2025年9月18日木曜日

冷却装置、事故12日後に作動か 福島原発1号機で規制委の調査

 原子力規制委員会は17日、福島第1原発事故の発生直後に使えなくなったとみられていた1号機の冷却装置「非常用復水器(IC)」が、事故の12日ほど後に一時的に動いた可能性があるとの調査結果をまとめました。
 開発中の次世代型原発にはICを採用するものがあり、規制委は将来に向け教訓を得るためにも調査を続けるということです。
 ICは巨大な横置きのタンク2基からなる蛇管型復水器で、可動部分はないので仮に流入した蒸気を一部冷却できたとしてもそれ自体に不思議はありませんが・・・。
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冷却装置、事故12日後に作動か 福島原発1号機で規制委の調査
                            共同通信 2025/9/17
 原子力規制委員会は17日、東京電力福島第1原発事故の発生直後に使えなくなったとみられていた1号機の冷却装置「非常用復水器(IC)」が、12日ほど後に一時的に動いた可能性があるとの調査結果をまとめた。炉心溶融を起こした1~3号機のうち、ICは1号機にしかなく、当時の作動状況は未解明の点が多かった。
 開発中の次世代型原発にはICを採用するものがあり、規制委は将来に向け教訓を得るためにも調査を続ける。山中伸介委員長は定例記者会見で「本当に事故対策に使えるか、しっかり調べる必要がある」と述べた。
 ICは原子炉圧力容器の高温蒸気を水タンク内の配管に通し、冷やして水に戻す非常用の装置。