2019年5月3日金曜日

テレビ各局“平成事件振り返り”から「福島原発事故」が消えた!

「平成」から「令和」に切り替わるこの12カ月テレビはこぞって「平成振り返り」特番を放送しましたが、なぜか福島原発事故のことほとんど出てこなかったということです。
 世界を震撼させた福島原発事故は、東日本大震災と並ぶ平成時代の2大悲劇だったのに何故なのでしょうか。
 
 安倍政権が、国民の関心を東京オリ・パラリンピックに向けさせるために、福島原発事故は解決された話にしたいと考えているのは良く知られています。テレビ局にはまずそれへの忖度がありますが、同時に原発の再稼働を目指す電力各社がテレビへの広告規模を拡大させた結果、テレビ各局が広告主に不都合な報道が出来なくなったという事情があります。
 
 記事の中で詳しく出てきますが、東京電力だけはさすがにまだ広告代は事故前のレベルに戻っていませんが、他の電力会社はすっかりテレビなどへの広告規模を事故前のレベルまで復活させています。それは直接的には国民に原発の安全性を訴えるためですが、同時にその潤沢な広告代で前述したようにテレビ局の動向を制約する意図を持っています。その方がむしろ本当の狙いだと思われます。
 
 電力会社は総括原価方式により、もともと広告宣伝費を自由に設定できます(広告宣伝費はそのまま電気料の原価となり、法律上その3%が電力会社の儲けの一部になる)。
 かつて電力会社は、その莫大な広告関係費を利用して、テレビ以外の分野でも大々的に原発の安全性を強調することで、原発安全神話を日本の隅々にまで浸透させました。そうしたメディアに対する強みを今度は原発の再稼働に向けて発揮しようという訳で、それは既に成功しつつあると見ることが出来ます。
 LITERAの記事を紹介します。
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テレビ各局の“平成事件振り返り”から「福島原発事故」が消えた! 
広告漬けと政権忖度で原発事故をなかったことに
LITERA 2019年4月30日
「平成」の終わりまであと数時間。この1、2カ月テレビ各局はこぞって「平成振り返り」特番を放送してきた。しかし、そのなかで、気になったことがある。どの番組を見ても、あの福島原発事故のことがほとんど出てこないのだ。
 たとえば、4月6日に放送された『池上彰のニュース そうだったのか! 3時間スペシャル』(テレビ朝日)。その内容は「平成30年大ニュース」と題し、平成の時代に起こった事件や出来事を「昭和」と比較し分析するというもので、ゆとり教育や消費税導入、テロの激増、そして「日本を大きく変えた自然災害」として西日本豪雨、雲仙・普賢岳などともに東日本大震災にも触れられていた。ところが、その震災についても「SNSが普及」「LINEに既読機能が」といった災害対策がメインで、多くの国民に甚大かつ深刻な被害を与えた福島原発事故についてはクローズアップしなかった。 
 フジテレビが3月31日に放送した『報道スクープ映像 昭和・平成の衝撃事件!大追跡SP』も同様で、昭和のロス疑惑まで取り上げているのに、原発事故にフォーカスすることはなかった
 NHKでも同じ現象が起きている。『NHKスペシャル』ではこの間、「平成史スクープドキュメント」と銘打った回顧シリーズを放送していたが、「大リーガーNOMO」「山一証券破綻」「小選挙区制導入」「安室奈美恵」などがテーマで、原発事故は結局、テーマにならなかった
 情報番組やワイドショーも、この間、レギュラー枠の中で平成ふりかえり企画を放送したが、やはり原発事故をクローズアップした番組は皆無
 とくに、唖然としたのがきょう、平成最後の日の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ系)だ。「年表で振り返る30年間」として平成の事件を振り返り、小泉政権の誕生、高橋尚子のシドニー金メダル、ライブドア事件などはたっぷり映像で放送したのだが、2011年になると、「災害の多かった平成、なかでも東日本大震災、いまだに復興道半ば」という短いコメントとともに、津波で押し流された町の写真パネルが一瞬、映されただけで、すぐに「それから2012年、東京オリンピック開催決定、スカイツリー開業、えーそんな前になんの?」と、宮根がおちゃらけトークで別の話題に移してしまった。
 そのあと、天皇・皇后の東日本大震災被災地慰問の映像が流れて、再び震災の話題になるのだが、ここでも不可解なことが起きる。「被災による避難者数」というフリップが映され、林アナが「およそ4万8000人の方が避難している、そのうちおよそ4万人は福島県の方」と解説したのだが、そのあと、原発のゲの字も口にせず、その「4万人の福島県の避難者」の原因についてネグってしまったのだ。
 
「この間、原発事故のことをきちんと取り上げていたのは『報ステ』やTBS、それも報道局が作った番組くらいじゃないですか。他の民放も、NHKも明らかに原発事故を避けていた」(民放関係者)
 言っておくが、この原発事故は当事者である吉田昌郎・福島第一原発の所長(当時)がいったんは「東日本壊滅を覚悟した」と回想したくらいの危機的な状況だった。そして、いまも4万人以上の人々がこの原発事故の影響で故郷を追われ、避難生活を強いられている。そんな重大事故をテレビの平成振り返り企画が不自然なくらいに避けまくっているのだ。これはいったいなぜなのか
 
東京五輪を控えて強まる忖度、そして原発広告の復活
 もちろんその理由のひとつは安倍政権に対する忖度だろう。現在、安倍政権は、原発被災者への支援打ち切りと強引な帰還政策を推し進める一方で、まるで事故などなかったかのように、原発再稼働を推し進めている。また、東京五輪を来年に控えて、原発事故の影響などないことをアピールしようと必死になっている
「直接的な現場への圧力というのはないが、局の上層部には、『五輪を前に日本の安全をアピールする必要がある。協力してほしい』というプレッシャーがかかっているようです。そのためか、原発事故をクローズアップしようとすると、上から『風評被害を助長するのはどうか』とクレームがつく。振り返り企画でも、そういう空気を忖度したということでしょう」(前出・民放関係者)
 
 さらに、もうひとつメディアが原発事故を取り上げない理由がある。それが電力会社によるメディアへの“原発広告”の復活だ。
 事故以前、東京電力をはじめとする電力各社やその司令塔・電力事業連合会(電事連)は新聞、テレビ、週刊誌などのマスコミに広告を大量出稿することで、原発に批判的な論調を封じ込めてきた。しかし原発事故が起こされると、安全神話を作り出してきたマスコミ、そして広告に出演していた芸能人や学者たちにも批判が高まり、電力会社からの広告は一時なりをひそめたかに見えた。
 ところが事故から3、4年が経った頃から、メディアでは“原発広告”が完全に復活。さらに、原発再稼働政策を推し進める安倍政権と歩調を合わせるように、電力業界は広告費を増やし、再びマスコミを“カネ”で漬け込んで“原発タブー”を作り出しているのだ。
 実際、電力業界の広告宣伝費は総じて右肩上がりだ。日経広告研究所が毎年発行している『有力企業の広告宣伝費』によれば、大手電力10社のうち、東京電力ホールディングスこそ福島原発事故以降の広告費は下降基調だが、他9社は全体として上昇の傾向にある。
 
関西電力、九州電力の広告費は3倍増に! 広告漬けでマスコミが再び
 たとえば、関西電力は美浜、大飯、高浜の3原発を擁するが、年間広告費は2015年度の31億円から翌16年度に92億円と実に3倍増。2017年の大飯、2018年の高浜再稼働とリンクしていると考えられるだろう。
 川内原発、玄海原発を持つ九州電力も露骨だ。専門家から火山のリスクなどが散々指摘されながら2015年に川内原発を再稼働し、昨年は玄海原発も続いた。前後の年間広告費を見てみると、2014年度に12億円だったものが、17億円(2015年度)、30億円(2016年度)、41億円(2017年度)と3年で3倍に膨れあがった。
 また、浜岡原発をかかえる中部電力は2014年度に36億円まで下がったが、2015年度は76億円と倍以上伸ばし、2016年度が約80億円、2017年度が76億円。これは福島原発事故前の2010年度(80億円)と同じ水準まで広告費を回復させたことを意味している。
 他にも、東北電力は2016年度に66億円、2017年度に64億円と2年連続で60億円台を記録(2010年度=85億円)、中国電力は2017年度に35億円(2010年度=42億円)、四国電力は2017年度に24億円(2010年度=30億円)まで上昇しており、いずれも福島事故前の水準に迫ろうという勢いだ。
 非公開の電事連や原子力発電環境整備機構(NUMO)など関連団体の広告予算もかなりの水準で上昇しているのは間違いない。事実、新聞や雑誌の広告だけでなく、すこし前からはテレビでも電事連のCMがごく普通に垂れ流されるようになっている。
 
 こうした“原発広告漬け”の中、メディアの原発事故関連の報道は激減し、原発再稼働に対する批判も行われず、そして今回のように「平成の終わり」という大イベントでの振り返り特番でも、原発事故は「なかったこと」にされてしまったのだ。
 おそらく本日から明日にかけて大量に流される各局の「即位特番」や「平成振り返り特番」でも、福島原発事故が正面から取り上げられることはないだろう。
 
 安倍政権への忖度、原子力ムラによる大量の広告出稿によって、マスコミは再び原発安全神話に加担し、原子力ムラと一体化しつつある。平成の最大の人災でもあり、世界でも未曾有の原発事故を平成の終わりとともに「なかった」ことにされてしまうのだろうか。 (編集部)
 

<道の駅ならは>原発事故で休館の温泉施設、8年ぶりに再開

 福島原発事故後に休館していた福島県楢葉町の「道の駅ならは」の日帰り温泉施設が25日、8年ぶりに営業再開しました。
 鉄筋コンクリート2階、延べ床面積1553平方メートルで、浴場のほかフードコート、日本酒「楢葉の風」など地元や周辺の特産品を扱う売店設けられています
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<道の駅ならは>原発事故で休館の温泉施設、8年ぶりに再開
  河北新報 2019年04月26日
 東京電力福島第1原発事故後に休館していた福島県楢葉町山田の「道の駅ならは」の日帰り温泉施設が25日、8年ぶりに営業再開した。町民らに憩いの場を提供し、近くのサッカー施設Jヴィレッジとの連携でにぎわいづくりにつなげる。
 国道6号沿いの施設は鉄筋コンクリート2階、延べ床面積1553平方メートル。浴場やフードコート、町産米使用の日本酒「楢葉の風」など地元や周辺の特産品を扱う売店を設けた。
 
 町は全町避難し、道の駅には双葉署の臨時庁舎が置かれた。避難指示は2015年9月に解除。温泉施設は17年度末で返還され、改修を進めてきた。18年度末まで使われた物産館は本年度改修し、20年春の再開を目指す。
 町の名物「マミーすいとん」の定食を食べたいわき市の主婦飯島久子さん(76)は「待っていた再開。友達を誘って、また温泉に入りに来たい」と話した。道の駅の渡辺正純駅長は「楢葉や浜通り全体の復興の動きの情報や物産を発信したい」と述べた。

03- 柏崎刈羽原発で作業員がやけど

柏崎刈羽原発で作業員がやけど セメント付着、男性2人
共同通信 2019/5/2 
 東京電力は2日、柏崎刈羽原発(新潟県)で4月、敷地の液状化対策工事に使うセメントが付着し、50代と20代の男性作業員2人が手首や足にやけどを負ったと発表した。
 
 東電によると、2人は委託先の作業員で、4月23日、セメント製造作業中に付着した。手袋や長靴を着用していたが、作業着の隙間などからセメントが入った可能性があるという。
 
 いずれも付着直後は強い症状がなかったとみられ、翌日以降も数日間勤務したが、その後、相次いで痛みやしびれを感じて病院で診察を受け、判明した。

2019年5月2日木曜日

02- 原発廃炉 費用総額 少なくとも6兆7000億円に

 NHKが原発の廃炉にかかる費用の総額を少なくとも6兆7000億円と集計しました。
 これに似た金額はこれまでも発表されてきました。放射能に汚染された廃材の最終処分の費用は除かれています。
   (関係記事)
 
 廃炉工事の元請けには通常原子力ムラの大手建設会社がなります。彼らは原発の建設でも収益を得、廃炉でも収益が得られるという構造になっています。
 末端で実際に作業する人たちには、元請け以下の中間のトンネル会社で合計半分ほどもピンハネされ、その残りが支払われます。
 工事の費用は、税金が充てられる以外は全て電気料に含めることが出来るので、費用を出来るだけ安くしようという動機づけが出来ないのが電力会社における諸工事の特徴です。
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原発廃炉 費用総額 少なくとも6兆7000億円に
NHK NEWS WEB 2019年5月2日
8年前の福島第一原発の事故後、11基の原発で廃炉が決まり、日本の原子力は「廃炉の時代」を迎えています。NHKのまとめでは、原発や関連施設の廃止にかかる費用の総額は少なくとも6兆7000億円に上り、費用には電気料金や税金などが充てられることから、作業の安全を図りながらどうコストを下げられるかが課題です。
 
福島第一原発の事故のあと、原発などの安全対策を求める国の規制基準が厳しくなり、福島第一原発以外ですでに7原発11基の廃炉が決まるなど、日本の原子力は「廃炉の時代」を迎えています。
こうした中、NHKが各電力事業者や研究機関の国への報告をまとめたところ、全国各地の原発や原子力関連施設の廃止にかかる費用の総額は少なくとも6兆7205億円に上ることが分かりました。
このうち、建設中の3基の原発を除いた53基の廃炉にかかる費用は3兆578億円になり、1基当たりの平均は577億円でした
 
原発以外では、青森県にある使用済み核燃料の「再処理工場」が1兆6000億円となり、最も高額です。
また、日本原子力研究開発機構では、全国79の施設の解体などの費用が1兆9100億円と公表され、人件費などを含めると3兆3000億円ほどに上る可能性があるとしています。
 
福島第一原発の廃炉にも8兆円かかる見通しの中、こうした費用には電気料金や税金などが充てられることから、作業の安全を図りながらどうコストを下げられるかが課題です。

2019年5月1日水曜日

原発の過去、現在、未来

 滋賀報知新聞が、原発の基本構造と現実に設置されている原発の概要について、総論的な記事を出しましたので紹介します。
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原発の過去、現在、未来 
滋賀報知新聞 2019年4月30日
日本-東日本大震災後、廃炉時代へ 中国-躍進する原子力産業
 茨城県那珂郡東海村に日本原子力発電の東海第二発電所がある。
 原子炉形式は「沸騰水型軽水炉(BWR)」、出力は110万キロワットで日本初の百万キロワット級の軽水炉、運転開始は1978年11月で年間約132トンの低濃縮ウランを燃料としている。
 2011年3月に発生した東日本大震災により原子炉は自動停止、その後、津波が襲ったが茨城県による津波評価を参考にした防潮壁強化工事や複数の冷却用電源が功を奏して、福島第一原発のような大惨事には至らなかったが、震災後現在まで原子炉は稼働していない。
 原発事故後、2012年に改正された原子炉等規制法において、原子炉の運転期間は40年と規定され、原子力規制委員会の認可を受ければ、1回に限り最長20年の延長が可能だ。
 
 原子力規制委員会は2018年11月に東海第二原発の運転期間延長を認可したが、事故を起こし廃炉となっている福島第一原発と同じ沸騰水型原子炉の期間延長は初めてである。
 現在、原発の運転期間延長が認められているのは、関西電力の高浜原発1、2号機、美浜原発3号機で東海第二原発が認められて計4基となるが、高浜原発、美浜原発は「加圧水型軽水炉(PWR)」、東海第二は「沸騰水型軽水炉(BWR)」と形式が全く異なる原子炉である。
 
日本 東日本大震災後、廃炉時代へ 運用中37基、廃止・解体中22基
中 国 躍進する原子力産業 稼働39基、建設中・計画中250基超
 
 原子炉工学で原子炉は主に熱中性子によって核分裂連続反応を維持する「熱中性子炉」と呼ばれ、熱中性子の減速材として水(軽水、重水)や黒鉛を必要とし、減速材の種類によって軽水炉(加圧水型、沸騰水型)、重水炉(加圧水型、重水減速型)、黒鉛炉(黒鉛減速沸騰軽水圧力管理型、改良型ガス冷却炉、マグノックス炉、UNGG炉)などがある。
 
 日本の原子炉は「加圧水型軽水炉(PWR)」、「沸騰水型軽水炉(BWR)」の2種類で、東日本にBWR,西日本にPWRが多い。
 沸騰水型炉と加圧水型炉の違いは、原発は核分裂性物質であるウラン233、ウラン235などを燃料とし原子炉で蒸気を発生させてタービンを回し発電をするが、沸騰水型炉は原子炉で発生し汚染された一次蒸気でタービンを回すためにタービン建屋自体を遮蔽する必要があり加圧水型炉は原子炉で発生し汚染された一次蒸気を使って間接的に二次蒸気を発生させてタービンを回すためにタービン建屋などを遮蔽する必要がなく、保守時の安全性が有利である。
 
 加圧水型炉は建設コストが沸騰水型炉に比べて3割以上も高くなるが、加圧水型炉が世界の主流である。
 日本の原発は運用中が37基、廃止・解体中が22基だが、世界の原発は運用中が443基、建設中が63基と将来は全世界で500基近い原発が稼働することになる。
 
 原発事故で発生する放射性物質は目に見えず拡散するために、日本では近隣諸国の原発の稼働状況が気になるところだが、台湾では台湾電力公司が3か所で計6基(SWR4基、PWR2基)、韓国は韓国水力原子力発電株式会社が4か所で試験運転を含むと計25基(ほとんどがPWR)、中国は中国広核工業集団公司が39基(PWR)稼働している。
 特に中国は原子力産業が隆盛期を迎えており、建設中・計画中の原発は250基を超えており、稼働しているのはすべて軽水炉だが、計画中の原子炉には高速炉、高温ガス炉、トリウム溶融塩炉、進行波炉などの新しい原子炉の開発に力を入れている
 新型や改良型などの原子炉だが事故の危険性は未知数で皆無ではなく、中国での原発事故は中国国内の問題に限らず近隣諸国にも大きな影響を及ぼす。
 中国を中心として東アジア内陸部の砂漠や乾燥地域の砂塵である「黄砂」が、偏西風に乗り東アジアの広範囲に飛散し日本にも大きな影響を与えている。
 
 「黄砂」は主に砂塵だが環境汚染物質も含まれており、一度原発事故が起これば偏西風に乗って放射能汚染物質が「黄砂」と同様に長期間日本に降り注ぐことになる。
 中国から「黄砂」やPM2・5の飛来が風下の日本に対して長年警鐘を鳴らしている。
 躍進する中国の原子力技術だが、大学の原子力学科や原子力発電産業(国有企業)は様々な面で優遇されて人気があり有能な人材が集まってくるのは日本とは異なるところだ。
 
 日本の原発は廃炉時代に入っているが、福島第一原発に廃炉の目処が立っていない、完全に廃炉する技術は未完成など日本の原子力技術が低下しているのが現実だ。
 国策事業として推し進めてきた原子力産業の終焉も、国策事業として取り組む時だろう。(代表主幹 冨田正敏)

震災と原発事故68・5% 平成で最も記憶に残った出来事

 福島民報社と福島テレビが共同で実施した県民世論調査(第25回)で、平成の時代で最も記憶に残った県内の出来事は、平成232011)年311日に起きた東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が685%を占めました。2位以下は一挙に5%台以下になりました。
 参考までに内閣支持率は1月よりも4・7ポイント上がり36・8%でした。
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震災と原発事故685% 平成で最も記憶に残った出来事
福島民報 2019年4月29日
 福島民報社と福島テレビが共同で実施した県民世論調査(第二十五回)では、平成の時代で最も記憶に残った県内の出来事を聞いた平成二十三(二〇一一)年三月十一日に起きた東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が68・5%を占めた。三十年余の平成の時代で最大の出来事だと多くの県民が意識していることが改めて浮き彫りとなった。
 
 回答結果は【表】省略の通り。震災と原発事故を巡っては、発生から八年が過ぎても、福島第一原発事故の廃炉・汚染水処理、住民の避難継続、県産品に対する風評など多くの課題が残されている。
 このほか、猪苗代町出身の世界的細菌学者・野口英世博士の肖像画が描かれた新千円札の発行(平成十六年)が5・5%、全国都道府県対抗男子駅伝競走大会での福島県チームの初優勝(平成三十一年)が4・6%となった。
 常磐自動車道の全線開通(平成二十七年)は4・5%、ふくしま国体開催(平成七年)は4・1%だった。
 
■内堀知事「支持する」 831%に
 内堀雅雄知事に対する県民の支持動向も調査した。結果は【グラフ(1)】省略の通り。「支持する」と答えたのは83・1%で、前回調査を1・6ポイント上回った。支持率は四回連続で八割を超えた。「支持しない」は5・6%で、前回より2・9ポイント減った。
 男女別で「支持する」は男性78・1%、女性87・6%。「支持しない」は男性8・5%、女性3・0%だった。年代別の「支持する」の割合は三十代が92・9%で最も高かった。次いで四十代92・0%、七十代85・4%などの順となった。
 内堀知事を「支持する」とした回答者の理由は「県外に向けての情報発信力」が20・7%で最も高く、「震災復興対策」が16・4%、「リーダーシップ」が14・5%などと続いた。
 一方、「支持しない」とした回答者の理由で最も割合が高かったのは「放射能問題への対応」で20・0%だった。
 
■「内閣支持」368% 前回より上昇
 安倍内閣を支持するかどうかも調べた。結果は【グラフ(2)】の通り。「支持する」は36・8%で、一月の前回調査から4・7ポイント上昇した。「支持しない」は44・7%で、前回より4・7ポイント下がった。男女別で「支持する」としたのは男性37・1%、女性36・6%。「支持しない」は男性48・5%、女性41・1%だった。
 
 年代別で「支持する」の割合は三十代の71・4%が最も高かった。八十歳以上45・5%、七十代41・6%などの順となった。「支持しない」は二十代の62・5%がトップで、五十代56・5%、六十代50・7%などと続いた。

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