2013年11月24日日曜日

官邸前 原発再稼動反対行動 80回に到達

 昨年の3月29日に始まった官邸前抗議行動は、11月22日で80回目を迎えました。
 この日は2200人が集まり、首相官邸前と国会周辺で即時原発ゼロ、再稼働反対を訴える官邸前抗議行動が行われました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
官邸前行動80回目 広がる「原発ゼロ」
しんぶん赤旗 2013年11月23日
 首都圏反原発連合(反原連)による、即時原発ゼロ、再稼働反対を訴える官邸前抗議行動が22日、首相官邸前と国会周辺で行われました。
 
 2012年3月に始まった同行動はこの日、80回目を数えました。2200人(主催者発表)が、「再稼働ヤメヨウ」「福島事故は未解決」と書かれたプラカードや傘、提灯(ちょうちん)などのアピールグッズを掲げて「原発なくせ」「再稼働反対」「海を汚すな」と訴えました。
 「一度は来たいと思っていました」と話す埼玉県鴻巣市の男性(69)は「最近は、事故が起きたときには反対だといってなかった人がテレビなどで反対というなど、原発ゼロの思いが広がってきていると感じます。すべての原発がなくなるまで一緒に頑張りたい」と話しました。
 福島県出身で神奈川県内に住む会社員、男性(64)は「汚染水問題は日々悪化して不安に思う。東電では対応しきれない。国が責任を持ってやってほしい」と話しました。
 山口県で上関原発建設反対の行動を続ける人たちがスピーチ。「祝島では31年間、国策とたたかい、1180回のデモをやってきた。これからも体を張ってがんばる」と決意を語りました。
笠井・吉良氏スピーチ
 日本共産党の吉良よし子参院議員と笠井亮衆院議員は22日、首相官邸前行動に参加し、国会前でスピーチしました。
 吉良氏は「汚染水を放置したまま原発の再稼働はありえません。いますぐやるべきことは、しっかりした汚染水対策です」と訴えました。
 笠井氏は、「原発輸出のため安倍首相だけでなく経団連までうごめいている。とんでもないことです。国と東電が何をやっているのか、しっかり見て追及していきたい。いますぐに政治の決断で原発ゼロが必要です。ご一緒にがんばりましょう」と呼びかけ。「子どもを守れ!」「原発廃炉!」とコールしました
 
 

福島原発 26日から使用済み核燃料の取り出し

 第1回目の未使用核燃料22体の取り出しの終了に引き続き、26日からは、放射線量が桁外れに高い使用済み核燃料の取り出しを始めるということです。
 第1回目の作業では5日間かかりましたが、使用済み燃料を取り出しは初めてとなるため、さらに時間がかかる可能性もあるということです
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
26日にも燃料取り出し再開 使用済み燃料も 福島第1原発
産経新聞 2013年11月24日
 東京電力が福島第1原発4号機の燃料貯蔵プールで早ければ26日にも2回目の燃料取り出し作業に着手することが23日、分かった。18~22日に行われた初回の作業にトラブルはなく、社内で作業の効率化などを検討した上で、問題がなければ正式に決定する。
 
 初回の作業では、習熟などが必要だったため、高い放射線を出さず移送時のリスクが比較的少ない未使用燃料22体を取り出した。2回目以降は、取り出しが急務とされる使用済み燃料を取り出す見通し。事故以降、1~6号機プールから使用済み燃料が取り出されるのは初めてとなる。
 未使用燃料と使用済み燃料は形状が同じことから、取り出し方法に大きな変わりはない。すでに数年間プールで冷やされているため、原子力規制委員会の更(ふけ)田(た)豊志委員も「(燃料を覆う)被覆管に軽微な損傷が生じた程度では、周辺に与える影響はそれほど大きくない」との見解を示している。ただ、高い放射線を出すため、東電は作業を一層慎重に行う方針だ。
 初回の作業では一連の作業に5日間かかったが、使用済み燃料を取り出しは初めてとなるため、さらに時間がかかる可能性もある。
 
 

2013年11月23日土曜日

原発・放射能ニュース 2013.11.21~25

 電子版の各紙に載った原発と放射能に関するニュースを掲示します(但し公開の範囲)。記事の掲載は原則として書き出し部分に留めますので、全文はURLをクリックしてご覧ください(URL記載のないものは公開の全文です)。公開期限後表示されなくなった記事を読みたい方はコメント欄にお書き下さい。(返信欄に表示します)
 
11.25
 
26日から核燃料の取り出し開始 東電、使用済みでは初 (東京新聞)
 東京電力は25日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールで、26日から2回目となる燃料取り出し作業を開始すると発表した。2011年3月の事故後、第1原発1~6号機の原子炉建屋から使用済み燃料が取り出されるのは初めて。
 18日から22日にかけて初回分として取り出したのはすべて、高い放射線を出さず移送リスクが比較的少ない未使用燃料だった。東電は初回の作業を検証した結果、強い放射線と熱を出し続ける使用済み燃料の取り出しを始めても問題ないと判断した。(共同)
 
内部被ばく不安多く 県北の子育て世帯調査
 (26日 「栃木県北部の子育て世帯調査 内部被曝への不安」本文記事参照)
 
11.24
 
森林のセシウム土壌5センチに沈着 周辺流出しにくく (茨城新聞)
 (25日 「森林地帯の土壌セシウム汚染」本文記事参照)
 
11.23
 
「聞いていない」町長ら戸惑い 第1原発周辺・国有化方針福島民友ニュース)
 政府が中間貯蔵施設の建設のため福島第1原発周辺の土地の国有化方針を固めたことについて、県や関係4町の町長らは22日、いずれも「聞いていない」として一様に戸惑いを見せた。施設の用地については石原伸晃環境相が国による買い上げを示唆してきたが、周辺の土地も含めた国有化の議論が表面化したのは初めてで、「寝耳に水」としている。
  県の担当者は「全く聞いておらず、内容も把握できていないため、何も言えない」としている。
  調査地点が最も多い大熊町の渡辺利綱町長は「あくまで政府側の考え」とし、「事実を確認する」と話した。政府による地質調査などが現在行われている双葉町の伊沢史朗町長は「正式な話は来ていないのでコメントは差し控える」としている。
  調査で建設可能とされた地点がある楢葉町の松本幸英町長は、国から何の報告もないとした上で「町としては町内の除染で発生した10万ベクレル以下の廃棄物を保管する保管庫として、建設ではなく調査を受け入れていた段階。今の段階では何もコメントすることはできない」とした。民間管理型最終処分場の候補地を抱える宮本皓一富岡町長も政府方針については「聞いていない」と話した。
 
福島第1原発周辺を国有化 中間貯蔵施設で15平方キロ(東京新聞)
 東京電力福島第1原発事故に伴う除染で発生した汚染廃棄物などを長期保管する中間貯蔵施設を建設するため、政府が第1原発周辺の土地約15平方キロを購入して国有化を進める方針を固めたことが22日分かった。除染を所管する環境省の石原伸晃大臣が12月前半、福島県を訪れて、佐藤雄平知事や地元4町の首長に施設建設の同意を正式に要請する。
 国有化する土地は東京ドーム約320個分に相当し、地権者は数千人に上る。国が住民や地元自治体の同意を得た上で、中間貯蔵施設の建設を急ぎ、遅れが目立つ除染の加速化を図る方針だ。(共同)
 
11.22
 
原発事故慰謝料 1年で打ち切り 紛争審、避難指示解除後(東京新聞)
 文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会は二十二日、同省で三十七回目の会合を開き、東京電力福島第一原発事故で避難を余儀なくされた住民への賠償指針を見直す議論をした。
 一人当たり月十万円が支払われている避難区域の住民への慰謝料は、避難指示が解除されてから原則一年間で打ち切る方針で合意した。
 避難指示は福島県内の十一市町村に出され、放射線量によって「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」に分かれる。三区域の人口は約八万一千人。
 審査会は家屋の賠償についても合意した。新築時の六~八割を賠償する。最低基準とされる築四十八年以上の木造住宅では、現行の三~四倍に相当する額となる。
 審査会は「実態に見合った賠償を」との訴えを受け、年内をめどに指針をとりまとめる。東電は指針に沿って賠償額を算定する。
 復興政策をめぐっては、自民党が十月三十一日、除染への国費投入を柱とする提言をまとめ今月十一日に安倍晋三首相に提出した。政府は東電負担としてきた政策を見直す。
 
東電、今後の作業公表せず 核燃料取り出し 問われる情報公開の在り方(河北新報)
 東電は、燃料を輸送容器から取り出し保管する共用プールでの作業や、2回目以降の移送日程について「核物質の防護上、答えられない。作業終了後に公表する」としている。 
 ただ、容器の落下など緊急時の対応は不透明で、高線量の使用済み燃料を移送する2回目以降、作業工程の危険性はさらに高くなるとみられる。 
 県や双葉郡の首長は「原発周辺の避難区域に立ち入りしている住民の安全を確保するためにも、情報を公開すべき」と指摘しており、今後の情報公開の在り方が問われる。 
 
福島第1原発 破損燃料、新たに4体 廃炉工程影響必至(河北新報)  
 福島第1原発の使用済み核燃料プールに東日本大震災前に破損した核燃料が80体あった問題で、東京電力は21日、新たに4体の破損燃料をプールに保管していたことを明らかにした。計84体となり、廃炉工程に影響が出る可能性がある。
 東電によると、4体は第1原発5、6号機に各1体、第2原発2号機に2体。いずれも震災前に破損し、各原子炉建屋内の燃料プールで長期間保管している。同社は詳しい破損時期、状況を調べている。
 破損燃料の中で廃炉作業の進む1~4号機に計80体あり、このうち18日に燃料取り出しの始まった4号機に3体保管されている。80体の大半がひび割れで、他は小さな穴が空いている。1973年に初めて破損が発覚したという。
 
11.21
 
福島原発事故 避難住民 帰還後「個人線量が基本」規制委方針 「空間線量」から変更(しんぶん赤旗)
 原子力規制委員会は20日の定例会合で、東京電力福島第1原発事故で避難している住民の帰還に向けた防護措置のあり方などについて、「基本的考え方」をほぼ了承しました。これまで専門家による検討会合が4回開かれ、11日に案がまとめられていたもの。
 「考え方」は、帰還後の被ばく線量管理について、個人線量計による測定を基本とすることなどが明記されました。個人線量計などを用いた個人線量は、ヘリコプターなどによる空間線量率から推定される被ばく線量と比べて低くなる傾向が指摘されています。
 更田(ふけた)豊志委員は「(考え方は)『不安解消』が先にきてしまっている。安心の前には必ず安全がなくてはいけない」と発言。田中俊一委員長は、「低線量被ばくに関しては安全だということを科学的に言える状況にはない。だからこそ不安がある。それにどう応えるかという視点だ」と説明しました。
 
福島5・6号機廃炉へ 建屋にまだ燃料3246体(朝日新聞)
  東京電力福島第一原発5、6号機の廃炉に向けた検討が最終段階に入った。両機は重大事故を免れたものの、原子炉建屋内に計三千二百四十六体もの核燃料が残されている。これらが全て取り出されれば危険性が減り、建屋の活用にもつながるが、具体的な取り出し計画は未定だ。  東電はこれまで5、6号機の建屋を汚染雨水の移送先として検討するなど、活用策を模索してきた。核燃料を早期に取り出せば原子炉を使った実験も安全にでき、廃炉作業に生かすこともできる。
 
 だが、事故当時に定期検査中だった5、6号機は、原子炉内に核燃料が入ったまま。6号機は先月、使用済み核燃料プールに移し始めたが、5号機の計画は未定。プールに移したとしても核燃料は当面、建屋内に残る。(清水祐樹)
 
福島第1原発5、6号機廃炉へ 地元、冷静に受け止める(河北新報)
 東京電力が福島第1原発5、6号機の廃炉方針を固めた。原発事故の避難者や、福島県内の原発全基廃炉を求める県議会関係者は「当然だ」と受け止めている。
 5、6号機の立地する同県双葉町から、いわき市に避難している無職大橋庸一さん(72)は「5、6号機は事故を起こした1~4号機に隣接し、廃炉は当然。1~4号機の廃炉作業をしているそばでの再稼働はあり得ない」と言い切る。
 「事故から2年8カ月たっている。もっと早く決断すべきだった」と語るのは同県大熊町の武内正則さん(63)。会津若松市の仮設住宅に避難している。「1~4号機では汚染水漏れが続いている。新たに排出する放射線量もゼロにすべきだ」と注文を付ける。
 
 
 

東電、今後 核燃料取り出しの作業公表せず

 東電は、燃料を輸送容器から取り出し保管する共用プールでの作業や、2回目以降の移送日程について「核物質の防護上、答えられないので作業終了後に公表する」ことを明らかにしたということです。 
 それに対して福島県や双葉郡の首長は「原発周辺の避難区域に立ち入りしている住民の安全を確保するためにも、情報を公開すべきだ」としています。
 
 もともと原子力基本法では原発に関しては公開することが原則とされており、ここで急に核防護上公表できないといわれても、ではそうした可能性に対応できる警備体制が本当に取られているのかという疑念や、また「核防護」を口実にして「隠蔽体質」の中に逃げ込もうとしているのではないか、という不信感の方が先立ってしまいます。
 
 首長たちとの協議の結果がどうなるのか見守りたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
東電、今後の作業公表せず 核燃料取り出し 問われる情報公開の在り方
福島民報 2013年11月22日
 東電は、燃料を輸送容器から取り出し保管する共用プールでの作業や、2回目以降の移送日程について「核物質の防護上、答えられない。作業終了後に公表する」としている。 
 ただ、容器の落下など緊急時の対応は不透明で、高線量の使用済み燃料を移送する2回目以降、作業工程の危険性はさらに高くなるとみられる。 
 (福島)県や双葉郡の首長は「原発周辺の避難区域に立ち入りしている住民の安全を確保するためにも、情報を公開すべき」と指摘しており、今後の情報公開の在り方が問われる。 
 
 

2013年11月22日金曜日

年間 1ミリシーベルトか20ミリシーベルトか

 原子力規制委20日の定例会合で、福島原発事故で避難している住民の帰還に向けての「基本的考え方」をほぼ了承しました、「帰還後の被ばく線量管理個人線量計による測定を基本とすることなどを含む驚くべきものでした。
 2013年11月12日住民の被ばく量は線量計で実測すればよいと・・・
しんぶん赤旗11月21日「福島原発事故 避難住民 帰還後「個人線量が基本」 
 
 また避難解除について空間線量率から推定される年間積算線量が20ミリシーベルトを下回ること「必須の条件」とされました。
 規制委ではさすがに「20ミリシーベルトまで許容できる」という意味では使っていませんが、かつては一部の人たちが公然と「許容できる」と公言しましたし、その影響はいまなお残っています。
 
  被曝の許容限度を年間1ミリ~20ミリ~100ミリシーベルトにすることの意味について、武田教授がブログを公開しました。
 
 以下に紹介します。(公開日は20日)
 
  (関連記事)
    2013年11月12日被曝の限度は民主主義で・・1ミリと20ミリの違い 
    2013年11月4日「1年1ミリにこだわるな」は「日本語」ではない と 
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
科学と合意  このぐらいは区別して欲しい
 武田邦彦 2013年11月18日
 科学は時としてまだ事実を明らかにできないことがある。たとえば、地球が宇宙の中心なのか(天動説)、それとも地球が太陽の周りをまわっているのか(地動説)が真面目に議論された時代もあった。
 でも、科学はやがて事実を明らかにし、今では「地動」であることを疑う人はいない。つまり「説」が取れれば初めて科学として確定する。「被曝と健康」という科学的問題は、まだ「説」がある時代で科学的には確定していない。福島で甲状腺がんの子供が増えている現在、全員が「正しいこと」を理解して発言しなければならない。
 そんな状態だから、原発などのように事故が起これば被曝するようなものは少し待って、被曝と健康について「説」がなくなるまで待ったほうが良いのだが、急ぐ人がいるので「事故は起こらないだろう」として見切り発車した。
 
 でも、被曝の基準は作っておかなければならない。そこで、科学的には確定していないが、「このぐらいだろう」という感じを「合意」しておこう、「合意ができれば原発も運転できる」ということで、関係者が検討し、国民の合意を得てスタートした。つまり「安全だから1年1ミリ」と決めたわけでもない。まして1年20ミリとか100ミリまで安全などという「科学的データ」はない。そういうことを唱える人もいるという段階だ。
 そこで、「致命的発がんと重篤な遺伝疾患の合計が日本人全部で8000人でる」というまで「我慢しよう・・・専門的には「耐えられる限界」」ということを決め、多くの学者が納得できる数字が「一般人については、1年1ミリシーベルト以下の被曝」となったのである。もちろん、科学には達していないので異論はある。でも異論を言う人も「合意」には従う必要がある。異論のある人はそれを「科学」まで高めれば良く、それが医師や科学者の役割なのだ。合意もされていない自分の説を勝手に社会に言うのは、具体的な障害が出たときには責任をとる必要がある(イタリアの地震予知裁判の有罪と同じ)。
 
 そして、この合意がなければ、原発の設計もできない。たとえば正常に運転していても原発の敷地境界では一般人が歩いたり生活をしていたりするので、そこに人がいても1年1ミリシーベルトを超えることのないように設計しなければならない。
 事故が起こった最初の段階では、隠し通せると思ったのだろう、「1年100ミリまで大丈夫」などという人がいたが、この「大丈夫」という意味は、具体的に言うと「80万人が被ばくで死んでも大丈夫」ということだ。交通事故死が1年1万人を超えると「交通戦争」と言って多くの人が怖くなるぐらいだから、原発で80万人が死ぬと言ったら、だれも原発の運転に賛成しなかっただろう。
 
 さらに「事故が起こったから1年20ミリシーベルトまで仕方がない」と言った人もいたが、この「仕方がない」というのは、16万人が死ぬことを意味している。
 「日本全体ではない。福島県だけだからいいじゃないか」という人もいるが、交通事故でもなんでも1万人死ぬというのは日本全体のことで、少ない県もあれば多い県もあるが、全体として「日本全体で1万人も死ぬような産業は許さない」というのがコンセンサスである。
 さらに、「科学的に1年1ミリでどのぐらいの犠牲者がでるかわからないのに、武田は何を言っているのか!」とバッシングする人もいるが、「1年1ミリ」は「科学」ではなく、「合意」である。科学的には現在のデータから言えば、1年1ミリで8万人から800人というぐらいのところしか絞り込めないが、それでは原発を運転できないから、合意したのだ。
 だから、1年1ミリの合意を変更するときには、20ミリで良いとかそういうのではなく、犠牲者が16万人で良いか?と言わなければならない。自分で原発を進めるのに「合意手続」をしておいて、事故が起こったら合意がないようにいうのは実に汚く、狡猾で、日本人の誠実さが見られない。
 繰り返すが、一般人が1年1ミリと決めたのは、「日本社会の合意」であって、それは「8000人の犠牲者」ということを意味している。「科学」と「合意」の区別もできないような人は他人を危険に陥れるので発言を控えてもらいたい。
 「1年1ミリは厳しすぎる」とか「守らなくても良い」という人はその前に、社会が合意している他のこと、たとえば「飲酒運転はしてもよい」とか「1リットル0.15ミリグラムのアルコールで酒気帯び運転とするのは厳しすぎる」と言ってからにしてほしい。
 この日本は野蛮な国ではなく、約束を守る国なのだ
 
 

2013年11月21日木曜日

汚染木材チップの放射能、滋賀県測定の4倍を検出

 琵琶湖畔に放射性物質に汚染された木材チップが放置されている問題で、京都のNPO法人がチップから1キロ当たり約1万2000ベクレルの放射性セシウムを検出したことが20日分かりました。
 これは滋賀県が公表した濃度の4倍にあたり、国が処分する指定廃棄物の基準値8000ベクレルを超えています滋賀県の測定した濃度が低かった理由は、雨水を大量に含んだ状態で測定したためで、木片が濡れれば見かけの重量が何倍にも増えるために,1キロあたりの放射性物質の濃度は見かけ上低くなります。
 
 NPOがチェックしなかったなら、県はこのまま指定廃棄物に相当しないものとして処分しようとしたのでしょうか。
 こうしたことも含めて、この木片チップの不法投棄が明らかになってから既に半年が経過したのに、一向に積極的に取り組もうとしない滋賀県当局の対応は全く不明朗です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
汚染木材:放射性セシウム、滋賀県の4倍検出 NPO測定
毎日新聞 2013年11月20日
 滋賀県高島市の琵琶湖畔に放射性物質に汚染された木材チップが放置されている問題で、京都のNPO法人がチップから1キロ当たり約1万2000ベクレルの放射性セシウムを検出したことが20日、分かった。県が公表した濃度の4倍にあたり、国が処分する指定廃棄物の基準値8000ベクレルを超えていた。県の濃度が低かった理由として、台風の後で雨水を大量に含んだ状態での測定が原因とみられ、専門家は「やり方が不適切だ」と指摘している。
 
 一方、県は「汚染の疑いが強まった時期が雨の後だった。測定方法に問題はないと考えているが、撤去する際に再調査も検討したい」としている。
 問題のチップは約300トン(約580立方メートル)あり、今年3月から高島市の鴨川河川敷に勝手に置かれ、一部は袋入りで放置されている。県などの調べでは、東京都の会社経営者が東京電力福島第1原発事故で汚染された木材チップを、福島県の製材会社を通じて、滋賀県内に運び込んだとみられる。
 今回、測定したNPO法人「市民環境研究所」(京都市)代表の石田紀郎(のりお)・元京都大教授(環境毒性学)らメンバーは10月31日、放置現場4地点でチップを採取。含まれた水などを3日間自然乾燥させた後、測定装置で調査。1キロ当たり約1万2000ベクレルの放射性セシウムを検出した。
 一方、滋賀県は9月6日に7地点でチップを採取。県衛生科学センターで測定し、1キロ当たり約3000ベクレルの放射性セシウムを検出したと同17日、公表した。しかし、気象庁などによると、現場周辺は台風17号などの影響で、県がチップを採取した前々日までの4日間に約100ミリの雨が降っていた。このため、県によると、チップは含水率60〜70%の状態だったという。
 木材チップを巡っては、滋賀県が9月以降、放置現場周辺の河川水や近くの川に生息する魚を調べているが、いずれも放射性セシウムは検出されていない。【千葉紀和】
 
◇「雨後の県測定、不適切」
 汚染濃度測定について、環境省廃棄物対策課は「雨後など極端な状態での測定は適切ではない」と指摘。汚染濃度の測定法マニュアルを策定した山本貴士・国立環境研究所主任研究員も「含水率70%は試料の取り方としてあり得ない」と話す。
 ただ、環境省が3月に示した放射能濃度測定のガイドラインには、木材チップの測定に関する基準がない。そのため、滋賀県廃棄物監視取締対策室は「ありのままを測るべきと考えた」と説明する。
 
 一方、放射能測定に詳しい塚田祥文・福島大特命教授(環境放射生態学)は「水分を大量に含むと1キロ当たりの値が下がるため含水率が変わりやすいチップなどは風乾(自然乾燥)後に測るのが一般的。被災地のがれきなどはそのまま測ることもあるが、行政が影響を正しく住民に伝えることが目的なら、常識的な測定で濃度を公表すべきだ」との考えだ。
 放射性物質汚染対処特別措置法は、被災地から離れた場所に放置された汚染物質を想定しておらず、木材チップの放射性セシウムの汚染濃度が8000ベクレルを超えたことが確認されれば、今後、国との協議も必要になる。測定したNPO法人の石田紀郎代表は「住民の不安を解消するには正確な再測定を直ちに行うべきだ」と指摘している。【千葉紀和】
 
【ことば】指定廃棄物
 東京電力福島第1原発事故で発生した、1キロ当たり8000ベクレル超の放射性セシウムを含む焼却灰や汚泥などの廃棄物。放射性物質汚染対処特別措置法に基づき環境相が指定し、国が責任を持って発生した都道府県内で処分するのが基本方針。今年8月末現在、11都県で計13万2738トンに上り、各地で処分場不足が問題化している。
 
 

2013年11月20日水曜日

核燃料22体を輸送容器に収納 福島原発4号機

 19日、福島原発4号機核燃料プールの燃料22体をプール内で輸送容器(キャスク)に入れる作業を終えましたべて未使用燃料で、作業を開始した18日の4体に加え、新たに18体を収納しました
 2日目までは順調に進んでいます。
 
(註) 未使用燃料の取出しから始めたのは、万一の事故で核燃料が空中に露出した場合の放射線量(燃料表面ベース)が、使用済みの核燃料の場合は10万ベクレル~2万ベクレル(時間当たり 以下同)もありますが、未使用燃料は2、3ミリシーベルトでそれほどの危険性がないために、まず未使用燃料を取り出すことで取り出し作業に習熟しようという意味です。(この件に関しては、11月16日「福島原発4号機 核燃料取り出しは18日に開始」 http://yuzawagenpatu.blogspot.jp/2013/11/blog-post_16.html 参照)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
核燃料22体、輸送容器に収納 福島第1原発4号機
東京新聞 2013年11月20日
 東京電力は19日、福島第1原発4号機使用済み核燃料プールの燃料22体をプール内で輸送容器(キャスク)に入れる作業を終えた。容器に収納したのはすべて未使用燃料で、取り出し作業を開始した18日の4体に加え、新たに18体を収納した。
 
 19日の作業は午前9時に始まり、午後6時28分に終了。東電は20日以降、燃料が入った輸送容器をプールから引き上げ建屋内で除染し、その後、トレーラーで約100メートル離れた共用プール建屋に運び込む。東電は輸送容器の移送時期について「核物質防護上、答えられない」としている。 (共同)