石破首相は、総裁選では「原発ゼロに近づけていく努力は最大限する」と述べていましたが、4日の所信表明では原発を含むエネルギー政策に触れなかったことについて、桜井雅浩 柏崎市長は、「原発の問題に関しては、エネルギー政策の一環として触れて欲しかった」と強調しました。
この件について武藤容治 経産相は「最初にそういう(=原発ゼロ指向)発言があったということで、今は訂正されているというふうに私は承知している」と述べました。
経産省の強い再稼働指向やこれまでの政府方針との整合性から、折れざるを得なかったものと思われます。
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【石破首相】総裁選・首相就任後の主張に違いも…エネルギー政策では“原発活用” 拉致問題は歴代政権同様“最重要課題”に
NST新潟総合テレビ 2024/10/4
10月4日の臨時国会で石破首相が所信表明を行いました。エネルギー政策や拉致問題など、新潟県内にも大きく関わる課題への言及はあったのでしょうか。
■「原発ゼロに…」と話していた石破首相 原発活用の考え表明
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「少なくとも原子力発電所の問題に関しては、エネルギー政策の一環として触れていただきたかったというのが非常に強い思いとしてある」
首相就任後の会見で、原発を含むエネルギー政策に触れなかった石破首相。自民党総裁選への出馬表明では…
【石破首相】
「原発ゼロに近づけていく努力は最大限に致します」
こう話し、原発への依存を減らしていく考えを示していましたが…
【武藤容治 経産相】
「最初にそういう発言があったということで、今は訂正されているというふうに私は承知している」
柏崎刈羽原発の再稼働に向けた動きにも大きな影響を及ぼす国のエネルギー政策。果たして真意はどこにあるのか?4日の所信表明演説では…
【石破首相】
「省エネルギーを徹底し、安全を大前提とした原子力発電の利活用国内資源の探査と実用化と合わせ、我が国が高い潜在力を持つ地熱など再生可能エネルギーの最適なエネルギーミックスを実現し、日本経済をエネルギー制約から守る」
エネルギーの需要の高まりが想定されるとして、原発を活用していく考えを表明しています。
(後 略)