21日に開かれた「なくそテ 原発2025 柏崎大集会」に「原発をなくす湯沢の会」が仕立てたマイクロバスを利用して10名が参加しました。
今年から「六日町の会」が独自にバスを仕立てましたのでその分例年より人数が減りました(今回も同会のお一人が当会のマイクロバスに同乗していただきました)。
当日は湯沢はずっと雨模様であったようですが、柏崎は幸いに穏やかな曇り空で初秋の爽やかな感じがしていました(会場の柏崎市文化会館アルフォーレ前の広場にはマルシェの沢山の店々が並んでいました)。
大集会には1000人超が集まり(参加団体数は新潟県の18団体の他、長野県から2団体、群馬県から1団体)主催者から「目標を達成した」と報告されました。
「集会次第」と県民投票で決める会・世話人・水内基成 弁護士による「基調報告」のレジュメ(PDF版)、そして集会で採択された「集会宣言」を紹介します。
なおメインイベントの「おしどり マコ・ケン」の講演は 動画等を活用した興味深いものでしたが、それを紹介するのは困難なので割愛させていただきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
屋 内 集 会 次 第 (敬称 略)
(12:45~15:15)
司会:丸山美代子
〇 開会宣言 <12:45>
〇 開会の一言 原発をなくす新潟県連絡会 小市信
〇 全国団体からの一言 原発をなくす全国連絡会 木下興
〇 出 演 「ハミガキするように社会のことを考えよう
~原発のこと誰かまかせにしない」 <12:55>
芸人/記者 おしどり マコ・ケン
〇 カンパの訴え 尾身むつ子(+日町・原発をなくす会)
〇 報 告 「県民投票運動と再稼働問題の今後の情勢」 <14:00>
水内基成・弁護士 (県民投票で決める会・世話人)
〇 マルシェからの呼び込み発言 大賀あや子(原発ゼロ阿賀野の会) <14:30>
≪30分間の休憩≫
〇 活動報告 丸山真治 (脱原発加茂市民の会) <15:00>
○ プラカード上げ 樋口良子(原発問題住民運動柏崎刈羽連絡会) <15:05>
○ 集会宣言案の提案と採択 土田美佐子(原発ゼロ:長岡市民ネット) <15:10>
○ 閉会宣言 <15:15>
○ パレード(デモ行進)の説明 (デモの先頭の出発は15時30分予定)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実行委員会参加団体(新潟県:18団体、長野県:2団体、群馬県:1団体)
【これまでのなくそテ原発・柏崎大集会」とその後】
2014年 柏崎市で開催 メイン講演者・崎山比草子氏(元国会事故調査委・委員)
2015年 柏崎市で開催 メイン講演者・武藤類子氏(福島原発告訴団団長)
2016年 柏崎市で開催 メイン講演者・三上元氏(静岡県湖西市長<当時〉/脱原発首長会議世話人)
2017年 新潟市で開催 メイン講演者・古賀茂明氏(元経済産業省官僚)
2018年 柏崎市で開催 メイン講演者・吉原毅氏(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長)
2019年 柏崎市で開催 メイン講演者・金子勝氏(慶応大学名誉教授)
《新型ウィルス蔓延下の一斉スタンディング》↓
2020年9月、2021年3月11日、2022年3月11日に各地で一斉スタンディング
2023年 柏崎市で開催 メイン講演者・小出裕章氏(元京都大学原子炉実験所助教)
2024年 柏崎市で開催 メイン講演者・井戸謙一氏(弁護士/元裁判官)
《県民投票実現へ3波の一斉スタンディング》
2024年12月、2025年3月11日、同年4月に各地で実施
【登壇者の紹介】
≪おしどりマコ・ケンさん≫芸人/記者
福島第一原発事故の取材を続けている。特に東電会見の参加は延べ1500回を越え、どの記者よりも多い。2016平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞。寄席芸人として、上野、浅草、新宿、池袋の寄席のどこかにほぼ毎日出演。
≪水内基成さん≫弁護士
柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会・世話人、弁護士
【報告レジュメ】
PDF版を参照 ↓
https://drive.google.com/file/d/1AWjA8fqD4g9BQ13OVoawkj6QpVsPJAjI/view?usp=sharing
【集会宣言】柏崎刈羽原発の再稼働ストップ!廃炉を実現しよう
「なくそテ原発2025柏崎大集会」は、屋内外でのマルシェも新たに行い、新潟県、長野県、群馬県をはじめ県内外から原発をなくしたいと願う多くの人たちが集い、開催されました。
自公政権は、福島原発事故の教訓こ背を向け、原発回帰のエネルギー基本計画を策定、「原発の最大限活用」を目指して、原発新設、運転期間の延長とともに、すでにある原発の再稼働の動きを強力に推し進めています。2024年末時点で国内の稼働原発数は14基に達しており、今、政府が最も再稼働させたい原発は、柏崎刈羽原発6・7号機です。国は、新潟県知事・県関係者に対して柏崎刈羽再稼働への圧力を強めており、予断を許しません。また、関西電力は福井県での新たな原発建設へと動き始めました。
東京電力は、原子力規制委員会が2023年12月、核物質防護にかかわる「運転禁止命令」を解除した後も、事故時の衛星電話の連続故障や制御棒装置の異状など人為的ミスが続いています。福島第一原発で重大事故を起こし、数多(あまた)の人々に取り返しのつかない被害を与え続け、いまだ廃炉の見通しもたたない東電には、総出力世界一の原子力発電所を運転する能力も資格もないことは明らかです。
柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票条例制定を求める直接請求署名運動では、「なくそテ原発・柏崎大集会」実行委員会の参加団体と賛同団体は、署名活動に全力で取り組むとともに3波にわたる一斉スタンディングを各所で行い、世論喚起に尽力しました。しかし花角県知事や自民党県議団などは、14万3000人もの署名を無視し、「二者択一では多様な意見を反映しない」との理由で条例案を否決しました。その後、知事は ①市町村長との懇談 ②公聴会開催 ③県民意識調査を踏まえて再稼働についての知事の判断を行い、それについて県民の意思確認を行い、国に回答する、としています。しかし、公聴会の公述人選考や県民意識調査実施について本当に県民の意識が反映されるか、不安の声が上っています。私たちは、再稼働問題が緊急な事態になった場合は、全県での抗議行動など最大限の力を発揮し、再稼働反対の声を盛り上げていきます。
地震・火山大国日本には原発は危険すぎます。ロシアによるウクライナ侵略で明らかなように戦争やテロの標的となる原発は不要です。これまでの重大な原発事故で明らかなように、人の手による制御ができない原発と人類は共存できません。世界最大の公害といえる福島第一原発事故を忘れてはなりません。直ちに、安全・安心・安価な太陽光や風力など再生可能エネルギーヘの大転換をはかり、未来の子どもたちに安全、安心な社会を手渡しましょう。
「なくそテ原発2025柏崎大集会」の閉会にあたり、改めて東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働を許さず、廃炉実現に向けて一層大き<、運動を進めていくことを、ここに宣言いたします。
2025年9月21日
「なくそテ原発2025柏崎大集会」参加者一同