2026年3月19日木曜日

中部電の内部通報、原発部門の反論優先/中部電力が地元議会は言い訳にしか聞こえない

 浜岡原発のデータ不正で、2020年ごろに寄せられた内部通報に対して原子力土建部は当時「合理的な説明がつく」と不正を否定し、通報窓口の担当部署はこの主張を優先する形で処理し不正が見逃されたと見られます。
 不正問題についての市民への説明会を中電は2月に8回開催し、合わせて356人が参加しましたが、中電から「(不正問題の解明は)第三者委員会に委ねている」という答弁が続いたことに、第三者任せで言い訳にしか聞こえないと批判が出ています。
 いずれにしても真の基準地震動がいくつになるのかを確定しないことには、この問題は前に進みません。
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中部電の内部通報、原発部門の反論優先
                            共同通信 2026/3/17
 中部電力浜岡原発のデータ不正で、2020年ごろに寄せられた内部通報への対処の詳細が17日、関係者への取材で分かった。原子力土建部は当時「合理的な説明がつく」と不正を否定し、通報窓口の担当部署はこの主張を優先する形で処理。通報が生かされず、不正が見逃された。


「言い訳にしか聞こえない」怒りの声続出 浜岡原発データ不正問題で中部電力が地元議会に説明 静岡・御前崎市
                         静岡朝日テレビ 2026/3/16
浜岡原発のデータ不正問題について中部電力が、取り組みの進捗を静岡県御前崎市の市議会に説明しました。
 御前崎市議会は1月、中部電力に対し市民への説明や浜岡原発に残された使用済み核燃料の安全確保などを申し入れていて、16日の原子力特別委員会で中電から対応が報告されました。
 このうち、市民への説明については2月開催した8回の説明会に、合わせて356人が参加したことや、説明会で中電から「第三者委員会に委ねている」という答弁が続いたことに、第三者任せだという意見が 相次いだことなどが報告されました。
 16日の委員会でも…。
福田伸次議員
(中電の説明は)言い訳にしか聞こえないって声を非常に多く聞いている。皆さんの理解を得るためにも(説明会)継続してお願いしたい
原子力対策特別委員会 河原﨑 惠士委員長
「我々の方から要求して答えていただくというのは、違うと思います。中部電力から説明会させてくださいという、姿勢物腰がいま求められていることではないのか」
 中電は今後、第三者委員会の査結果公表にあわせ説明会を実施する方針です。


中部電力 点検で発電所設備に異常は確認されず 浜岡原発データ不正で地元自治体から懸念の声受け点検
                         テレビNEWS 2026/3/16
この問題は、浜岡原発の再稼働に向けた審査で、耐震設計の基礎となる地震の揺れのデータを不適切な方法で算出し、意図的に揺れを小さく見せていた疑いがあるものです
地元自治体から現在の設備の安全性について懸念の声が上がっていたことなどから、中部電力は、発電所の設備点検を行っていました。
使用済み核燃料などを冷やす設備や放射性物質の漏えいを検知する装置などを点検し、16日までに異常は確認されず、安全を確保しているということです。
点検はおおむね完了していて、中部電力は引き続き、日々の点検などで安全を確保したいとしています。
今回の不正行為をめぐっては原子力規制委員会などが調査を続けていて、中部電力に対し3月末までに法律に基づいて事実関係などの報告を求める「報告徴収命令」を出しています。


原子力本部移転「検討中」 浜岡不正受け、中部電力
                            共同通信 2026/3/16
 中部電力が浜岡原発(静岡県御前崎市)の耐震設計に関わるデータを不正操作した問題を巡り、同社の豊田哲也原子力本部長らは16日、御前崎市議会の原子力対策特別委員会に出席し、同社本店(名古屋市)に拠点を置く原子力本部の市内移転について「引き続き検討する」と述べた。不正発覚後の1月、厳格な監督体制のため市議会が求めていた
 中部電担当者は、第三者委員会が問題を調査中で、その結果を踏まえた対応が必要だと説明。委員からは「真剣に進めようとする意気込みが全く感じられない」などの批判の声が上がった。
 また、中部電は要望を受けて2月中旬から住民説明会を8回実施し、計356人が参加したことも報告した。