2024年5月22日水曜日

22- 中部電力パワーグリッドの施設で大規模な災害対応訓練 変電所復旧の手順等確認

 中部電力パワーグリッドの訓練施設で21日、電力会社の職員などおよそ230人が参加し、大規模な災害対応訓練が行われました。
 電気が使えなくなった孤立集落に発電機車を投入し、応急的な電線を引く訓練や、津波による漂流物が鉄塔に衝突し、送電がストップした変電所を復旧させる訓練。素早い対応を意識して手順を確認しました。
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南海トラフ後の電力復旧を想定…中部電力パワーグリッドの施設で大規模な災害対応訓練 変電所復旧の手順等確認
                            東海テレビ 2024/5/21
 三重県津市にある中部電力パワーグリッドの訓練施設で21日、電力会社の職員などおよそ230人が参加し、大規模な災害対応訓練が行われました

 設定は、南海トラフ巨大地震の発生後の迅速な電力復旧。能登半島地震では、応援に駆け付けた電力会社同士、限られた人数で連携を取ることなどが求められたといいます。
 電気が使えなくなった孤立集落に発電機車を投入し、応急的な電線を引く訓練や、津波による漂流物が鉄塔に衝突し、送電がストップした変電所を復旧させる訓練。素早い対応を意識して手順を確認しました。
 また、能登半島地震では大きく崩れた場所もあった被災地の道路。荒れた道でも必要な資材などを素早く運ぶため、陸上自衛隊とも連携。重さ300キロ以上ある組み立て式電柱を大型車両で実際に運びました。
中部電力パワーグリッドの担当者:
実際どのように対応できるのか検証出来ていると思う。そこから出てきた課題があるので検証して今後の対応に繋げていきたい


大地震の設備被害に備え 中部電力パワーグリッド、津で復旧訓練
                            伊勢新聞 2024/5/22
 中部電力パワーグリッドは21日、三重県津市美里町五百野の同社中勢外線訓練所で非常災害対策実動訓練を実施し、同社や協力会社などから約230人が参加した。南海トラフ地震による甚大な設備被害を想定し、変電設備の応急復旧や電線の復旧工事などに励んだ
 同訓練は中部電力パワーグリッド管内の愛知、岐阜、三重、静岡、長野の5県持ち回りで毎年開催されており、本県で開催されるのは平成29年以来7年ぶり。毎年訓練テーマを設け、今年は能登半島地震を踏まえ、地震による甚大な設備被害から少人数で迅速に復旧するための対応力向上を目的に実施された。

 移動用変電設備の応急復旧訓練では津波で変電所が浸水したことを想定。訓練では使えなくなった変電所の代わりに移動用変電設備を用意し、参加者は高圧線ケーブルを設備に接続する作業を行った。
 配電復旧資材の輸送では地震による道路の損壊が発生し、一般のトラックや車両の通行が困難の状況を想定。津市あのつ台のトーエネック津営業所から実際に自衛隊車両で組み立て式電柱や電線ケーブルなど配電復旧資材を運び、車が訓練所に到着すると、陸上自衛隊久居駐屯地の隊員が力を合わせ、車から資材を運び出していた。

 中部電力パワーグリッド三重支社総務・広報・資材グループの小西圭吾課長は「訓練で見つけた諸課題をブラッシュアップしながら、今後起こりうる災害に向けて対応していきたい」と話した。