原子力機構は10日、大洗原子力工学研究所で福島第1原発2号機から取り出された溶融核燃料(デブリ)やデブリを分析する施設を報道陣に公開しました。
分析を通して、事故進展の推定やデブリの取り出し工法の検討に生かします。
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福島第1デブリや分析施設公開 原子力機構 取り出し工法検討 茨城
茨城新聞クロスアイ 2026/2/11
日本原子力研究開発機構(原子力機構)は10日、茨城県大洗町成田町の大洗原子力工学研究所で、東京電力福島第1原発2号機から取り出された溶融核燃料(デブリ)やデブリを分析する施設を報道陣に公開した。分析を通して、事故進展の推定やデブリの取り出し工法の検討に生かす。
デブリを受け入れているのは、照射燃料集合体試験施設。2024年11月に事故後初めて採取、搬入され、重さは0.693グラムだった。2回目は25年4月で、重さ0.187グラム。
これまでの分析で、核燃料のウランや原子炉の構造材料の鉄やニッケル、核燃料を覆う管の材料となるジルコニウムなどを検出。人の力で砕けることなどが判明している。2回目に採取したデブリは、1回目のものより核燃料成分を多く含む可能性がある。
1回目と2回目に採取されたデブリがそれぞれ別の容器に入れられ、1回目のデブリは一粒、2回目のデブリは1回目のものより小さい粒が複数見えた。
含まれる元素やその割合などを調べる化学分析をするため、1回目に採取したデブリ0.01グラムが溶け込んだ硝酸の溶液なども公開した。
原子力機構福島廃炉安全工学研究所の荻野英樹技術主席は「デブリの取り出し方法の具体化などにつなげるため、まずは1回目と2回目に取り出したデブリを比べて違いを調べる」と話した。
燃料デブリを公開 東京電力・福島第一原発から2回にわたり採取 場所により違いも
福島テレビ 2026/2/11
2月10日に日本原子力研究開発機構の研究施設で公開されたのは、東京電力・福島第一原発から採取された燃料デブリ。
福島第一原発では、2024年11月と2025年4月の2回にわたり合わせて約0.9グラムの燃料デブリの試験的取り出しに成功し、複数の研究施設で研究が行われてきた。
これまでに、2回目に取り出された燃料デブリは1回目よりも核燃料成分が多く採取場所によって違いがあることなどが分かっている。
日本原子力研究開発機構の萩野英樹技術主席は「一番大事なのはPCV(格納容器)にある堆積したデブリがどうかということだと思いますので、1つをもって代表的なものとは言えないのかなと」と語る。
福島第一原発の1号機から3号機までには約880トンの燃料デブリがあると推定されている。