福島民報社と福島テレビが共同で実施した県民世論調査(第25回)で、平成の時代で最も記憶に残った県内の出来事は、平成23(2011)年3月11日に起きた東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が68・5%を占めました。2位以下は一挙に5%台以下になりました。
参考までに内閣支持率は1月よりも4・7ポイント上がり36・8%でした。
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震災と原発事故68・5% 平成で最も記憶に残った出来事
福島民報 2019年4月29日
福島民報社と福島テレビが共同で実施した県民世論調査(第二十五回)では、平成の時代で最も記憶に残った県内の出来事を聞いた。平成二十三(二〇一一)年三月十一日に起きた東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が68・5%を占めた。三十年余の平成の時代で最大の出来事だと多くの県民が意識していることが改めて浮き彫りとなった。
回答結果は【表】(省略)の通り。震災と原発事故を巡っては、発生から八年が過ぎても、福島第一原発事故の廃炉・汚染水処理、住民の避難継続、県産品に対する風評など多くの課題が残されている。
このほか、猪苗代町出身の世界的細菌学者・野口英世博士の肖像画が描かれた新千円札の発行(平成十六年)が5・5%、全国都道府県対抗男子駅伝競走大会での福島県チームの初優勝(平成三十一年)が4・6%となった。
常磐自動車道の全線開通(平成二十七年)は4・5%、ふくしま国体開催(平成七年)は4・1%だった。
■内堀知事「支持する」 83・1%に
内堀雅雄知事に対する県民の支持動向も調査した。結果は【グラフ(1)】(省略)の通り。「支持する」と答えたのは83・1%で、前回調査を1・6ポイント上回った。支持率は四回連続で八割を超えた。「支持しない」は5・6%で、前回より2・9ポイント減った。
男女別で「支持する」は男性78・1%、女性87・6%。「支持しない」は男性8・5%、女性3・0%だった。年代別の「支持する」の割合は三十代が92・9%で最も高かった。次いで四十代92・0%、七十代85・4%などの順となった。
内堀知事を「支持する」とした回答者の理由は「県外に向けての情報発信力」が20・7%で最も高く、「震災復興対策」が16・4%、「リーダーシップ」が14・5%などと続いた。
一方、「支持しない」とした回答者の理由で最も割合が高かったのは「放射能問題への対応」で20・0%だった。
■「内閣支持」36・8% 前回より上昇
安倍内閣を支持するかどうかも調べた。結果は【グラフ(2)】の通り。「支持する」は36・8%で、一月の前回調査から4・7ポイント上昇した。「支持しない」は44・7%で、前回より4・7ポイント下がった。男女別で「支持する」としたのは男性37・1%、女性36・6%。「支持しない」は男性48・5%、女性41・1%だった。
年代別で「支持する」の割合は三十代の71・4%が最も高かった。八十歳以上45・5%、七十代41・6%などの順となった。「支持しない」は二十代の62・5%がトップで、五十代56・5%、六十代50・7%などと続いた。