事と山本知也市長は7日、施設を運営するリサイクル燃料貯蔵(RFS)の高橋泰成社長らと市内で会談した。操業の報告を受けた宮下知事は「期限の順守という重い責任を自覚してほしい」と述べ、最長50年間としている貯蔵期間の厳守を改めて求めた
 施設には東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の燃料が9月26日に初搬入され、検査を経て今月6日に正式操業となった。現在は2026年度までの搬入計画が示されているが、その後の搬入予定や将来の搬出先、時期は具体化していない。

泊原発最大津波、北電の想定了承 規制委、15.7メートル

 原子力規制委は8日、北電 泊原発3号機の審査会合で、敷地に到達する最大の津波高さを海抜157メートルとする同社の想定をおおむね了承しました

 同電力は今年3月、海抜19メートルの防潮堤の新設工事を始めました。工期は約3年です
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泊原発最大津波、北電の想定了承 規制委、15.7メートル
                            共同通信 2024/11/8
 原子力規制委員会は8日、北海道電力が再稼働を目指している泊原発3号機(北海道)の審査会合で、敷地に到達する最大の津波高さを海抜15.68メートルとする同社の想定をおおむね了承した
 北海道沖から新潟県沖にかけて活断層が帯状に連なる「日本海東縁部」での地震と、原発周辺での地滑りによる津波が重なり合う場合などを想定した。
 同電力は2014年に海抜16.5メートルの防潮堤を設置したが、規制委から地盤が液状化する恐れを指摘されたため、造り直しを決定。今年3月、海抜19メートルの防潮堤の新設工事を始めた。工期は約3年
 斎藤晋社長は10月の記者会見で「大詰めを迎えている」と述べている。

09- 燃料デブリは約5ミリ0.7g 研究施設に輸送へ 福島第一原発2号機

 東電は8日、福島原発から試験的に取り出した燃料デブリ大きさ5ミリほど重さはおよそ0.7グラムで、密封容器内の水素濃度は検出限界以下と公表しました。
 水素ガスは、燃料鞘管のジルコニウムが高温下で水と反応した際に発生するので、そういう状況ではないということを示しています。
 東電は、今後、燃料デブリを茨城県の研究施設に運び、本格的な取り出し方法の検討に向け、1年ほどかけて分析を進めることにしています。
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燃料デブリは約5ミリ0.7グラム 研究施設に輸送へ安全性確認 福島第一原発2号機 福島
                       UFテレビユー福島 2024/11/8
東京電力は8日夕方、福島第一原発から試験的に取り出した燃料デブリについて、茨城県の研究施設に運ぶための安全性の基準を満たしていることを確認したと発表しました。
  (デブリまわりの動画が見られます↓)
【写真を見る】燃料デブリは約5ミリ0.7グラム 研究施設に輸送へ安全性確認 福島第一原発2号機 福
福島第一原発2号機では、溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しが行われ、大きさ5ミリほどのデブリを取り出しました。燃料デブリは7日、専用のコンテナに収められ、8日は安全に輸送するため、水素の濃度などを測定する作業が行われました。
その結果、燃料デブリの重さはおよそ0.7グラム水素濃度は検出限界値未満で、原発の敷地外へ輸送する安全性の基準を満たしていることが確認されたということです。
東京電力は、今後、燃料デブリを茨城県の研究施設に運び、本格的な取り出し方法の検討に向け、1年ほどかけて分析を進めることにしています。


福島第1原発採取のデブリ、重さは0・7グラム 分析のため構外へ搬出準備
                            産経新聞 2024/11/8
東京電力は8日、福島第1原発2号機で原発事故後初めて採取したデブリの重さが約0・7グラムだったことを明らかにした。7日に完了した試験的取り出しでは「3グラム以下」の採取を計画しており、想定内に収まった。放射線量の測定結果は公表しなかったが、5日の測定では回収可能な基準値以下の毎時約0・2ミリシーベルトだった。
   【写真】専用コンテナに収納されるデブリが入った容器
東電によると8日午前、原子炉建屋内にある「グローブボックス」と呼ばれる密閉装置に採取した5ミリ程度のデブリを入れ、重量や放射線量などを測定。重さは0・7グラムで、水素濃度は検出限界値未満だった。
今後、国の研究機関で採取試料を分析するため、原発敷地外へ搬出する準備作業に入る。東電はデブリの成分や硬さなどを分析し、本格的なデブリ回収に向けた工法の検討などに役立てたい考えだ。