福島第1原発事故から間もなく15年の7日、「とめよう原発!全国集会」が東京・代々木公園で開かれました。参加した8500人が「原発いらない、再稼働反対」「原発ゼロの社会をつくろう」とシュプレヒコールを上げながら渋谷、原宿の街をバレードしました。さようなら原発1000万人アクション実行委員会、原発をなくす全国連絡会など9団体でつくる実行委員会が主催。
7日は各地で集会が開かれました。しんぶん赤旗が大阪市、京都市、大津市、岐阜市の様子を報じました。
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とめよう原発 東京で8500人集会
しんぶん赤旗 2026年3月8日
東日本大震災・東京電力福島第1原発事故から間もなく15年の7日、「とめよう原発!全国集会」が東京・代々木公園で開かれました。参加した8500人(主催者発表)が「原発いらない、再稼働反対」「原発ゼロの社会をつくろう」とシュプレヒコールを上げながら渋谷、原宿の街をバレードしました。さようなら原発1000万人アクション実行委員会、原発をなくす全国連絡会など9団体でつくる実行委員会が主催。
集会で主催者あいさつした「さようなら原発」一千万署名市民の会の呼びかけ人で、ルポライターの鎌田慧さんは、高市早苗首相について「戦争、原発事故への反省がない」と批判。「『さようなら原発』だけでなくいろんな人たちと手をつないで運動を広げていこう」と呼びかけました。
盛岡大学の長谷川公一学長は、トランプ米政権が国際秩序を破壊し無法な戦争を繰り返す中、無人橋攻撃が原発への新たな脅威になっていると強調しました。
原発事故被害者団体連絡会の武藻類子共同代表が福島の現状を語り「被害者の暮らし再建とかけ離れた復興は砂上の楼閣だ」と批判。リレートークで新潟の東電柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票請求代壽者、佐々木寛和さんは「声を上げられる若者を増やし、対話の輪、民主的な政治を新潟からつくる」と発言し、拍手に包まれました。
参加した福島県須賀川市の堂脇和秀さん(56)は「政府は原発再稼働で福島県民の思いを踏みにじっている」と語りました。
日本共産党の小他見書記局長らが参加しました。
原発は廃止一択 各地集会
市民の力で新設阻止 大阪
原発ゼロの会・大阪は7日、「なくせ原発!再稼働はんたい! おおさか集会」を大阪市内で開き、215人が参加しました。集会後、JR京橋駅前でスタンディングと署名行動に取り組みました。
原子力資料情報室(CNIC)の松久保肇事務局長が講演。福島第1原発事故から15年がたっても廃炉までほど遠い現状や、原発が攻撃対象となる安全保障上の危険、世界で伸びる再生可能エネルギーと比べても建設費が極めて高い不経済性など原発の問題点を明らかにし「市民運動の力で原発新設阻止を。政府に国民が声を上げて対抗していこう」と強調しました。
代表委員の福岡泰治大阪労連議長があいさつ。歌手の一二三礼さんのミニライブ、福島からのメッセージ、原発賠償関西訴訟原告の訴え、地域から多彩な取り組みの発言、全国署名の呼びかけが行われました。
豊かな未来生きたい 京都
「バイバイ原発3・7きょうと」集会が7日、京都市東山区の円山公園音楽堂で開かれ、1000人が参加しました。デモ行進では 「I LOVE京都原発いらない」などと唱和し、沿道にアピールしました。
福島県の佐藤和良いわき市議が講演し「廃炉の見通しはない。事故が起きても国民は守られない。第2の福島を起こしてはならないと、いっしょにがんばろう」と強調しました。
リレートークで京都脱原発弁護団の渡辺輝人事務局長は、4月の京都府知事選で藤井伸生氏が原発反対を掲げていることに触れ「府は放射能拡散シュミレーションもちやんとしていない。政治の力も使って雨発をとめよう」と訴えました。
若者気候訴訟原告の横山椋大氏は「原発は環境負荷や廃棄物を将来世代に残す。黙れば都合のいい決定がされ続ける。豊かな未来を生きるため声を上げ続けましょう」と述べました。
日本共産党の堀川あきこ前衆院議員が参加し、紹介されました。
次世代に教訓伝えて 滋賀
「原発のない社会へ 2026びわこ集会」が7日、大津市で開かれ、550人が参加しました。木村真三 独協医科大学准教授が講演で福島原発事故からの15年を振り返り、次世代に教訓を伝えていくことの大事さを強調しました。
呼びかけ人の畑明郎さんはあいさつで「福井原発で過酷事故が起これば、滋賀県を含む広範囲で避難者が難民になる」と指摘。井戸謙一弁護士が基調報告し、福井県にある関西電力の原発7基の運転差し止め訴訟について大阪高裁で「原発規制の深刻な欠陥を主張したい」と述べました。
原発賠償関西訴訟原告団の佐藤勝十志(かつとし)さんが支援を訴え。福島原発事故で大津市に避難した青田恵子さんの布絵展が開かれました。
日本共産党の石黒良治滋賀県委員長らが連帯のあいさつをしました。
被ばくの被害感じる 岐阜
岐阜市で7日、「フクシマ事故から15年 人類は核と共存できない」とアピールする「第58回さよなら原発バレード・in ぎふ」が行われ、参加者100人がデモ行進しました。
集会で「ぎふ3・11当事者会」の後藤孝二さんは「半年と思って岐阜に避難したが15年もたってしまった」と振り返り、事故の1カ月後に保育園児だった息子の目の上に原因不明の大きな腫瘍ができ手術をしたことが避難を決意するきっかけだったと語りました。自身は避難2年後にうつ病を発症した経験があり「最近の甲状腺検査で再検査になったという人の話を聞き、被ばくによる心身の健康被害をリアルに感じています」と語りました。
「岐阜被爆2世の会」の入君正美さんは、かつて森本敏元防衛相が語った「原発は電力ではない。国防だ」という言葉を紹介し原発回帰を加速させる国を批判。「原発は廃止一択です」と力説しました。
集会に初めて参加したという女性(43)はチラシに描かれた原発の250キロ圈を示した地図「岐阜は原発披害もど真ん中り!?」を見て「岐阜には原発はないけど、危ないですね」と語りました。