2023年7月24日月曜日

香港の日本料理店で売り上げ3割減、放射性物質検査の強化で通関遅れ

 香港の飲食店は、日本で朝 空路出荷した魚当夜提供されて人気を博していましたが、福島原発汚染水の海洋放出が取り沙汰された6月中旬から検査強化始まり、通関が3時間前後遅れたため、他国産に切り替える動きが出て日本料理店では売り上げが3割減りました。

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香港の日本料理店で売り上げ3割減、放射性物質検査の強化で通関遅れ
                            読売新聞 2023/7/21
【広州=吉岡みゆき】香港政府が、日本産水産物の放射性物質検査を強化し、通関が遅れるケースが目立っている。香港政府は、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」が海洋放出された場合、福島・宮城・東京など10都県からの水産物の輸入を禁止する方針を示しており、事前に検査を強化した
 【写真説明】 日本から空輸された水産物が並ぶ香港の小売店の売り場(21日)

 検査強化は6月中旬から始まっている。日本政府関係者によると通関が3時間前後遅れている。
 香港の飲食店は、日本で朝出荷した魚を当夜提供して人気を博していたが、通関の遅れで提供できず、他国産に切り替える動きが出ている。
 香港餐飲聯業協会は「処理水の問題が取り上げられるようになった6月以降、日本料理店では売り上げが3割減った」とした。
 在香港日本総領事館の岡田健一総領事は21日、香港政府トップの李家超行政長官に面会し、日本産食品の安全性を改めて説明した。


香港、日本産水産物の検査強化 通関に遅れ、処理水巡り
                        共同通信 2023年07月22日
【香港共同】香港政府が日本産水産物を輸入する際の放射性物質の検査を強化し、通関が遅れるケースが増えていることが22日、関係者の話で分かった。検査強化が始まったのは6月中旬で、通関が通常より3時間程度遅れているという。
 香港は日本の水産物の輸出先として国・地域別で2位。通関の遅れが続けば、漁業関係者などへの打撃になりそうだ。香港政府は東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に反対しており、検査強化もその一環。放出されれば、10都県の水産物を輸入禁止にする方針を発表している。