東電は8日、福島原発から試験的に取り出した燃料デブリは大きさ5ミリほど、重さはおよそ0.7グラムで、密封容器内の水素濃度は検出限界以下と公表しました。
水素ガスは、燃料鞘管のジルコニウムが高温下で水と反応した際に発生するので、そういう状況ではないということを示しています。
東電は、今後、燃料デブリを茨城県の研究施設に運び、本格的な取り出し方法の検討に向け、1年ほどかけて分析を進めることにしています。
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燃料デブリは約5ミリ0.7グラム 研究施設に輸送へ安全性確認 福島第一原発2号機 福島
UFテレビユー福島 2024/11/8
東京電力は8日夕方、福島第一原発から試験的に取り出した燃料デブリについて、茨城県の研究施設に運ぶための安全性の基準を満たしていることを確認したと発表しました。
(デブリまわりの動画が見られます↓)
【写真を見る】燃料デブリは約5ミリ0.7グラム 研究施設に輸送へ安全性確認 福島第一原発2号機 福島
福島第一原発2号機では、溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しが行われ、大きさ5ミリほどのデブリを取り出しました。燃料デブリは7日、専用のコンテナに収められ、8日は安全に輸送するため、水素の濃度などを測定する作業が行われました。
その結果、燃料デブリの重さはおよそ0.7グラム、水素濃度は検出限界値未満で、原発の敷地外へ輸送する安全性の基準を満たしていることが確認されたということです。
東京電力は、今後、燃料デブリを茨城県の研究施設に運び、本格的な取り出し方法の検討に向け、1年ほどかけて分析を進めることにしています。
福島第1原発採取のデブリ、重さは0・7グラム 分析のため構外へ搬出準備
産経新聞 2024/11/8
東京電力は8日、福島第1原発2号機で原発事故後初めて採取したデブリの重さが約0・7グラムだったことを明らかにした。7日に完了した試験的取り出しでは「3グラム以下」の採取を計画しており、想定内に収まった。放射線量の測定結果は公表しなかったが、5日の測定では回収可能な基準値以下の毎時約0・2ミリシーベルトだった。
【写真】専用コンテナに収納されるデブリが入った容器
東電によると8日午前、原子炉建屋内にある「グローブボックス」と呼ばれる密閉装置に採取した5ミリ程度のデブリを入れ、重量や放射線量などを測定。重さは0・7グラムで、水素濃度は検出限界値未満だった。
今後、国の研究機関で採取試料を分析するため、原発敷地外へ搬出する準備作業に入る。東電はデブリの成分や硬さなどを分析し、本格的なデブリ回収に向けた工法の検討などに役立てたい考えだ。