2024年5月11日土曜日

福島第1原発2号機の燃料デブリ取り出し ロボットの変更を認可

 福島第原発で計画される燃料デブリの試験的な取り出しについて、使用するロボットの作り直しが原子力規制委員会に認められました。
 このロボットはフランスに頼んで製作して貰ったのですが、格納容器内部に繋がる配管に溶けたケーブルが詰まっていたために、急遽別タイプのロボットを作り直すものです。
 これまで多大な費用を掛け、数年を費やして作ったものが無駄になったわけで、民間会社であれば事前調査不足」ということで当然責任問題になります。
 先に1号機2号機共用の排気筒を遠隔操作の切断装置で解体する際にも同じような「事前調査不足」があり、最終的には高い放射線下で人力によって切断したという経緯があります。
 無駄になった費用もすべて電気料に転化できるので、東電には損害が生じないのかも知れませんが、技術会社としては余りにもお粗末です。
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福島第原発2号機の燃料デブリ取り出し ロボットの変更を認可 堆積物の除去は17日に完了見込み
                            福島テレビ 2024/5/10
福島第一原発で計画される燃料デブリの試験的な取り出しについて、使用するロボットの変更が原子力規制委員会に認められた
福島第一原発2号機の燃料デブリの試験的な取り出しをめぐっては、格納容器内部に繋がる配管に溶けたケーブルが詰まり、ロボットの進路を確保できないため、開始の時期が2024年3月から10月までに延期されている。
東京電力は当初予定していたアーム型のロボットよりも狭い範囲を通過できる釣り竿型のロボットを新しく作ることにしていて、5月9日原子力規制委員会に認可された。
ロボットの進路をふさいでいる配管では、研磨剤入りの高圧水で堆積物を取り除く作業が続いていて、17日にも終わる見通し。


デブリ採取工法の変更を認可 福島2号機、伸縮パイプ式装置に
                             共同通信 2024/5/9
 東京電力は9日、福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取について、原子力規制委員会から同日、伸縮パイプ式装置を使う工法への変更の認可を受けたと明らかにした。
 東電は当初、2023年度内にロボットアームでの採取に着手する計画だったが、差し込み口の堆積物を完全に除去できず、今年2月により細く簡易な同装置への変更を申請していた。堆積物の除去は来週中に完了する見通しといい、試験などを経て、10月までの着手を目指す。

 認可を受けたのは、太さ20センチと16センチのパイプをつなげ、釣りざおのように最大約21メートルに伸ばして取り出す工法。