2021年12月2日木曜日

九電が2050年に「カーボンマイナス」を目標にと

 九州電力の池辺社長は、カーボンニュートラルの早期実現に向けて目標を引き上げました。

原材料の輸送なども含めて、2050年より早く温室効果ガスの排出をマイナスにすると発表しました。中間目標についても、2030年に主に発電事業で50パーセント削減という今年4月の目標を引き上げ、グループ全体で60パーセント削減することを掲げました
 まだ技術的に確立されていないので出来るかどうか分からないものの、「九州が元気になるためには、リスクをとっても今言うべきだ」と語りました。
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九電“脱炭素”目標を上方修正 温室効果ガス排出 2050年に「実質ゼロ」
                        RKB毎日放送 2021/11/30
九州電力はカーボンニュートラルの早期実現に向けて目標を引き上げました。
原材料の輸送なども含めて、2050年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにします。

池辺和弘・九州電力社長「温室効果ガスの排出削減など、地球温暖化への対応は喫緊の重要課題であると捉えています」
九州電力は新たな経営目標を発表し、2050年に燃料の使用だけでなく原材料の調達や輸送も含めて温室効果ガスの排出を実質ゼロにするとしました。
中間目標についても、2030年に主に発電事業で50パーセント削減という今年4月の目標を引き上げ、グループ全体で60パーセント削減することを掲げています(どちらも2013年度比)。
再生可能エネルギーを主力電源とすることなどで電源の低炭素化を図るとしています。また、2050年に家庭・業務部門ともに電化率100パーセントを目指します。
池辺社長は「2050年より早く温室効果ガス排出量がマイナスになる『カーボンマイナス』を目指す」と述べました。


九電が2050年に「カーボンマイナス」目標 大手電力初「リスクとる」と池辺社長
                             産経新聞2021/11/30
九州電力は30日、2050年までにグループで排出する温室効果ガスについて、発生量以上に削減する「カーボンマイナス」を達成するとした行動計画を発表した。これまで掲げていた同年のカーボンニュートラル(排出実質ゼロ)達成をさらに深掘りした形で、「大手電力事業者として初めて」(同社)となる野心的な目標だ。池辺和弘社長は「九州から日本の脱炭素をリードする企業グループを目指す」と語った。
計画では、九州での再生可能エネルギーの開発促進や原子力発電の最大限の活用、水素やアンモニアを活用した火力発電の低・脱炭素化などを進め、グループの事業で排出する温室効果ガスを2013年の6200万トンから30年に60%減の2600万トンとする。さらに二酸化炭素(CO2)の回収、貯留技術も活用し、50年までのできるだけ早い時期に実質ゼロを実現するとした。
加えて運輸など電力部門以外での脱炭素や、海外での再エネ開発、非効率発電所の改修支援を通じ、社会全体の温室効果ガス削減にも貢献するとした。こうした削減量を、グループでの総排出量を上回らせることで「カーボンマイナス」を実現することを目指す。

今回の計画は、既存の技術で達成が約束されているものではない。
洋上風力をはじめ再エネ開発の将来は権利関係者との交渉など不確定要素が多い。電気は大量にためられないので、必要とされる瞬間に必要とされる量を発電しなければならない。天候によって発電量が変動する太陽光発電など再エネの導入を拡大すれば、その変動に対応する調整力や慣性力、同期化力への手当てが求められるが、技術やコストの両面で実用化は緒に就いたばかりだ。また原発のリプレースや火力発電での水素、アンモニア混焼などについても現時点で確実に見通せる未来があるわけではない。
これらの点について池辺氏はこの日の記者会見で「できるかどうか分からない」と認めた。それでも、あえて高い目標を掲げたのは「温室効果ガスの排出が少ない電気を供給できることが地域間競争や国際競争の強みになる」(池辺氏)との思いからだ。
温室効果ガス排出を削減し、カーボンニュートラルを目指す方向は先に英国・グラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)でも確認された。具体的な達成方法では、各国に意見の相違が残るものの、社会生活や産業界は対応から逃れることはできない。
「地域とともに歩み、ともに生きる企業」と自己定義する九電にとって脱炭素の推進役として旗をふる姿勢を見せることで、国内の再エネ導入で先行する九州の地位をさらに高め、最終的には企業集積につなげたい狙いがある。
池辺氏は会見でこうも強調した。「九州が元気になるためには、リスクをとっても今言うべきだ」(中村雅和)

02- 伊方原発で乾式貯蔵施設が着工

乾式貯蔵施設が着工 伊方原発、新規制基準で初 四国電

                            時事通信 2021/11/30
 四国電力は30日、伊方原発(愛媛県伊方町)の使用済み燃料を一時的に保管する乾式貯蔵施設の新設工事を始めたと発表した。
 新規制基準の審査に適合した乾式貯蔵施設の着工は全国初。2025年2月の運用開始を目指す。
 乾式貯蔵は水や電源を使わず、空気の流れを利用して核燃料を冷却する保管方法。過去に東京電力福島第1原発や日本原子力発電東海第2原発で採用されている。
 工事では、乾式貯蔵建屋と乾式キャスクと呼ばれる容器15基を建設する。15基で燃料集合体計472体を保管できる。 

2021年12月1日水曜日

浜岡原発の最大津波高22・5メートルで提示へ(詳報)

 静岡新聞が「浜岡原発の最大津波高22・5メートルで提示へ ~ 」とする記事を出しました。これについては30日付で紹介していますが、新たな情報も含まれているので詳報として紹介します。

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浜岡原発の最大津波高225メートルで提示へ 防潮堤越える想定
                            静岡新聞 2021/11/30
 原子力規制委員会による中部電力浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性確認審査の対象となっている「基準津波」策定に関し、中電がプレート間(南海トラフ)地震で発生する最大津波高を22・5メートルとして、次回の審査会合に提示する方針を決めた。敷地前面に建設した22メートルの防潮堤を越え、構内の一部が浸水する想定となる。28日までの中電への取材や規制委が公表している事業者ヒアリングの資料から分かった。
 今後は規制委が22・5メートルの算出に至った中電の評価手法の妥当性を認めるかが焦点となる。浜岡原発では越流にも備えた多重の津波対策をとっているが、審査の展開次第では防潮堤のかさ上げなど追加工事が必要となる可能性もありそうだ。
 中電は浜岡原発のプレート間地震の津波について、独自モデルを使って評価している。国内外のマグニチュード(M)8、9クラスの地震による津波の最新の科学的知見に基づいて検討し、これまでは最大津波高を20・3メートルとしてきた。
 ただ、M9クラス地震での津波発生事例が少ないことなどを踏まえ「不確かさをさらに考慮する必要がある」と判断。評価に影響の大きいプレートのすべり量と跳ね上がる時間(ライズタイム)の組み合わせをより厳しい条件に設定して解析した結果、22・5メートルを算出した。
 中電は2019年5月の審査会合で、内閣府の南海トラフ津波想定に規制委が要求した条件を加えた試算として同じ22・5メートルを示したが、この際は「考慮する必要のない不確かさを反映させたもの」と参考値の扱いを主張した。今回は主体的に不確かさの幅を広げ、22・5メートルの数値を審査対象とする意志を明確化する形となり、意味合いが異なる。
 浜岡原発では防潮堤のほか、建屋内への浸水を防ぐ耐圧・防水構造の強化扉、高台への電源設備の配備といった多重の津波対策を新規制基準決定前から自主的に進めてきた。
 中電は「基準津波が確定していない現時点では追加対策を検討する段階にない」とし、まずは既存の対策を規制委に説明した上で新規制基準に適合するかどうかを議論したい考え。前提となる津波高の早期決定に「全力を注ぐ」としている。

かんがい用水を生かした水力発電で350世帯分

 飛島建設は11月24日、山形県米沢市で建設を進めていた「米沢大平小水力発電所」が完成し、11月から運転を開始したと発表しました。
 この発電所は、既存のかんがい用水設備を一部更新・共用する形で発電を行うもので、した発電用水圧管路が、地域のかんがい用水路を兼ねることで、かんがい設備の再生の役割も担っているということです
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落差96.6メートルで350世帯分を発電、かんがい用水を生かした水力発電所
                        スマートジャパン 2021/11/29
 飛島建設は2021年11月24日、山形県米沢市でオリエンタルコンサルタンツと共同で建設を進めていた「米沢大平小水力発電所」が完成し、11月から運転を開始したと発表した。
 この発電所は、普通河川である横川、地域が設けた既存のかんがい用水設備を一部更新・共用する形で発電を行う。今回の発電事業で新設する水圧管路が、地域のかんがい用水路を兼ねることで、かんがい設備の再生の役割も担っているという。
 発電出力は198.9kWで、有効落差96.6mを活用し、一般家庭350世帯分の使用電力用に相当する113万kWhの年間発電量を見込んでいる

 飛島建設とオリエンタルコンサルタンツの両社は、岐阜県中津川市内で2カ所、長野県安曇野市内で1カ所の小水力発電所を運営しており、今回の発電所は4カ所目となる。他の地域においても、同様に発電所の計画を進めており、今後も中小水力をはじめとする再生可能エネルギー事業の拡大を図る方針だ。 

玄海原発3号機 1次冷却水のヨウ素濃度が上昇

 九州電力は30日、玄海原発3号機で、原子炉格納容器内の1次冷却水の放射性ヨウ素濃度が通常より数倍に上昇したと発表しました。その値は運転上の制限値6万3000ベクレルより遥かに下回っています。燃料棒に微小な穴などが発生し放射性物質が漏れ出している可能性ります。
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玄海原発3号機 ヨウ素濃度が上昇 外部に放射能の影響は出ず
                            毎日新聞 2021/11/30
 九州電力は30日、玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で、原子炉格納容器内の1次冷却水の放射性ヨウ素濃度が通常より上昇したと発表した。燃料棒に微小な穴などが発生し放射性物質が漏れ出している可能性もあるとして、週3回の検査を毎日1回にして監視を強化する。外部への放射能の影響は出ていないといい、運転は継続する。
 九電によると11月29日まで1立方センチメートル当たり0・11ベクレル程度だったヨウ素濃度が、30日には0・74ベクレルまで上昇した。運転上の制限値6万3000ベクレルは下回っている。【峰下喜之】

伊方原発3号機が2日に再稼働 遅れで収支が約40億円悪化

 伊方原発3号機が12月2日に再稼働 当初予定より遅れ、四国電力は収支が約40億円悪化

                        KSB瀬戸内海放送 2021/11/30
 愛媛県の伊方原発3号機が12月2日に再稼働します。四国電力は再稼働が当初の予定より遅れたことで収支が約40億円悪化したことを明らかにしました。
 四国電力は2019年12月から運転を停止している伊方原発3号機を12月2日に再稼働、12月6日に送電を始める予定です。宿直中の社員の無断外出などで当初の予定より約1カ月半遅れました。
 四国電力の長井社長は、再稼働が遅れた期間の火力発電所の焚き増しや他社からの電力購入により、需給関連収支が約40億円悪化したことを明らかにしました。

(四国電力/長井啓介 社長)「今回の運転再開を新たなスタートと捉え、安全・安定運転に総力を挙げて取り組んでまいる所存であります」

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