中国電力は、島根原発2号機の原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」を28日に始め、12月上旬に原子炉が起動する再稼働を目指します。沸騰水型の再稼働は、10月29日に予定する東北電力女川原発2号機に続いて2例目になります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
島根原発2号機、再稼働は「12月上旬」 10月28日に燃料装荷開始 中国電力
山陰中央新報デジタル 2024/10/15
中国電力が15日、島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」を28日に始め、12月上旬に原子炉が起動する再稼働を目指すと発表した。安全対策工事が完了する見込みが立ったため。12月下旬に発電し、来年1月上旬の営業運転再開を予定する。
島根原発2号機は、再稼働に必要な安全対策工事全64項目が9月末で終了。工事が設計通りに実施されたかどうかを自主点検する使用前検査と、原子力規制委員会による使用前確認が残っており、28日までに終える見込みという。
燃料装荷は、新燃料148体と、継続して使用する燃料412体の計560体を燃料プールから原子炉に移す。期間は約1週間。15日に日程などを追記した使用前確認申請書を規制委に提出した。
中電島根原子力本部の吉川正克広報部長は「引き続き安全確保を第一に、使用前検査を進めるとともに、規制委が行う使用前確認にも適切に対応するなど、再稼働に向けた一つ一つの準備を着実に進める」とコメントした。
島根原発は全国で唯一、県庁所在地に立地し、避難計画の策定が必要な30キロ圏に島根、鳥取両県の6市が入り、圏域人口は約45万人。2011年3月の東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型の再稼働は、10月29日に予定する東北電力女川原発2号機(宮城県)に続いて2例目になるとみられる。 (高見維吹)