14日、川内原発の重大事故発生時に指揮命令や情報共有を行う拠点となる緊急時対策棟や使用済み核燃料の乾式貯蔵施設の建設予定地を視察した規制委員会の山中伸介委員長らは、「安全性の向上につながる立派な施設」と評価しました。
乾式貯蔵施設については、既に東北電力女川原発での審査実績があることなどを踏まえ、「特段難しい審査になるとは考えていない」「使用済み燃料プールに貯蔵するよりもリスクは低い」として、「住民に分かりやすく説明したい」と述べました。
また塩田鹿児島県知事が浜岡原発の安全審査でデータを意図的に操作していた不正について指摘すると、山中委員長は「極めて深刻な案件だ」としたうえで、「不正が二度と発生しないような環境、ルール作りを早急に進める」と強調しました。
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川内原発を原子力規制委員長が視察、乾式貯蔵施設「安全上の懸念について住民に分かりやすく説明したい」
読売新聞 2026/2/15
原子力規制委員会の山中伸介委員長らが14日、鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原子力発電所を訪れ、安全対策や防犯に関連する施設を視察した。
規制委の視察は2023年4月以来で山中委員長の訪問は3回目。今回は、テロなどの攻撃に備えた特定重大事故等対処施設(特重施設)や、重大事故発生時に指揮命令や情報共有を行う拠点となる緊急時対策棟に加え、使用済み核燃料の乾式貯蔵施設の建設予定地を見て回った。
特重施設と緊急時対策棟について、山中委員長は「安全性の向上につながる立派な施設」と評価。また乾式貯蔵施設については、既に東北電力女川原発(宮城県)での審査実績があることなどを踏まえ、「特段難しい審査になるとは考えていない」との認識を示した。
その後、周辺自治体との意見交換会が同市の県原子力防災センターで行われ、塩田知事のほか、田中良二市長をはじめとする周辺9市町の首長や議会関係者らが出席。九州電力からも西山勝社長らが参加した。
首長たちから、乾式貯蔵施設の安全性や審査状況について質問が相次いだ。山中委員長は「燃料ピット(使用済み燃料プール)に燃料を貯蔵するよりもリスクは低い。安全上の懸念についても、住民に分かりやすく説明したい」と述べた。
また塩田知事が、中部電力が浜岡原子力発電所(静岡県)の安全審査でデータを意図的に操作していた不正について指摘すると、山中委員長は「極めて深刻な案件だ」としたうえで、「不正が二度と発生しないような環境、ルール作りを早急に進める」と強調した。
原子力規制委に地元側から要望 審査状況や防災巡り
共同通信 2026/2/14
原子力規制委員会の山中伸介委員長は14日、九州電力川内原発がある鹿児島県薩摩川内市を訪れ、塩田康一知事や原発30キロ圏内9市町の幹部らと意見交換した。地元側からは、規制委の審査状況や原子力防災の考え方を分かりやすく住民に説明するよう求める意見が相次いだ。山中氏は「情報発信と対話がいの一番だ。委員が現地に出向き説明したい」と応じた。
九電が川内原発で計画する使用済み核燃料の乾式貯蔵施設について、薩摩川内市の田中良二市長は「委員が現地に来て、審査の経過や結果を説明してほしい」と要望。複数の自治体幹部が原発事故時の屋内退避の方法や必要性について説明を充実させるよう求めた。
中部電力浜岡原発(静岡県)の耐震データ不正を受け、厳格な審査を求める意見も出た。山中氏は「不正が二度と発生しない環境やルール作りを早急に進めたい」と述べた。
会合には規制委から山中氏のほか神田玲子委員も出席。両氏はこの日、川内原発で乾式貯蔵施設の予定地などを視察した。