柏崎市長選挙は17日に投開票が行われ、無所属現職の桜井雅浩氏が、共に無所属新人で自営業阿部由美子氏、燕市在住の会社員野本祐二氏を下し、3選を果たしました。
阿部氏は原発再稼働阻止を旗印に戦いましたが、残念ながら原発に反対する層以外への広がりを欠きました。
投票率は53・7%で 記録が残る1947年以降で過去最低となりました。
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[柏崎市長選挙2024・新潟]
現職の桜井雅浩氏が3選 柏崎刈羽原発再稼働反対の阿部由美子氏、燕市の野本祐二氏破る
新潟日報 2024/11/17
任期満了に伴う新潟県の柏崎市長選挙(柏崎市長選)は11月17日に投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の桜井雅浩氏(62)が、共に無所属新人で自営業阿部由美子氏(62)、燕市在住の会社員野本祐二氏(58)を大差で下し、3選を果たした。
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を巡って、桜井氏と野本氏は条件付き容認、阿部氏は反対と、主張が分かれた。2期8年の桜井市政の評価や、子育て・教育施策なども争点となり、有権者は市政の継続を選んだ。
桜井氏は多数の市議や、経済界の支援を受け、組織的な戦いを展開した。運営母体の経営危機に揺れる柏崎総合医療センターを必ず存続すると訴え、実績も強調して支持を得た。
桜井氏は当選確実となった11月17日午後9時前、市内の選挙事務所に集まった支持者約100人と共に万歳。「皆さまのご恩に報いるためにも強く優しい柏崎をつくっていく」と3期目に臨む決意を語った。
阿部氏は再稼働阻止を旗印に戦ったが、原発に反対する層以外への広がりを欠いた。
野本氏は浸透しなかった。
投票率は53・70%で2020年の前回選を9・10ポイント下回り、記録が残る1947年以降で過去最低となった。
▽当日有権者数 6万6016
▽投票者数 3万5448
▽投票率 53・70%
▽無効 498
◇柏崎市長選開票結果(選管最終)
当27、587 桜井 雅浩 62 無現(3)
6、931 阿部由美子 62 無新
432 野本 祐二 58 無新
【桜井氏略歴】市長(学習塾経営、市議4期、副議長、高校教諭)西本町1。早大卒。
◆桜井氏投票の2割超が原発再稼働反対、再稼働問題謙虚に向き合う姿勢を
告示1週間前までは無風になると思われた柏崎市長選は一転...
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柏崎市長選、桜井雅浩氏が3選…「原発再稼働には意義」「再生可能エネも育てる」
読売新聞 2024/11/17
東京電力柏崎刈羽原子力発電所の地元・新潟県柏崎市の市長選が17日に投開票され、条件付きで再稼働を容認する現職の桜井雅浩さん(62)(無所属)が3選を果たした。
桜井さんは市内の事務所で「脱炭素エネルギーとして原発の再稼働は意義がある。同時に柏崎では再生可能エネルギーも力強い柱として育てていく」と抱負を語った。
市長選には桜井さんと新人2人が立候補した。桜井さんは同原発の一部廃炉を求める一方、安全が確保されれば再稼働を認める考えを示し、支持を広げた。
同原発は柏崎市と刈羽村にまたがって立地する。同村では12日に村長選が告示され、再稼働を容認する品田宏夫村長(67)(無所属)が無投票で7選を決めた。今後は、新潟県の花角英世知事が再稼働の是非に関してどのような判断を示すかが焦点になる。
同原発は2021年にテロ対策の不備が相次いで発覚し、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を出したが、同委は昨年12月に命令の解除を決定。東電は今年4月、7号機に核燃料を入れる作業に着手し、6月には技術的に再稼働できる準備が整った。