2024年10月19日土曜日

泊原発 安全対策5150億円 当初想定の17倍に 北海道電力

 北海道電力が、泊原発3号機の安全対策費を総額5150億円と見込んでいることが18日、分かりました。津波対策の防潮堤設置工事などの費用がかさみ、少なくとも当初想定の約17倍に膨らむ見通しです。
 福島原発事故後 原発の安全対策が強化されたことで、外国の新規原発の建設コストは約3倍に上昇しています。それは日本も同様なので、従来は100万KWクラスの建設費は5000億円程と公表されてきましたが、今後は1兆5000億円程になるものと思われます。

 政府や原子力ムラは盛んに原発の発電コストは安いと宣伝していますが、それは際限なく費用の掛かる「使用済み核燃料の処分費」や「目に見えにくいもの」を除外して算定しているからで、そもそも原発の発電コストが安いというような主張は海外では通用しません。日本の電力会社にとっては、既に燃料費の清算も終わっている訳なので、当面は人件費だけで発電できる原発は確かに安いことでしょう。
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泊原発、安全対策5150億円 当初想定の17倍に 北海道電力
                            時事通信 2024/10/18
 北海道電力が、再稼働を目指す泊原発3号機(北海道泊村)の安全対策費を総額5150億円と見込んでいることが18日、分かった。
 東京電力福島第1原発事故後の新規制基準に対応するため、津波対策の防潮堤設置工事などの費用がかさみ、少なくとも当初想定の約17倍に膨らむ見通しだ。