2024年10月9日水曜日

グーグル、データセンターへの原発活用で電力会社と協議-日本も視野

 ブルームバーグが、「グーグルは、人工知能(AI)用の自社データセンターに要求される莫大なエネルギー源として原発を活用する可能性を巡り、米国内外の電力会社と協議している」と伝えました。
 I用のデータセンターには発電所1基分の全発電量を要するほどの莫大な電力量が必要なので、何よりも低コストであることが重要です。これについて元経産官僚の古賀茂明氏は、「原発は発電コストが高いので新増設は非現実的。再生可能エネルギーは発電コストは安くても発電量が変動するのがネックだったが、蓄電池の価格が急激に下がったので『再エネ+蓄電池』の組み合わせの方がはるかに優れているというのが世界の常識」と述べています。
 先にマイクロソフト自社データセンター用の電源に、再稼働が計画されているペンシルベニア州のスリーマイル島原発から電力を購入することで合意したのは、ランニングコストよりも早急な給電が可能だったからと思われます。
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グーグル、データセンターへの原発活用で電力会社と協議-日本も視野
                 ブルームバーグ Bloomberg 2024/10/8
 アルファベット傘下のグーグルは、自社データセンターのエネルギー源として原子力発電を活用する可能性を巡り、米国内外の電力会社と協議している。人工知能(AI)ブームを支えるために原子力エネルギーを活用することへの関心の高まりを裏付ける動きだ。
グーグルのデータセンターエネルギー部門グローバル責任者アマンダ・ピーターソン・コリオ氏は「米国や規制が厳しく直接的に電力を購入できない市場において、われわれは電力会社や発電事業者と協力し、原子力もその一つになるであろうこれらの新しい技術を電力網に導入する方法を模索している」と指摘。日本などの国々で原子力エネルギーを使用する可能性を排除しなかった。

マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど他のテクノロジー大手は、データセンターでの急増する電力需要を満たすために、安定的かつ低炭素の電力源として原子力エネルギーにすでに資金を投じており、化石燃料への依存を減らして二酸化炭素(CO2)排出量を削減しようとしている。
マイクロソフトは再稼働が計画されているペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所から電力を購入することで合意しているほか、アマゾンは最近、同州で原発を動力源とするデータセンターを取得した。
コリオ氏は、グーグルにとって途切れることのないエネルギーを24時間態勢で確保することは「長期的な成長を考える上で極めて重要だ」とした。