2023年7月22日土曜日

福島県漁連が処理水施設を初視察 第1原発の海洋放出巡り

 福島第1原発のアルプス「処理水」の海洋放出を巡り、野崎哲会長ら県漁連の幹部11人が原発の放出設備を20日に初めて視察したことが分かりました。
 県漁連の担当者は視察について放出に向けた説明を受ける機会として視察したわけではなく、新型コロナウイルス禍前まで年1回行っていた定期的な視察の一環としており「放出に反対の姿勢は変わらない」と強調しまし
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福島県漁連が処理水施設を初視察 第1原発の海洋放出巡り
                            福島民友 2023/7/22
 東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、野崎哲会長ら県漁連の幹部が第1原発の放出設備を初めて視察したことが21日、関係者への取材で分かった。
 幹部11人は20日に視察し、東電の担当者から説明を受けたという。県漁連の担当者は視察について「放出に向けた説明を受ける機会として視察したわけではない」とし、「(放出に)反対の姿勢は変わらない」と強調した。幹部11人は処理水を薄めるための設備や放出する配管などを視察したほか、処理水を薄めた海水によるヒラメの飼育試験の様子も確認したという。
 政府が「夏ごろ」とする処理水の放出方針を巡っては、政府と東電が「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」との約束を県漁連と交わしており、地元や漁業関係者の理解を得られるかが最大の焦点になっている。
 県漁連は今回の視察について「新型コロナウイルス禍前まで年1回行っていた定期的な視察」としており、担当者は「政府の要請で実施したものではなく、処理水放出に関連して用意された視察でもない。あくまで定期的なもの」と話した。


「反対の立場は変わらない」県漁連幹部が処理水放出設備を視察(福島)
                          KFB福島放送 2023/7/21
福島第一原発の処理水放出に反対する県漁連の幹部が、放出に関わる設備を初めて視察していたことが分かりました。
県漁連の野崎哲会長ら幹部合わせて11人は、20日午後、福島第一原発を訪れ、処理水放出に関わる設備のほか、東京電力が風評対策として薄めた処理水でヒラメを飼育している施設などを初めて視察しました。
県漁連が福島第一原発を視察したのは、2019年12月以来、およそ3年半ぶりです。

県漁連は今回の視察について、廃炉の状況を定期的に確認する一環であり、処理水放出について「反対の立場は変わらない」としています。