2026年5月21日木曜日

トラブル相次いだ再処理工場のガラス溶融炉 性能確認は工場完成後に

 建設中の六ケ所再処理工場をめぐり、原子力規制委は20日、高レベル放射性廃液を固める設備の性能確認を工場の完成後に先送りするとした原燃の方針を妥当と判断しました。
 この設備では過去にトラブルが相次いでおり 工場完成前確認を求める声があります
 工場完成前にこの性能確認を行うことにするとなかなか合格に至らず、工場の完成が先送りになることを惧れたためと思われます。
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トラブル相次いだ再処理工場のガラス溶融炉 性能確認は工場完成後に
                           朝日新聞 2026/5/20
 日本原燃が建設している六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)をめぐり、原子力規制委員会は20日、高レベル放射性廃液を固める設備の性能確認を工場の完成後に先送りするとした原燃の方針を妥当と判断した。この設備では過去にトラブルが相次いでおり、完成前の確認を求める声がある
 再処理工場は、全国の原発から出た使用済み核燃料を化学処理し、燃料として使えるプルトニウムやウランを取り出す施設。原燃は2026年度中の完成、27年度の操業をめざしており、詳細設計について規制委の審査を受けている。
 再処理のあとに残る放射能レベルが極めて高い廃液は、ガラスと混ぜ固めて最終処分する。原燃は25年末、この工程を行う「ガラス溶融炉」が安定して動くか確かめる試験について、現在の規定では完成前に実施する必要はないとして、完成後にすると規制委に説明していた。
 規制委は20日の会合でこの原燃の方針を議論し、大きな異論は出なかった。完成前の検査では、ガラス溶融炉については放射性物質が漏れないかなどの安全性の確認をすればいいとした。
 一方で、今後審査する施設の運用ルールのなかで、トラブルが起きないような作業手順や、トラブルが起きた際の対応策を定めるべきだとした。20年前の試運転(アクティブ試験)では、溶融炉で廃液が詰まるなどの問題が起きたためだ。
 山中伸介委員長は会見で「使用前の検査でまず(放射性物質が)漏れないことを確認し、その上で詰まりを起こした場合の対応策はきっちりと定めておく。その二段構えで確認と監視を行いたい」と述べた。
 実際に運用ルールでトラブルを防げるかは不透明だ。原燃が「完成」としたあとに試運転でトラブルが発生し、操業に影響する可能性もある。(鈴木智之、新田哲史)