2023年7月10日月曜日

汚染水放出で徹夜座り込みの韓国野党第一党「政府発表はIAEAの書き写し」と批判

 福島原発アルプス処理水の放出について、韓国与党「国民の力」の報道担当は論評で「韓国政府の検討報告書は、韓国政府視察団が確保した未加工の資料の分析日本の放出施設の試運転点検に対する評価が含まれている総合的な検証の結果」だと評価しましたが、野党第一党の「共に民主党」は、「政府報告書の内容は科学、技術、検討という言葉を使うのが恥ずかしくなるほど、IAEAの総合報告書の内容をそのまま書き写し、日本政府と東京電力の立場を代弁する内容」だと批判しました。

 なお、「共に民主党は7日午前まで、汚染水放出計画の撤回を求める2日間の徹夜座り込みを行いました。
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汚染水で徹夜座り込みの韓国野党第一党「政府発表はIAEAの書き写し…日本を代弁」
                          ハンギョレ新聞 2023/7/8
与党「国際機関の安全評価を不服としているのは民主党のみ 国民のための後続対策に集中すべき」反論
 韓国政府が7日、日本による福島第一原子力発電所の汚染水放出について「計画通り行われれば安全基準に適合」するとの内容の報告書を発表したことに対し、与野党は相反する反応を示した。
 与党「国民の力」のカン・ミングク首席報道担当は論評で、「(韓国政府の検討報告書は)福島第一原発現地で政府視察団が確保した未加工の資料の分析、日本の放出施設の試運転点検に対する評価が含まれている総合的な検証の結果」だとし、「にもかかわらず民主党は国際原子力機関(IAEA)の結果報告書の際と同様に、これを軽く無視している格好」だと述べた。そして「国際機関が検証し、世界が同意する汚染水の安全評価を、ひとり民主党だけが不服としている」、「ひたすら国民のための後続対策に集中すべき時」だと付け加えた。

 いっぽう、野党第一党の「共に民主党」は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は不十分な検証の末に日本政府の立場を代弁したと非難した。共に民主党の「福島原発汚染水海洋投棄阻止対策委員会(対策委)」は文書で立場を発表。その中で「(政府報告書の内容は)科学、技術、検討という言葉を使うのが恥ずかしくなるほど、IAEAの総合報告書の内容をそのまま書き写し、日本政府と東京電力の立場を代弁する内容」だとし、「IAEAの空っぽの報告書、日本の迷惑海洋投棄計画の共犯を自任したもの」だと批判した。

 民主党のカン・ソンウ報道担当も「政府は、日本の処理計画が計画通り順守されるという前提で検討されたものだと述べつつ、最終判断は先送りするという稚拙さを示した」と論評した。
 民主党は7日午前まで、汚染水放出計画の撤回を求める2日間の徹夜座り込みを行った。民主党の議員、役員、党員ら1500人あまり(民主党推計)は午前、国会本庁前の階段で「汚染水投棄反対要求決意大会」を行い、日本政府に対して汚染水放出反対の立場を明確に示すよう政府に求めた。
     カン・ジェグ、ソン・ダムン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )