川内原発の20年運転延長についてこれまで賛成の陳情1と反対の陳情5が出されていましたが、薩摩川内市議会の特別委員会は5日、賛成の陳情を採択すべきとする決定をしました。本会議での採決は来週12日に行われ、その同じ日に田中良二市長も賛否についての自身の判断を示す見込みです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
川内原発運転延長 薩摩川内市特別委は「賛成」 田中市長は12日にも判断表明へ 鹿児島
MBC南日本放送 2023/12/5
薩摩川内市議会の特別委員会は5日、川内原発の20年運転延長に賛成の陳情を採択すべきとする決定をしました。本会議での採決は来週12日に行われ、その同じ日に田中良二市長も賛否についての自身の判断を示す見込みです。
川内原発1、2号機については、原子力規制委員会が先月、20年の運転延長を認可しましたが、薩摩川内市議会には賛成1と反対5の合わせて6つの陳情が出され、特別委員会で審査してきました。
(委員・井上勝博市議)「本当にそれでいいのかと問わなければいけない。私たちはふるさとを奪われることになるかもしれない」
(委員・川添公貴市議)「(電源交付金は)年間だいたい16億円という原子力に関する予算が計上されている。市民全体の皆さんのために16億円は使っている」
そして、討論後の採決で、賛成陳情を採択すべきで、反対陳情5件は不採択にすべきとする決定をしました。また、安全運転管理のさらなる徹底の指導などを付帯意見として市長に要請することも決めました。
(特別委・成川幸太郎委員長)「(議論は)尽くせたと考えている。ただ、付帯意見書が出されたように、これですべて終わりということではないし、市議会が続く限り、原発がある限り、特別委では常に安全対策は審査を続けていくことになる」
複数の関係者によりますと、議会としての判断が示される本会議での採決は来週12日で、それを受けて田中良二市長も12日にも自身の判断を表明する見込みです。