2025年5月22日木曜日

「県民の方向感探れた」首長5人と意見交換で花角知事 柏崎原発の再稼働問題

  柏崎刈羽原発の再稼働問題をめぐり、花角 新潟県知事は21日、魚沼地域の首長5人と魚沼市内で意見交換を行いました。花角氏は終了後に、「立地自治体以外の市町村の傾向、方向感を探る第一歩になった」と成果を口にしました。残り4地域の首長とも今後意見交換を行う予定です。

 知事はその上で再稼働の是非について判断を下す予定で、それについて信を問うとしています。
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「県民の方向感探れた」首長5人と意見交換で新潟の花角英世知事 柏崎原発の再稼働問題
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東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働問題をめぐり、同県の花角英世知事は21日、魚沼地域の首長5人と魚沼市内で意見交換を行った。花角氏は終了後に、「立地自治体以外の市町村の傾向、方向感を探る第一歩になった」と成果を口にした。
首長との意見交換は、再稼働の是非について県民の多様な意見を確認する一環で実施。今回が初めてで、残り4地域の首長とも今後意見交換を行う。

今回出席したのは、十日町市の関口芳史市長、魚沼市の内田幹夫市長、南魚沼市の林茂男市長、湯沢町の田村正幸町長、津南町の桑原悠町長の5人。冒頭の花角氏のあいさつ以外は非公開で行われ、終了後に取材に応じた。
市内の一部が同原発から30キロ圏内にあり、原発事故時に一部で屋内退避を行う十日町市の市長は、「再稼働について市民の意見を集約した上で、知事に渡したい」と提案した。
一方、事故時に避難者を受け入れる立場の南魚沼市の市長からは「再稼働問題に対する市民の関心の度合いには温度差があり、是非について市民から意見をとるのは困難な感じだ」との意見が出た。
湯沢町長は「安全性が確保されれば再稼働すべきと考える」と語った。

再稼働問題は、地元同意を得られるかどうかが最大の焦点になっている。花角氏は、県内首長との意見交換のほか、公聴会や県民意識調査を通じて県民の多様な意見を確認。その上で、再稼働の是非について判断を下すとしている。花角氏は、下した判断について信を問うとしている