2023年12月16日土曜日

16- 川内原発運転延長 鹿児島県議会で議論 常任委「賛成」陳情を採択

 原子力規制委先月、20年の運転延長を認可し川内原発を巡り、鹿児島県議会の常任委員会は、運転延長に賛成する陳情1件を採択、反対と議論の継続を求める陳情2件を不採択としました。
 採決の結果、運転延長に賛成する陳情を賛成多数で採択し、反対陳情と議論の継続を求めた陳情はいずれも不採択としました。来週19日の本会議で採決を行い、県議会として判断を示すことになります。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
川内原発運転延長 県議会で議論 常任委「賛成」陳情を採択
                        KKB鹿児島放送 2023/12/14
川内原発の20年運転延長をめぐる動きです。
県議会の常任委員会は、運転延長に賛成する陳情1件を採択、反対と議論の継続を求める陳情2件を不採択としました

原則40年の運転期限が再来年までに迫る川内原発について、原子力規制委員会は、先月、20年の運転延長を認可しています。
県議会には運転延長に賛成、反対、それに議論の継続を求める陳情が1件ずつ出されていて、13日から総務警察委員会で審査が行われました。
14日は九州電力の担当者が参考人として出席。
延長の認可に至るまでの経緯などを説明し、委員からの質問に答えました。
地震など災害への対応はー。
(九州電力 土木建築本部 赤司二郎 副本部長)
「重要な建屋、機器については、その機能が十分に保てるよう、特に厳しい耐震設計にしている」
原発の安全対策については次のように述べました。
(九州電力 川内原子力総合事務所 川江隆文 所長)
「20年延長といっても、フリーパスをもらっているとは認識していない。予防保全したり、異常を早期発見して手当てしたり、その積み重ねが次の10年、次のまた10年につながると思っている」
(九州電力 豊嶋直幸 副社長)
「原子力の安全性向上の取り組みには終わりがないということを社員一人ひとりが肝に銘じ、安全・安定運転に努めていく」
 
採決に先立ち、委員からは「川内原発の安全性は専門的知見に基づき確認された」「地域経済に与える影響を精査する必要がある」などの意見が出ました。
そして、採決の結果、運転延長に賛成する陳情を賛成多数で採択。
反対陳情と議論の継続を求めた陳情はいずれも不採択としました。
来週19日の本会議で採決を行い、県議会として判断を示すことになります。
なお、塩田知事は県議会の議論を踏まえ、県の考え方を整理し表明する予定です。