電事連の林欣吾会長は16日の定例記者会見で、北電の泊原発3号機が原子力規制委の審査に事実上合格したことについて「再稼働に向けた非常に大きな前進」と歓迎しました。
しかし泊原発については、既報の通り泊原発を見続ける地質学者から原発の耐震強度のベースとなる「基準地震動」の値について強い疑念が発せられていて、規制委の審査の甘さについての疑念が拭えません。
関連記事
（5月5日）「科学を軽視」泊原発を見続ける地質学者、規制委を批判／市民団体「審査不十分」と抗議
～～～～～～～～～～～～～～～～～～
泊原発審査合格「大変意義深い」 電事連会長、再稼働巡り
共同通信 2025/5/16
電気事業連合会の林欣吾会長（中部電力社長）は16日の定例記者会見で、北海道電力の泊原発3号機（北海道泊村）が原子力規制委員会の審査に事実上合格したことについて「再稼働に向けた非常に大きな前進だ。脱炭素や電力の安定供給の観点で大変意義深い」と歓迎した。
今後再稼働には地元同意のほか、規制委による設備の詳細設計や運用ルールの認可が必要になる。
泊3号機の審査は2013年7月の原発の新規制基準施行当日に申請。事実上の合格まで過去最長となる11年以上を要したことに関しては「安全性も審査の効率性も常に追求していく課題。終わりはない」と語った。
