2026年5月21日木曜日

美浜原発3号機の高圧タービンから蒸気漏れ 県が徹底した原因究明と対策を関電に求める

 8日に美浜原発3号機の高圧タービンから蒸気が漏れ、原子炉が停止したトラブルについて、福井県は20日、関西電力に対し「県民に不安を与えかねない」として徹底した原因究明と対策を求めました。
 同原発は04年に、長年点検されていなかった2次冷却水系の配管が破損して蒸気が噴出し、検査会社の作業員5人が死亡、6人が重傷を負う事故が発生しているので当然の指摘です。
 このラインを2次冷却水配管と称するのは原発特有の呼び方で、原子炉に対しては冷やすラインではあるのですが実際には超高圧・超高温の蒸気ラインです。
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美浜原発3号機の高圧タービンから蒸気漏れ 県が徹底した原因究明と対策を関西電力に求める
                         FBC 福井放送 2026/5/20
8日に関西電力美浜原発3号機の高圧タービンから蒸気が漏れ、原子炉が停止したトラブルについて、県は20日、関西電力に対し徹底した原因究明と対策を求めました。
県の坂本裕一郎防災安全部長は、関西電力の高畠勇人原子力事業本部長代理と面談し、美浜原発3号機のトラブルについて「県民に不安を与えかねない」として、徹底した原因究明と対策を求めました
これに対し、高畠原子力事業本部長代理は、今回のトラブルで「県民に多大なる心配とご迷惑をかけた」と陳謝しました。
このトラブルは、5月8日に美浜原発3号機の高圧タービンを覆うカバー上部にある金属製キャップに穴が開き、蒸気が漏れて、原子炉を手動停止したものです。
蒸気による腐食で、金属キャップは縦1センチ、横8センチの穴が開き、最も薄いところでは1ミリまで減っていたということです。
関西電力では、今週中に蒸気漏れを起こした周辺を切り出し、工場に搬出して調査をする予定です。
また破損したキャップは、運転開始からおよそ50年間、補修や交換をしておらず、直近の点検では異常は確認されなかったことから、点検方法の見直しも検討していきたいとしています。
高畠原子力事業本部長代理は、調査の状況を原子力規制庁に説明するとともに、原子力委員会の了承を得たのち、原因や対策を県に改めて報告するとしました。
なお漏れた蒸気に放射性物質は含まれておらず、周辺環境への放射能の影響はないとしています